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地域格差

首都圏や近畿圏ではない地方では、中学受験はあまり多くはありません。それでも公立一貫校が出来たので多少なりとも意識は変わりつつありますが、しかし、だからといって東京に出てきて私立を狙おうと考える家庭はそう多くない。

一般に公立小学校から公立中学に進む。そして県立高校を受験する。そういう地域ではナンバーワンスクールは県立高校であることが多い。伝統的にそうでしょう。

で、そこから地域の国立大学に進む。ここまではまあよく分かるのですが、それが医学部になると話が大きく変わるのです。

県立高校から地域の国立大学の医学部に合格しない。じゃあ、誰が合格するか? 首都圏の中高一貫校の卒業生が国立大学医学部の合格者に名を連ねるのです。

それどころか市立大学の医学部まで取られてしまう可能性がある。

中学受験を経験し、中高一貫校で勉強した生徒が合格するから、その枠を何とか地域に残したいと考え制限している大学もあります。が、この差はなかなか解消していない。

一般にそういう地方では、みんなが公立中学に行き、公立高校に進むから、それ以外のことがあまり選択肢に入らない。

しかし大学入試の時点で差が付いているから、なかなか合格しない。特に地域で開業する家庭の子女が医学部に入れなくなっているらしい、という話を聞きました。

確かにそうかもしれないと思います。

国立大学の医学部合格者の出身校を見てみると首都圏や近畿圏の有名私立一貫校ばかりが並んでいるからです。

だから本当のことを言うと、地方でももっとそういう勉強をしないといけないのだろう、と思います。別に受験するかどうかは別にして、勉強だけはしておく。この差を埋める方法を各家庭が考えておかないと、さらに地域格差が広がってしまう可能性がある。

地方の家庭で経済力があっても、そういう状況になっているようです。


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熱に関する問題

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家で勉強できる力をつける

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どうせ狙うなら

最上位校を目指そう、という受験の仕方があるでしょう。

一方で、6年生の秋に出た成績で、合格しそうなところを受けよう、という考え方もある。

それがどちらがいいか、は、ご家庭の考え方だと思います。何がなんでもトップ校、という考え方が子どもを幸せにするか、といえばそうでもないでしょう。

ただし・・・。

成績はどちらが上がるか、といえばそれは明白に前者です。

何がなんでも、という考え方はある意味覚悟が必要になる。多少の無理は承知で伸ばさなければいけない。

例えば兄妹で同じ学校に行って欲しいなと思う場合。

男の子はそこそこだが、女の子は大変難しい、という学校があります。

まあ、そういう場合、もうこれは腹を決めてかかるしかない。

もちろん入るのはなかなか難しい、というのは百も承知。

でも、できることなら入れてあげたい、と思うのなら、まあそれなりにがんばってみてもよいのではないか、と思います。

それでも、もちろん本人があまりしんどいのはダメ。

2年間でやるとしても、それでも長丁場であることには変わりないので、本人がもう無理、と思わない程度に引っ張ってあげると良いでしょう。なに、本人が自分で勉強するようになり、また本人が本気で入りたいと思えば、あとは後ろで見ていればいいのです。

最初のうち、多少は引っ張ってあげた方がプラスにはなる。くどいですが、でも程度問題であることはお忘れなく。



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過去問はどんどん始めて良い

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要らないところはたくさんある

電気の結構面倒な計算問題を教えていました。

もちろん、そんなに簡単にわかるような問題ではない。

何回か繰り返して説明をしているわけですが、それでもまだピンときてない。

でも、これは当たり前だと思うのです。難しいし、面倒だ。

で、これがみんなできなければいけないか、といえば多分、そんなことはない。

こういう問題が出る学校はやはり限られる。そんなのは過去問を見れば一目瞭然。10年分の過去問を見ていて出ていなければ、まず出ることはないのです。

でも、出るかもしれない。確かにそうでしょうが、しかし、そういう場合、なかなか出来る子は多くないから、出来なくても多分合否に大きな影響はないのです。

だから、カリキュラムでは扱うが、その後の指導では最早やらない、ということはたくさんある。

やはりやらなければいけないのは「良く出る問題」です。「出そうな問題」といってもいいでしょう。

出そうな問題ができないのなら、それをやるのが優先順位として正しいのです。

出そうにない問題は、まあ、気にしないことです。


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第262回 すべての解法を覚える必要はない

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中等部、算数の入試傾向







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花粉症

花粉症のピーク、でしょうか。

子どもたちの中にも相当つらい思いをしている子がいるでしょう。

勉強しようと思っても、なかなか集中できない。かゆい、涙が出る。くしゃみが出る。もう、いろいろ。

そういう時に無理をしても仕方がない。調子の良いとき、悪いときがあるいでしょうが、悪いときは無理にやろうとしてもうまくいかない。

うまくいかないという記憶が続くのは、あまりプラスにはならないところはあるので、ダメそうだなあ、と思ったら勉強を切り上げてしまうのもひとつの手です。

でも年々やはりそういう影響を受けている子が増えている気がします。


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過去問はどんどん始めて良い

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テストの返却方法

中学受験 算数オンライン塾
3月8日の問題







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楽しいのがまず先

本当のところで言えば、塾に行くより友だちと遊んでいたい。

塾の宿題をやるよりは、ゲームをしていた方が楽しい。

これは当たり前のことです。でも、勉強をしないといけない。だとすると、勉強を楽しくする工夫が必要なのです。

ゲームだって本来、何かを乗り越えていくわけだから、問題を解くのも似たところはあるかもしれない。(しれない、だけですが。)

だからごほうびをつけてもいいし、お父さん、お母さんと楽しく会話をしながら解いてもいい。

とにかく、なにか楽しいことがついていないと、なかなか難しいのです。

「あなたのための受験でしょ?」

「あなたがやりたいって言ったのよ。」

まあ、その通りなのですが、他の友たちが楽しく遊んでいるのになあ、と思うとやはり気持ちがブルーになってくる。

その苦しさを乗り越えて、というのはまあ、それなりに大きくなったからできることなのです。

だから勉強はなるべく楽しくやる工夫が必要です。

そんなに甘くはないのだから、というようなことを4・5年生から植え付ける必要はないのです。できる限り、楽しく勉強ができる工夫を考えてあげてください。


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数の性質の問題

6年生の教室から
半年前の答案

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2017 慶應湘南算数







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体力のない子

例えば模擬試験であっても、午前中3時間ぐらいずっと問題に向き合っていないといけないわけです。

その間に当然眠くなってはいけないし、くたびれてもいけない。だから受験に体力は必要なのです。これは日ごろ勉強する上でも必要かもしれない。

子どもは新陳代謝が活発な時期ですから、どうしても眠くなるわけですが、それでも体力があるとまたすぐ復活したりする。逆に体力がないと、勉強が続かないケースもあるでしょう。

だから本当は3・4年生のうちは体力をつけることも大事なことなのです。

でも今はどんどん習いごとをやめて、塾に行き始めてしまう。でもまだ、夜遅くまで勉強できる体力が備わっていないかもしれない。そういうケースではやはりどこかで無理が出てきてしまうものです。

無理をすると、間違いなく体を壊す。だから、子どもの体力に合わせた勉強をしていかないといけませんが、体力をつけることも忘れてはいけません。


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自分で勉強しないと合格はしない

5年生の教室から
やり直しの限界

中学受験 算数オンライン塾
3月6日の問題







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すぐ始める

塾のない日、学校から帰ってくると何となくすごしてしまうことが多いものです。

おやつを食べたり、ゲームをちょっと。あるいは少し友達と遊んだり。なんてことをしているうちに、あっという間に時間が経ってしまう。

結果として、本格的に勉強を始めるのが1時間、2時間後ということになってしまいやすい。

ですから、すぐ勉強を始めるようにするのです。

もう帰ってきたら、すぐに机の前に向かう。そして、ノートを開ける。問題を解き始める。

おやつは次の休憩時間でも構わない。とにかく勉強をスタートさせることです。

そうすると、ペースに乗り始める。

いったんやり始めれば、それなりに進むのです。

何事もそうですが、大事なことはすぐ始めることです。


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僅差の勝負から1ヶ月

6年生の教室から
自分で答えを出す

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たのしい練習、しんどい練習

どんな競技でもそうでしょうが、楽しい練習ばかりではない。

基礎体力をつけたり、体幹を強くしたり、スタミナをつけるために、しんどい練習を繰り返すことも多い。

これは受験勉強でも同じです。

計算練習は面倒だろうし、わけのわからない長い文章を読むのはつまらないだろうし、できない問題を考えるのは大変でしょう。

しかし、そういう中でもまた、おもしろさが出てくることもあるし、しんどい練習だからこそ、力がつく部分も多い。

じっと我慢してがんばっていると結構できるようになった、と感じることもあるのです。

しんどいことをどうさせるか、これが子どもが小さい時はなかなか難しい。

しんどいのは当然のことながらやりたがらない。

なので、小分けにしていくといいでしょう。

すこしがんばったら目先を変える。そうやって、しんどいことでも少しずつ進んでいけばやがては大きな力になっていくものですから、がんばっていきましょう。


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ふりこに関する問題

5年生の教室から
記述はとにかく答える

中学受験 算数オンライン塾
3月4日の問題







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ズルは役に立たない

やらなければいけないことが多かったり、成績が悪くて気持ちが弱くなってくると、いろいろなズルが出てくるものです。

自分で考えずに答えを写す。

考えずに、答えをあてはめる。

テストでカンニングをする。

まあ、全部本人のためにならない。しかし、実際にこれらのズルをやり続ける子が多いものです。

大手塾で組み分けの試験の時など、まあ、本当に首が良く動いている子がいます。監督する側からすると明らかにカンニングをしている、とわかります。

しかし、まず塾側から指摘することはないでしょう。先生と家庭の距離が近ければ別ですが、そうでないと指摘されない。保護者とのトラブルを避けるからです。

結果として、子どもは大丈夫だろう、と思うわけですが、入試は通用しません。入試はだまって落とす。答案を返すわけでもないし、入学者を決める試験だから、そう学校が判断したら、それでおしまいです。

だから結果として何にもならない、ということになるので、途中で結果を出すことにあまりこだわってはいけない。

結果を出せ、というと違う形で結果が出てくる可能性が多いからです。

このことはしっかり教えておいた方が良いでしょう。

入試でちゃんと結果を出すことだけに集中しましょう。


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ボチボチ行きましょう。

6年生の教室から
解説をノートにまとめる

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我が家なりでよし

何年かに一度、受験がテレビドラマになることがあります。

中学受験のときもあれば、小学校受験のこともありますが、いずれにしても家庭が受験に翻弄される姿が描かれる。しかし、それでかえって家族の絆が深まって、実際に大きな成果を得られるハッピーエンドのドラマもあれば、家族がバラバラにになっていくという筋書きもあるようで・・・。

で、話題になると、お父さん、お母さんがもっと受験に関わらないと、という話が出てくるわけですが、実際にそうしようと思ってもなかなかそうならないものなのです。

毎日早く帰って子どもの勉強の面倒を見る、というのは誰にもできることではないし、お母さんも仕事をしている方が増えているから、そう多くの時間を子どもたちといっしょに過ごせない、という場合もあるでしょう。

それで良いと思うのです。

だから塾に行ったり、先生に任せたりしているわけだから。

確かに任せっぱなし、は良くないだろうとは思うものの、みんながみんなパパママ塾をやれるわけではないし、それができないからといって心理的な負担を抱える必要もないだろうと思うのです。

我が家は我が家なりに、我が家のやり方で子どもの合格を応援すればいい、と決めてください。

~でなければならない、みたいな論理は必要ない。

子どもの性格も違えば、目標も違うし、親子関係もいろいろあるわけだから、その中で家庭がこれが良い、と思う方法で受験勉強をすれば良い、と思います。


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第261回 その回ですべてできるようにはならない

5年生の教室から
地図を使い慣れる

中学受験 算数オンライン塾
3月2日の問題







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