面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

「時うどん」

2006年04月22日 | 落語
落語の話が極端に少ないことに気付いた!というわけで…

「時うどん」は、古典落語の中では“軽いネタ”の部類に入る噺で、一般にも広く知られる噺の一つ。
東京での演目は「時そば」だが、実は演出が異なる。

喜六、清八の二人連れが廓をひやかしての帰り道、腹が減ってきたが、二人合わせて持ちあわせの金が15文しかない。
清八「よっしゃ、うどん食お。」
喜六「それはエエけど、うどんは16文やで!」
清八「心配しぃな。任しとき。」
喜六「そやけど、一杯しか食べられへんがな。」
清八「しゃーないやろ、二人で分けて食べたらエエねん。」
二人で夜鳴きのうどん屋の屋台で、オヤジを必死で誉める清八と、早くよこせと清八の着物の袖を引っ張る喜六のやりとりに笑いを満載しながら話が進む。
食べ終えて清八。
清八「オヤジ、ナンボや?」
うどん屋「へぇ、16文でおます。」
清八「ああ、そうか、銭が細かいさかい、ちゃんと受けてや。」
うどん屋「へぇ、ありがとさんで。」
清八「一つ、二つ、三つ、四つ、五つ、六つ、七つ、八つと……うどん屋、今何時(なんどき)や?」
うどん屋「へぇ、九つでおますな。」
清八「十(とお)、十一、十二、十三、十四、十五、十六と…。」
うどん屋「へ、ありがとさんで!」
…清八は、まんまとうどん屋をサギにかけてしまう。
これを見ていた喜六は感心し、翌日一人でうどん屋に行って同じことをしようとして失敗する、という噺である。

話を少し細かく書いたのは、上方(大阪)と江戸(東京)とで筋立てが違うからである。
演目も東京では「時そば」であるが、うどんとソバという食べ物文化の違い以上に、ストーリー展開が異なるところが面白い。
江戸落語では二人連れではなく、最初に屋台でソバを食べている男を、傍らで別の男が見ていて、うまくソバ屋をだましたのを翌日真似してしくじる、という筋。
※参照「時そば

明治時代に三代目柳家小さんが上方落語の「時うどん」を江戸に移植したものと言われているが、いつどこで演出が変わったのだろう?
上方風の笑いの要素がふんだんに散りばめられた演出を嫌ったのだろうか?
江戸と上方とでは、演じるのに違う難しさがある、ちょっと異色な噺。

紫亭京太郎氏が最も得意としているネタであるので、ブログに紹介する演目の一つめとして登場させた。

「リバティーン」

2006年04月19日 | 映画
男は、現実世界に生きるのが実はイヤで。
女性は、あくまでも現実世界に生きていて。

「女は子宮で考える」なんて言葉を何かで読んだことがある。
では「男は頭で考え」ているか?
男の方が、実は“考える”のが苦手で、女の方が、実によく“考える”んじゃないか?

現実世界で生きるのはイヤで、でも周りは現実の世界で。
その現実の世界を受け入れるため、現実世界を生きるよすがとして、人に認められることを欲するのだろう。
自分の中にある“何か”を感じる男ほど、普通に評価されることを良しとせず、先鋭的に認められることに快感を覚える。
その悦楽を求めて、時には周りを挑発し、時には周りを遠ざける。
それは誰のためでもなく、ただただ現実世界における自分の立ち位置を確かめるため。

その才能がゆえに、徹底的に退廃的な男をジョニデが熱演。

リバティーン
2004年/イギリス 監督:ローレンス・ダンモア
出演:ジョニー・デップ、サマンサ・モートン、ジョン・マルコヴィッチ、ロザムンド・パイク

野球三昧⑤-雨中の激戦…て、言うかぁ…-

2006年04月17日 | 野球
『金本兄貴のスタミナハラミ丼』

さてさて、『赤星ラーメン』を完食して食堂を出たところで、やはり目にとまるのは『金本兄貴のスタミナハラミ丼』の看板。
こちらはラーメンとはうって変わって、誰も並んでない。
せっかくやし、外野スタンドで観ることもそうそうないし、今度来たときには終わってるかもしれんし…と果てしなく続きそうな言い訳を頭の中で並べながら注文した♪

注文を受けてから、炭火でハラミを焼いてくれる。
四角い箱に、明太子がまぶされたご飯に大きな海苔が乗っかって、右上隅にはキムチ、その左側にナムルのもやし、そして手前には結構たっぷりとハラミがドサッ!
そして真ん中やや上気味のところに卵焼きが乗ってるのだが、手渡される直前に、この卵焼きに『金本兄貴』という焼印を入れてくれる。
なんやそれ!と思わずツッコんだが、『赤星ラーメン』みたいに具材で名前を表現できないことからの苦肉の策か!?(苦笑)

そばの喫煙コーナーのテレビを観ながら立ち食いしていたのだが、これが結構美味い♪
ハラミがちょっと固い気もしたが、こんなところでそんな贅沢言うてたらあかん。
タレもほどよく、焼き具合もエエ感じで、美味しいがな~これが。
ご飯に明太子が塗りつけられてるのが余分な気もしたが、ラーメン完食後とは思えない勢いで、こちらも一気に完食~♪
う~ん、さすがに腹一杯やね。。

てなことで、すっかりグルメを堪能してスタンドに戻ったが、試合は無事タイガースリードのまま8回表に突入。
予定通りの藤川投入で、水曜日の悪夢を拭い去るかのように無失点で切り抜けると、8回裏には矢野に6回に続いての連続もタイムリーが出てダメ押し。
最後は、ちょっとずつ調子が上向いてきてるように思われる久保田で逃げ切って、めでたくカープに連勝!!

いや~、雨の中を応援した甲斐があったというもの。
まあ、試合途中にグルメ三昧やってんけどね(苦笑)

結局、日曜からの野球三昧期間は3勝1敗、まずまずの戦績にて終了♪

野球三昧④-雨中の激戦-

2006年04月16日 | 野球
グルメも♪「赤星ラーメン」

「野球三昧」最終章は、15日の広島3連戦の第2戦。

前日のナイターで甲子園初勝利を祝ったばかりの勢いで、今日もいただき!
と、寝床を飛び出して外を見れば雨…。
“稀代の晴れ男”を自認しているが、天気予報はあまりにも悪い。
それでも、小雨がパラパラしている程度の空模様に、これなら試合はあると判断し、去年の優勝バーゲンで買ったカッパに、フェイスタオルやビニール袋数枚をデイパックに詰め、甲子園へと向かった。

今日の観戦は、2002年から参加しているメーリングリストの“家主”さんからのお誘いである。
ちなみに、日曜のアニキの記念試合も、このメーリングリストで知り合った、福岡在住のタイガースファンにおける大先輩からのお誘い。
このメーリングリストのおかげで、観戦機会が格段に増えた。
しかも、前回の優勝以来、チケットは手に入りにくい状況下にある中で、実にありがたいことである。

甲子園に到着したが、雨が止む気配は無い。
駅から球場へ向かう途中の高架下で、いつもの黄色いユニフォームに着替え、カッパを着ようとしていると“家主”さんから携帯に電話が。
チケット受け取りの段取りを決めると、18番入口へ向かう。

“家主”さんと合流して、いざレフト指定席へ。
席に着いてビックリ、なんと広島応援団の真横である。
しなしながら、周りはタイガースファンばかり。
応援団とカープファンが座るのは、今年からできたビジターチームファン用のレフトスタンドの一角だけ。
それでも、試合が始まると、この応援団が叩く太鼓なのかライトスタンドの『猛虎会』の太鼓なのか分からず、応援しにくいこと。。
でも、かの広島応援名物の「スクワット応援」を間近で見られて面白かった♪
こんな寒い日は、あの応援は体が温まっていいかも!?

にしても、冷たい雨が降り続く。
こんな試合は先行するに限る!
…と気合を入れていたにも関わらず、1回裏にチャンスを潰すと2回に先発の安藤が先制点を許してしまった!
なんぼ冷たい雨が降ってると言うたかて、雨ですべるのか知らんけどコントロールも悪けりゃテンポも悪い。。
ただでさえ雨が降ってて鬱陶しいのに、これでは野手も守りにくい。

なんとか1失点で終えて迎えた2回裏。
チームのピンチを救ったのは、またしても濱ちゃんだった。
カープ先発の佐々岡が投じた低めの変化球をうまくすくい上げた打球は、一直線でこっちに向かって飛んできた!
思わず立ち上がり「来い!来い!入れーっ!」と叫びながらメガホンを振り回して手招きしていると、緩いライナーがポール際に飛び込んだ!!
すごいわ、今の濱ちゃんは。
往年の田淵をしのぐホームラン打者ぶり。
大阪ドーム以来の濱ちゃんの一発で、俄然、湧き立つタイガースファン!

次の回に1点追加して勝ち越し、ようやく先行したと喜んだのも束の間、4回表に安藤がまたも追いつかれる。
冷たい雨は、相手の佐々岡も同じ悪条件。
お前の方が若いねんから、頑張らんかい安藤!!

4回裏を三者凡退に抑えられ、イヤな雰囲気になりかけたところ、今度チームを救ったのは、開幕以来好調を維持しているシーツ。
二死二塁、ワンヒットで得点できる好機。
ファンの期待を一身に受け、低めのカーブにうまくバットを合わせて弾き返された打球は、またしてもこっちへ向かって飛んできた!!
さっきと同じく、立ち上がって「来い!来い!入れーっ!」と叫びながらメガホンを振り上げて手招きしていると、ライナーがグングン伸びて、そのまま左中間スタンドに飛び込んできた!!
やったーっ!ついに勝ち越しである!!
思わず叫ぶ。
「はいっ!試合終了!!この寒いのに、雨ん中これ以上試合でけへんて!コールドや、コールド!!」
“家主”さんも賛同したが、試合はもちろん続けられた(当り前)。

6回裏、もう1点追加したところでコバラが空いてきたので、“家主”さんに断って、ちょいと“外野スタンドグルメ”に出かけることにした。
去年から始まった、選手の名が入ったオリジナルメニュー。
バックスクリーン下の売店で販売されているので、これが食べられるのは外野スタンドで観戦したときだけ。
いつも甲子園に来ると、名物の『甲子園カレー』を食べることにしているのだが、今日はせっかくの機会である。
目指すはその名も『赤星ラーメン』。
こんな寒い日にはうってつけやね♪

『赤星ラーメン』の特設食堂に向かうと、その向かい側の売店横では、これまた特製メニューの『金本兄貴のスタミナハラミ丼』が!
一瞬迷ったが、やっぱりこの寒さで冷え切った体を温めるためにも、『赤星ラーメン』を食べることにした。
同じことを考えるファンも多いのか、長蛇の列に並ぶこと数分。
温かいラーメンを手にすると、かじかんだ手に血が通い出して心地よい♪

上の写真、わかるかな~?
あっさりめの塩ラーメンで、シナチクにチャーシューに美味しそうな色をした煮卵まで入ってる。
そして、その名の通り(?)赤い星が二つ!
最初、ショウガかな?と思ってたら、桜漬を星型に切ったものでした。
「えーっ!?」と思った方もいらっしゃるかも。
でも、このラーメン、イケます♪
なかなかの美味です。
スープもあっさり味で辛すぎることもなく、程よい味加減で、寒さもあって思わず飲み干して完食~♪

※なんと、続くのです(笑)

野球三昧③-甲子園初勝利!-

2006年04月16日 | 野球
試合終了に舞うジェット風船

「野球三昧」と書きながら、日曜の試合だけで7つも記事を書いてしまうとは!?
それはそれで立派な“三昧”やからエエか♪
というわけで、ようやく次の試合の話を。

と言っても、実は日曜の次に行った試合ではない。
「次に行った試合」とは、水曜日に大学の先輩からの『タダ券の誘い』に乗って行った中日戦である。
球場に着いたとき、スコアボードは既に3点入ってた。
更にタイムリーに押し出しにと、3回で早くも5点奪取!
「今日も楽勝でんな♪」
と先輩と喜んで試合を見ていたのが…終ってみれば逆転負け。。
負け試合を観たのは2年ぶり。
去年は無敗を誇り、一昨年から連勝記録を続けてたのに、甲子園初観戦でいきなり負け試合とは!?
「やっぱり、タダで観るのはあきませんなぁ…」
などと意味なくボヤキながら家路についた。

で、次行こう、次!(いかりや長介風)
金曜日の広島3連戦初戦は、前々から会社の仲間6人とで行く予定にしていたものである。
やっぱり、早くから観戦を予定し、応援用のファンクラブ会員特製ユニフォームと2005年優勝記念カンフーバットをカバンにつめてと、準備万端で臨んだ試合は違う!

球場に着いたら既に3点!
ここまでは水曜日と同じ展開ではあるが、この日は違った。
4回裏、一死から赤星、関本の連打でつかんだ好機、打席にはシーツ。
振りぬいたバットから放たれた打球はグングン伸びて、バックスクリーンの左へと突き刺さった!

更に6回にもアニキが追加点を叩きだし、広島相手に7対0。
マウンドに立つ井川は、今日は調子良さそう(今日も、か)。
途中、ストレートの掲示板でのスピードが、何球も連続して140km/hしか出ず、マジで球場のスピードガンが故障したんちゃうかと思ったりもしたが、さにあらず。
ヘンに力むことのない安定したフォームで、直球も変化球もビシビシとコーナーにキメていく。
終ってみれば、チームの甲子園初勝利・初完封!
更には9回に2三振を奪い、通算1000奪三振まで達成して、自ら花を添えた。
毎度こういうピッチングをやってくれりゃエエのに。。

なにはともあれ、水曜に襲われたイヤな敗戦の流れを断ち切ることができ、今年の観戦戦績も2勝1敗と再び勝ち越し。
まずはめでたしめでたし♪

試合も勝って意気揚々♪
仲間6人、笑顔で家路についたのだが、帰りの阪神電車で、いつも愉快な観戦仲間のイワオ・チャン氏が、今日も笑いを増幅してくれたオマケが付いた。

梅田方面への電車があまりに混んでいたため、一旦西宮駅まで行って梅田行きの急行に乗った。
車内はガラガラだったので、3人ずつ向かい合わせになって、車両の端っこの席に座ったのだが、イワオ氏だけは一人分、間をおいてシートの端に座っていた。
再び甲子園駅に到着してドアが開いたとき、全身ピンクのカッコに白いジャケットを羽織ったご婦人(年齢不詳…)が乗ってきた。
あまりに目立つその格好にあっけにとられたのも束の間、あろうことかイワオ氏の横に座った。
なにせ全身ピンクの装いに、バブル期の女性を思わせる濃いまゆ毛で、良く言えばコケティッシュ、言い換えればちょっと“イタい”そのご婦人。
イワオ氏のやや困惑したような表情がおかしくて、皆くすくす笑っていると、おもむろにご婦人がイワオ氏に話しかけた!
「この電車、なかなか出ぇへんねぇ」と、ナゼか人差し指を突き出しながらイワオ氏に迫る。
イワオ氏は生返事を返していたが、明らかに顔は「(ヤバい!)」と言い始めている。
ご婦人が「この電車、先発と違うんやねぇ」とイワオ氏に投げかけると、氏は何を思ったか「ええ、今日は井川でしたけどね」とボケをかましている。
(このシチュエーションで、なにボケてんねん!)とおかしくておかしくて、こんな面白い場面は他人のフリして客観視するに限ると、ほったらかしにしていると、ご婦人は電車を降りて向かいのホームに入ってきた特急に乗り換えた。
そのとたん、顔を真っ赤にしたイワオ氏がこっちへ寄ってきて、 「怖かった~!」

勝利の余韻に花を添える爆笑シーン。
(どこまで伝わるだろう!?)
さすがはイワオ・チャン氏である。
また次も観戦同行をお願いしたいものである。

野球三昧②-セレモニーにて⑥-

2006年04月16日 | 野球
全て終了いたしました~

なんと全6篇に渡る、金本アニキの904試合連続フルイニング出場世界記録更新記念セレモニー。
ほんの数十分のイベントを6回に分けて記事にするとは、水島新司もビックリ!?
まるで「ドカベン」やね(苦笑)

ともあれ、世界記録達成の記念すべき試合に立ち会えるとは、こんな幸せなことはない。
日本中でどれだけのタイガースファンがこの場にいたかったことだろう。
観戦をお誘いいただいた福岡のとらきちさんには大感謝…!
本当にありがとうございました。

野球三昧②-セレモニーにて⑤-

2006年04月16日 | 野球
特製画面が映るビジョン

アニキのお祝いというより朝日放送主催のイベントを見せられてるようと書いたが、全てのイベントが終わり、アニキがベンチに引っ込んでしまって、更にその思いが強くなった。
大阪ドームはレフトスタンドのほんの一部を除いて全てタイガースファン。
花束か記念の盾を持って、グラウンドを一周してくれるんちゃうかと期待したが、何も無しであっけなく「イベント終了」。
歌手のライブでも、アンコールがあるっちゅうねん。

「904」をあしらった特製画面がビジョンにしばらく映ったあと、いつもの勝ちゲームの後の「六甲颪」斉唱が始まってしまった。
ま、それはそれでエエねんけど、これだけ集まったファンの前を一周してくれてもエエんとちゃうかなぁ…と少し寂しい気はした。

野球三昧②-セレモニーにて④-

2006年04月16日 | 野球
ベンチ前で仲間と握手するアニキ

岡田監督からの花束贈呈も終わり、アニキの挨拶かと思ったら、インタビューが始まった。
フツウ、このテのセレモニーて、最後は本人からの挨拶みたいなのがあるもんだが、なにせそこは朝日放送が全面的に仕切っているイベント。
単純に本人単独での挨拶はさせずに、夜中の人気番組(タイガースファンには、ね)である「虎バン」のキャスター、清水アナウンサーによるインタビューが延々と続く。
なんか、イマイチ…。
アニキのお祝いというよりも、朝日放送主催のイベントを見せられてる感じ。
まあその分、大阪ドームでもあって、照明やらオーロラビジョンやらの演出は凝ってたけどね。

インタビューが終って全ての記念式典が終了すると、ベンチ前に並ぶ仲間のもとへ。
ひとりひとりと順番に握手していった。
席がけっこうグラウンドに近くて、アニキの顔が認識できた。
でもケータイのカメラで撮った写真は、説明しないとどれがアニキか分からない(苦笑)

野球三昧②-セレモニーにて③-

2006年04月16日 | 野球
メッセージも感動的!

軌跡のビデオが終ると、ようやくアニキが登場!
そしてスポットライトを浴びながら紹介を受け、いよいよ表彰式が始まった。
球団社長から記念のタテに賞金(推定1000万円の特別ボーナス?)を受け、タイガースからだけでなく横浜からも大学後輩の門倉による花束贈呈があり、マウンドに置かれた台の上でアニキはちょっと小っ恥ずかしそうにも…

次に場内がどよめいたのは、アニキが破るまでの記録保持者、カル・リプケンJr.からのビデオメッセージ。
翌日のスポーツ紙に全文が記載されたりしてたが、なかなか本人がしゃべってるのをビデオで見るだけでも結構感動的♪
元々球団としてはリプケン本人を呼ぼうと、オフシーズンにとらぬ狸の皮算用しながら鼻息が荒かったのに、いざ本人に接触してみるとどうしてもスケジュールが合わずに関係者が真っ青になったという話があったが、これはこれでエエんちゃう?
ビデオが終了すると、サプライズプレゼントと銘打って、リプケン本人からサイン入りのバットが贈らると発表され、またまた場内がどよめく。
そしてプレゼンターを同級生の矢野と下柳が務め、これまたファンの喝采を浴びた。

野球三昧②-セレモニーにて②-

2006年04月16日 | 野球
スポットライトを浴びるアニキ

グラウンドの準備が整うと、場内の照明が落とされ、ビジョンにアニキの軌跡がビデオで映し出された。
広島時代に甲子園での阪神戦から始まった、連続試合フルイニング出場の記録。
昔のアニキは若いのは当然として、今よりも線が細い。
プロ入り当時は細身で、初めての打撃練習で他の打者に比べて打球が飛ばず、愕然としたというアニキ。
「このままやったら3年でクビじゃ」と、パワーをつけるための鍛錬が始まった。
そして鍛え上げた肉体で築き上げた世界記録。

画面に、あの中日戦でのデッドボールが流れた。
フルイニングどころか、連続試合出場も途切れる…!と騒然となったが、翌日も片手で2安打を放った姿に感動で震えた。

この骨折事件の後にも、頭にデッドボールくらっても引っ込まず、根性というレベルを超えた活躍で到達した904試合。

すごいわ。
言い古されているが、去年の優勝も彼抜きではありえなかった。
そして、その姿は他の選手の見本となり、特に若手選手に対する手本となり、無形の財産をタイガースに残してくれている。
ホンマに、ようタイガースに来てくれたものである。
感謝多謝。。