ネタが無かったので友人宅のお話をひとつ。
ああ、今年も悩ましい季節がやってきた。
ここ数年来カルガモ君がやってきて繁殖するのだ。
近くにとても大きな自然公園があるせいだろう。
子カルガモは理由もなくかわいい。
みな無事に巣立って欲しい。
しかしだ。
そこは東京郊外のマンションの5階だ。
どうやって独立するのだ。
独立する気もない子供らはともかく親をまねる。
どこまでもついて行く。
めちゃかわいい。
疲れたらまるまって一休み。
さてさて。
これからが問題なのだ。
ここまでは牧歌的な都会の片隅でのカルガモ誕生秘話である。
ここから無事に巣立つまでにはかなり厳しい現実がある。
数年前の友人レポートでは人手を駆使して公園の池にヒナを戻す感動物語があった。
昨年はカラスやら外敵からの攻撃でだんだんヒナの数が減っていくリアルな物語があった。
今年はこれからどういう展開になるのか。
はらはらどきどきしながら見守るしかない。
食ったり食われたりの自然淘汰。
ヒトと違って生きるためのバイパスをもたない野生のヤツらの生き方の是非を評価する資格はオレにはないなあ。
Natural Selection.
風に揺れるアルストロメリアも同様、無と死の間に揺れる一瞬のまたたき。
宮沢賢治の「春と修羅」を思い出した。
どうか元気に巣立ってほしいものだ。
結果がどうであれ親ガモはまた来年もここに来て同じことを繰り返すのだろうな。
かくして友人の希望と心配ごとはずっと続くことになる。
まあ、それも生きてる感があっていいよね、と勝手にエールを送っとくね!
嗚呼、アニマルライフ!