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解く量ばかりにとらわれていないか

6年生はこの時期、ずいぶんたくさんの問題を解いているように思うのです。過去問もやるし、塾でも演習のプリントが渡されて、問題を解いている。以前のように新しい事項を勉強するのとは違います。演習形式だから解く問題数は明らかに増えているはずです。

でも成績が伸び悩む子がいます。

やはり量が足りないのか? 

いいえ、むしろ質が足りないのでしょう。

終わらなければいけない、ばっかりになっていると「本当にわかっているのか?」ということが軽視されてくる。だから言葉は悪いが「ざるで水をすくっている」状態になるのです。

算数などは確かに問題を解くことによって、経験値が上がるでしょう。

いろいろな問題に対応することができるようになる。ただ、すべてのパターンを網羅する、ということはできないのです。

ある程度、経験値は増えていなければならないが、やはり、その場で問題文を読み取り、しっかり考えて、解法を探し、答えを書くという一連の作業が正確にできないといけない。

そのための力を養うのであって、過去のデータベースから似たような問題を思い起こして、あれと同じパターンだといって解いているわけではないのです。

たくさん勉強しているのに、成績が上がらないとしたら、それはひとつひとつの精度が上がっていないと見るべきでしょう。

だから問題数は減らした方が良い。

むしろ、本当にわかっているのかを確認することが大事です。3000問解いたところで、合格するとは限らない。逆に300問で充分に力がつくことはありえるのですから。


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10月29日(日)(→10月28日は定員に達しましたので、締め切らせていただきました。)
慶應普通部・中等部入試対策説明会







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