おお、メデューサエが開花している!
呪われた美少女、メデューサ。
美少女はだんだんくねくねと身をよじり
妖艶な姿形になったが花はさわやかだ。
真っ赤な花包がいい感じである。
親株ではなくて子株から花を咲かすとは意表をついている。
去年の9月はこんな姿だった。
子株がずいぶん大きくなったのだ。
よく無事に育ってくれた。
この子はわりに成長が早い。
他の仲間は1年経ってもほとんど姿がかわらないのも多いのでチラ族は謎が多い。
トゲ族にも小さな花がついていた。
名前も忘れ、適当にほうっておいたやつだ。
いかつい容姿に似合わず純白で清楚だ。
こいつの花など全く予想していなかったので
すごく得をした気分になる。
おまけに根本に子供ができていた。
いかついやつも、妖艶なやつにも花が咲く。
期待していたり、いなかったりに関係なく。
そのときが来れば花開く。
花はオレを喜ばせ、驚かせてくれる。
まことに植物界はワンダーランドであった。
嗚呼、ボタニカル!