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ガンコな子

勉強の仕方にしろ、問題の解き方にしろ、自分のやり方にこだわる子がいます。

式を書きなさい、と言われても、「絶対に時間がかかるからいやだ」と言ったり、復習をしなさい、といっても「もう分かっているから大丈夫」と言ったり、まあ、いろいろ。

その理由は大きく分けて2つあります。

1つは面倒だと直感的に思っているから。面倒なことは特に男の子はしたくない。特にお母さんから言われたら、まず最初にそう思うことが多くなります。これは自分に多少なりとも自信が出てきたこともあるが、やはり面倒だ、と思うことの方が勝っている。

もうひとつは、別の「いやだ」という心理が働いている。

例えば復習をして、やっぱりわかっていない、ということがばれるのがいやだ、とか、できない、と思われるのがいやだ、とか、まあ、そういった理由。

本当は入試以外はできなくてもかまわない。すべての練習は入試で正解を取れば良いだけの話なのですが、その過程でいやな思いをしたくない、というのがやはりあるのです。

これは割と小さいときから親にいろいろ言われているから、というのが元にある。だから、「いちいちうるさい」というのが先に立って、合理的な判断ができなくなる。

それをさらにいろいろ言えば、当然家庭内バトルに発展する。だから親は考えないといけない。なぜ、そう思うのか。なぜ合理的な判断ができないのか。

その理由は極めてつまらない、ということではあるのですが、本人も言った以上、後には引けなくなっていることもまた理解しないといけない。

この辺のやり取りは当然、親が一枚上手でないといけないのですが、今まで言うことを聞いてくれた子に言われると、むしろ親の方が感情的になりやすいので、注意してください。




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6年生後半の勉強から塾を決める

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自分の勉強を組み立てる

昔、大学受験では四当五落という言葉がありました。4時間睡眠でがんばると合格するが、5時間だと落ちる、みたいな話でしたが、私はこれに違和感があった。

別に5時間寝ようが6時間寝ようが、できるようになっていれば、何の問題もない。実際に段取りの良い受験生はしっかり寝ていたように思うのです。

鉢巻しめて、合格するまでがんばろう、みたいな風景が良くテレビで映し出されますが、あれにもやはり違和感がある。まあ、そういうのも子どもたちがノリとして楽しめていればいいが、そこに違和感を感じる子どもたちもいるわけで、それがかえってアダになってもいけない。

しかし、やはり受験勉強はそこそこがんばらないといけないところもある。しかし、がんばったということを定量的に表すと睡眠時間とか、何時間勉強したとか、何百問解いたとか、まあ、そういうことになるわけです。

で、プロのスポーツ選手も当然、いろいろな練習をしているのだろうけれど、現代の練習方法はやはり相当に科学的になっているだろうと思うのです。筋肉の疲労もとらないといけないし、あまりに同じことを繰り返して、逆に体を壊してしまうこともあるから、相当気を付けないといけない。

勉強も同じところがあって、時間ばかりかかっているが、一向にできるようになってない、という場合があります。

確かに自分の机に座って勉強している。さぼっているわけではない。でも、できるようになっていない。

私はカリキュラムテストについては偏差値よりも点数にこだわる方で、このカリキュラムが理解できていればOKだと子どもたちには言っていました。

例えば、みんなが良くできて平均点が80点であったら、80点とっても偏差値は50です。しかしできがばらついていたら、80点とれば偏差値70ぐらいがついてしまうこともあるかもしれない。

でもカリキュラムテストというのは、そのカリキュラムがどれくらいわかったかをはかればいいので、8割とれていれば何の問題もない。

で、問題は8割とるためにどうするか、ということを具体的な勉強方法にしていかないといけないわけです。

基本問題ばかりをやっても、応用問題は解けないし、漢字を覚えても読解問題は点数がとれない。本来、何をすればどういうところが改善できて、どういう点数になる、みたいな関連を考えて、勉強方法は作り上げていかないといけない。

しかし、塾でこれをやりなさい、あれをやりなさい、といわれるだけで勉強方法が自分の現状と合っていない場合も少なくないのです。

確かに努力はしなければいけないが、その質はもっと考えないといけない。しかし、どうも歯を食いしばって、みたいな努力論ばかりが横行している気がします。

もう少し個の勉強というのを考えていかないと無駄な時間が増えるばかりだと思うのです。



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学校は放任型が良いのでは

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暗記テキストを3回やってから、の罠

各塾とも、理科社会や漢字の暗記テキストを用意します。

もちろん、これは良く出る知識を覚えてほしいから、という事で宿題になったり、小テストが繰り返されたりするわけですが、案外こればかりにかかわってしまうことが多いのです。

しかし、暗記テキスト通りの入試問題はまずあり得ない。

つまり文章があって、その中に出てくる問いの答えが覚えた知識であるということが判断できなければいけないわけです。

ところが覚えなきゃ、と思うばかりに暗記テキストにずっと関わっていて、問題演習が進んでいないとこの力が養われない。

だから常に入試問題をやりながら、並行して覚えていく、ということをやらなければなりません。

入試問題をやっていると、良く出る問題というのは繰り返しやるから、自然に覚えることも多い。常に問題演習と合わせて暗記テキストの勉強をしていくと良いでしょう。




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見直し力をつける

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受けなくても、中学受験の勉強はした方が良いかもしれない

今年も入試問題をいろいろ分析しているのですが、やはり小学校6年生でこれらの問題を解けるようになる知的レベルというのは、相当水準が高い。

中学受験率は首都圏で約16%ですから、それ以外の子どもたちはそれをやらずに済んでいる。済んでいるからまあ、それはそれでよいのではないかと思っていたのですが、やはり大学受験の上位校や医学部の入試結果を見ていると、私立中高一貫校が強い。

もちろん各公立トップ校もがんばっているのですが、しかし、その公立校に通っている子どもたちも案外、中学受験を経験していた可能性もある。

さらに言えば、私立高校受験の結果でも中学受験を経験した子どもたちは多いので、やはりそれなりの知的レベルに達するのに、小学生のうちから少しずつ勉強はした方が良いかもしれません。

今は公立高校狙いでも、小学生から高校受験の塾のコースに通う子どもたちも多いのです。

別に近くに中学受験をする学校がない、で構わない。今の中学受験生と同じレベルにならなくてもよいから、算数や国語、理科、社会の勉強を進められていれば、それなりに果実を得られる。

しかも、そんなに厳しい競争と無関係で良いので、習い事やスポーツと合わせてマイペースで勉強を進めていける。

そして、受けたい学校が出てきたら受ける、でも良いかもしれません。

いずれにしても、しなくてよい勉強ではなく、やったほうが良い勉強ととらえた方が、最終的には子どもたちのプラスになるように思います。



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まだまだこれから

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算数の記述採点、2つの方法

近年、算数の解き方を記述で書く学校が増えてきています。

ただ、単純に答えだけを書くのではなく、そのやり方を書かせる。そうなると、問題用紙にぐちゃぐちゃと計算とも式ともわからないものを書いて答えていくだけではいけないわけですが、しかし、よく調べてみると、この採点には2つの方法があります。

ひとつは、答えをまず見て合っていれば、何もしない学校。ということは、記述の部分が白紙であっても答えが合っていればよい、ということになるので、これは本来の記述式とは違います。

もうひとつは、たとえ答えが合っていても、内容がおかしいと思われるものは減点の対象にする、逆に言えば、途中まであっていれば部分点を与える。部分点を与えるのは最初の方法でもあり得るわけですが、後者の方法は答えが合っていても減点の対象になる、というところがミソ。

つまり答えを立証していく、という姿勢が必要になるわけで、ただ充て勘で合った、では得点できないのです。

これはやはりしっかり受験する学校がどうなのかを確認しておくと良いでしょう。学校説明会でも説明があるかと思いますが、最近は記述式の学校が増えてきていますので、対策もしっかりやっておきましょう。




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第537回 子どもはアンバランスに成長する

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持っているものを引き出せ

受験勉強というと、何となく教え込む、というイメージで捉えられている感じがするのですが、実はそうではありません。

本人が、自分で問題を解くということの中で、条件を整理したり、いろいろと試したり、という過程を通じてだんだん問題ができるようになっていく。もちろん基礎は基礎としてできている必要がありますが、それもまた、ちゃんと自分が理解できるかどうかがポイントであって、教え込んだから大丈夫、ということにはならない。

本人が理解しようという意思をまず持つことが大事で、それを引き出せなければ、何を言ってもなかなかできるようにはなりません。

だから、力を引き出す、ということを常に意識していないといけないのです。

例えば、地頭の良い子は問題を考えているときはなかなか切れがあるが、しかし、一気に過程が進むので、ミスが起きやすい。自分の字を見間違えるなどもよくあることで、これを点数に結びつけるには、それなりの過程をちゃんと踏ませないといけない。

しかし、いくら言ったところで、本人が「やり方を変えねば」と思わなければ、なかなかうまくいきません。

で、それをつねに待っている必要がある。もちろん、いろいろな働きかけはあるのですが、結局、本人がやろう、ということにならないと事態は改善しない。

そこまでちゃんと待っていることが大事なのです。決してあきらめずに、しっかり待つ。そして子どもの力を引き出す、ということを念頭に置いて受験勉強は進めてください。



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これはできなくてもいいんじゃないの?

模擬試験の問題を見ていると「これはできなくてもいいんじゃないの?」という問題があります。

ある学校にとっては必要であっても、他の学校には必要がない。

だから、そういう問題はできなくてもかまわないのだから、実際には偏差値や順位を気にしても仕方がないところがあるのです。

それができなくても合格する学校はたくさんあるわけで、だからその辺の切り捨てはやはり必要です。

一方で、これはできないとねえ、という問題があるのも事実。

当然正解率も高いのですが、しかしながら、それを取りこぼしていると確実に不合格に傾く。

大事なことはそういう問題の優先順位を間違わずに勉強を進めることでしょう。




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この先必要となる力とは

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算数は自分で考えないとできるようにはならない

ある程度基本がわかってからの話ではあるのですが、算数の問題はやはり自分で考えないとできるようにはなりません。

先生の解説を聞いてわかるのは、自分が良く考えていたからで、「あ、そういうこと!」という発見があるからわかる。

解説を聞いていても???と思っているときというのは、もともと問題が良く把握されていないからで、だから子どもたちにたくさんの問題を解かせるというのはなかなか難しい。

だから、よく考えさせて、能力を伸ばす、ということに目標を置くべきなのです。

例えば1週間に何問解いたという量的な目標は、中身を検討しなければまったく無意味なのです。

今日1問でも2問でも、「なるほど、そういうことかあ」という理解があれば、確実に能力は上がっていく。その積み重ねで最後勝負をするだけの話であって、何問解いたら合格になるという話ではないのです。

受験勉強を数的に把握するために何問解いたとか何時間勉強した、という話が出てきますが、5時間やったって中身がない勉強だってあるし、1時間やって相当できるようになった、ということもある。

何が違うのかと言えば、やはり自分で考えたかどうか、にあるのです。そこを引き出さないと、子どもはできるようにはなりません。



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前倒しするとかえって時間がかかる

塾の論理としては、毎年、新しい出題範囲が増えて、難しくなる分、カリキュラムを前倒しする必要がある、ということなのでしょうが…。

しかし、学校側もある程度理性的に動いているところがあるので、いくらなんでも、と思うような出題はやはりしません。

それよりも問題なのは、前倒しをしてかえって時間がかかったり、わからなかったりするケース。

要は飛び級のようなものだから、学齢的にしっかり合った時期にやればそれほど問題でもないのに、小さい時にやらせるからわからなかったり、できなかったりする。

それで自信をなくしてしまうと、今度は勉強全体に対する意欲がなくなってしまったりするから、問題なのです。

飛び級はそれなりの力がないとなかなか難しい。今は全員が飛び級をやっているようなものだから、当然、トラブルが起こりやすいことになるのですが、それは子どもたちが悪いわけではないのです。




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やる気になったときに一気に進めるか

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こういうことができてもらいたい

入試問題を見ていると、いろいろ学校の意思を感じることがあります。

今年は、現代社会の問題が割と多かったのですが、一般に社会は「知識を覚える」ということが大事だとされる。

しかし、今の社会にはいろいろな問題が潜在、顕在しているわけで、そこを小学生なりにとらえて、どう考えるのか、自分の意見を述べられるようになってもらいたい、という意思はこれらの出題に感じられることでした。

これは社会だけではない。

例えば、人気のある学校でも、難しい算数の問題は出さない、という学校もある。

基本的なことをがっちりできるようになってくれていれば、それで十分。むしろ確実性のある解き方をしてくれる子が良い、と考えているからでしょう。

別に算数オリンピックの選手を養成するわけではないので、それなりにきちんとした基礎を積んでもらいたいと思っている学校は多いので、そこもはき違えないように準備をする必要があります。

入試問題には学校の取りたい人材像がはっきり出ているので、そこをしっかり読み取った上で対策を立てていきましょう。



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動機はやはり入学したい学校があること

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本科バインダー、学校別バインダーから浮き上がるデータ

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