秋も深まりうちのタニクたちも紅葉してきた。
数日ぶりにベランダに出ると花を咲かしている。
今まで特に興味も関心も薄く適当にあしらわれていたやつらだ。
直径5ミリ程度の花は地味にかわいい。
いままでの雑なあつかいにも文句もいわず花を咲かしてくれる。
感謝せずにはおられない。
休日の朝はいつもうれしい発見があるのだ。
薔薇のように葉が広がるこいつは端からピンクに色づく。
ずっとミドリ色だった奴らが紅く変化していく。
タニク好きの楽しみの一つだ。
葉っぱの重なり具合はずっと見ていても飽きることがないほど美しい。
緑と茜いろのコントラストがきれいだ。
こいつは小さな花が咲き終わってから紅葉し始めた。
季節ごとに変化をみせてくれ、おまけに大きく成長する。
気がつくと子どもが周りにできているというものすごい繁殖力だ。
外の銀杏や楓の紅葉もいいが、うちの中の身近な紅葉もいい。
今日は冬支度で部屋の模様替えをした。
自分のためではない。
外で冬越えできないラン族やサボ族,チラ族が家の中に侵入してきたからである。
エアコンの下を避けつつ日差しのあたり具合でこいつは窓辺へ、こいつは日陰へと右往左往だ。
なかなか納得のいく形にならず時間がかかった。
でも疲れはなく、逆に自分が元気になっていくから不思議だ。
こいつらはどこまで人にやさしいのだ。
嗚呼、ボタニカル!