先日、「積み木くずし 最終章」がドラマ化されました。
かつて、「積み木くずし」が話題となった頃、自分は中学生、原作者の娘とほぼ同年代でした。本はベストセラーとなり、ドラマも歴代1位の高視聴率であったにも関わらず、自分は本もドラマも全く興味がありませんでした。そしてその後の家族のことも、マスコミでいろいろ騒がれたようですが、全く知りませんでした。
それが先日、CS放送でたまたまドラマの再放送を観て、急に気になりまして、「積み木くずし 最終章」の原作を買ってしまいました。読み始めると、おもしろい・・・というわけではないのですが、最後まで一気に読みきってしまいました。
そして先日のドラマ化・・・遅ればせながら自分にも「積み木くずし」ブームがやってきた感じです。
実際のところ「最終章」で描かれた元妻の遺書は、本当かどうかはわかりません。みんな亡くなってしまっていて、知っている人がいない中、本を出すための作り話・・・という見方もできるかもしれません。ホント、ドラマみたいな話ですから・・・。
でも、子を想う親の気持ちには偽りがないように思います。そして、非行に走ったのも、立ち直りかけたのにまた戻ったのも、親の責任が大きい・・・そういう部分がきちんと書かれているところは、本当なんだろうなと思います。
自分自身、親となった今だから、作者のだめ親ぶりが理解できますし、自分自身の気づきにもなったりしましたが、もし、当時のブームにのっていれば今とは全く違うとらえかたをしたんだろうなと思います。
今の不良はまた当時とは違う・・・時代の流れの中で、子どもとの接しかたを改めて考えるいい機会になった「ブーム」でした。