ある知事の釈明記者会見

2007-04-04 15:28:52 | 時事報道放談
平成19年4月3日知事記者会見コメント
 昨日の新規採用職員就任式における私の発言について一言コメントしたいと思います。職員の心構えとして、喜びの連鎖をどんどん作りたい。いい仕事をして県民の皆様に喜んでいただく。その喜びを糧にして良い仕事をしていくという、その喜びの連鎖をどんどん作っていくことが基本であるとプラス思考のみで県庁は仕事ができる幸せを感じて欲しいという、こういう思いを強調するあまり、引き合いとして、警察や自衛隊の話をいたしました。その文脈の中で不適切な話をしてしまいました。警察官については、県民の安全を守るため、犯人と格闘しなければならないこともあります。捜査とはいえ、時には疑いのまなこで人を見なければならないときもあります。自衛官に関しては、平和を守るために、常に厳しい状況を想定して訓練しなければならないことがあります。警察官にしても自衛隊にしても多種多様な仕事があることは十分承知しています。しかし、同じ公務員でも県民国民のために命をかけている自衛官や警察官の職務の困難なことをわかりやすく表現しようとしてあのような表現になったものです。文脈上わかりやすくても、言葉そのものを取り出すと、きわめて誤解を招きやすい表現になっていました。今後、十分注意しなきゃならないなと自戒しているところでございます。他に置き換える言葉はいくらでもあるのに、今考えると誠に残念です。自衛隊及び警察関係者に不快な思いを感じさせたのではないかと心配しているところです。心から申し訳ないなというふうに思います。自衛隊や、自衛官や警察官に対して、これまでも私自身、強力な応援団のつもりでいましたが、今回の件がありましたので、今まで以上にしっかり応援団としてカバーしていきたいな、こんな思いを持っております。いずれにしても大変不適切な発言で、ご迷惑をかけたことをお詫び申し上げたいと思います。誠に申し訳ありませんでした。

大変ご立派な釈明でした。
「恥の上塗り」と後世に語り継がれるかもしれません。

・自衛隊は「人殺しの練習をする」仕事、警察は「人を疑う」仕事、と不適切な発言をしたのではなく侮辱したことに気が付いていない。
・「人殺し」は犯罪人、悪人に対して使う言葉である。人を疑うのでなく、予断を持って捜査してはならない真実の追求プロセスである。言葉に対する深慮がないというより、資質を疑わせる。
・警察官と自衛官に謝罪していない。
・自衛官や警察官の職務の困難なことをわかりやすく表現しようとしたと釈明したが、それはウソで、県庁職員の職務内容をそれらと対比させて、市民に喜ばれる仕事であると発言したものである。
・県庁に就職することで市民に喜びを与える仕事が得られると言いたい気持ちが明白で、職場が与えてくれるという時代錯誤の体制受益的な発想を持っていること。
・人生の充足感は職場が与えてくれるのではなく、働く人の意志で作り上げるもの。不断の研鑽努力が職能を向上させる。これを怠るものは、その職に留まることは許されない・・・そういう方向の演説だったら、公務員としても未来志向なんだけどなぁ・・・


人として恥ずべきことは、嘘と言い訳・・・
言い訳しないで、単純に、「完全な間違いでした、ごめん」の方がいいのに

過ちは誰にもあるが、それを指摘されての釈明で、その人の真実の資質が見える
・・・よい鏡でしたね