今時の離婚考(離婚原因)

2007-02-24 16:04:02 | 相続と離婚
「夫婦は同居し、お互いに協力、扶助し合わなければならない」
「同居義務」「協力義務」「扶助義務」を負っていると言います。

義務なんだけど・・・原因があって別れるときは別れることができる
・・・その程度の義務

法定離婚原因(民770条)
1.配偶者に不貞な行為があったとき
2.配偶者から悪意で遺棄されたとき
3.配偶者の生死が3年以上明らかでないとき
4.配偶者が強度の精神病で回復の見込みがないとき
5.婚姻を継続し難い重大な事由があるとき

適当にネットから文章を拝借すると・・・

2の悪意の遺棄とは?
   ○ 配偶者としての扱いをせず生活費を妻に渡さない
   ○ 理由も無いのに同居を拒否する
   ○ 家出を繰り返す
   ○ 夫が理由も無いのにアパートを借りて暮らしている  
   ○ 夫が妻を虐待して追い出したり、家を出ざるを得ないようにしむける
   ○ 生活費はきちんと送ってくるが、愛人宅にいりびたって帰ってこない
   ○ 姑との折り合いが悪く実家に帰ったままである
   ○ 生活費を送る約束で別居したのに生活費を送らない
   ○ 健康な夫が働こうとしない
   ○ 単身赴任の夫が妻子の生活費を送金しない

5の婚姻を継続し難い重大な事由とは?
1~5までの全部といってもいいのでしょうが、暴力、ギャンブル・浪費、性の不一致、宗教活動、性格の不一致、親族との不和 などだそうです。

相手の同意が困難で離婚が難しいときに、
調停、裁判などが行われます。

それどころか、ネットを見る限り、
離婚させる会社、離婚屋まであります。
「離婚したい」「離婚させたい」の要望があれば、離婚原因を作るトラップを仕掛けるように読み取れる説明が見えます。相当なご料金がかかるみたいですね。切羽詰った人には金額は関係ない・・・場合もあるとは思えますから・・・そういう着眼のご商売ですね。

そういうのはともかく・・・
・・・・ん~・・・・やっぱ、何か変だ!

婚姻という一種の契約に、権利義務は当然付随していますが、それが入り口で当事者双方に理解されていないまま二人の生活が始まっているように思えてなりません。

婚姻の入り口で、解除条件を列記しておけば、恨みも憎しみも喧嘩も裁判も離婚屋も、それほど必要ないと・・・

今時の離婚考(扶養と財産権)

2007-02-22 16:48:01 | 相続と離婚
調べていくと・・・相当深いかな、このテーマ

今時の離婚は、双方が安易に自分だけの都合を考え、解決方法を双方が話し合わないことが・・・あるのではなかろうかと・・・

ところが、問題解決のために話し合おうにも、双方に議論のテーマが不明である。

お互いに「あんたが悪い」「謝る・謝らない」のキャッチボール・・・なんだろうなぁ・・・離婚したことないから知らないけど。

1.夫婦の財産
2.扶養義務

二人にはこの二つの議題があるように思います。

夫婦の財産制度には、
・夫婦別財産制
・夫婦共同財産制
・管理共通制
・・・が、あるそうな・・
日本では、婚姻届の前に、夫婦財産契約は行われていないので、
法定財産制(民760条)により処理されるのだそうです。

{夫婦は、その資産や収入そのほかいっさいの事情を考慮にいれて、夫婦共同生活に必要な費用を分担する}
もちろん家事労働や育児に従事することは夫婦共同生活の維持に不可欠で、ここに言う必要な分担であることは明白です。
「誰のお陰で飯食ってんだ!」と怒鳴るバカヤロがこの時代にいること自体が不思議で・・・たぶん、いまだにモラハラやDVのきっかけになっているのかも・・・


この条文と条文解釈が、婚姻前に・・・そうだなぁ・・・・
婚姻届に押印する前に、
「重要事項説明書」で、役所の窓口かなんかで説明されて、理解したという証しの誓約書にも押印する婚姻制度にしたほうがいいかもね


婚姻の前の重要事項説明は、もちろん他にもたくさんあるはずで、姻族、血族の扶養義務(民877条他)

当然ながら、
離婚の場合の、「重要事項説明書」もありそうです。
未成年?18歳まで?の子の扶養義務、
親族の扶養義務に関する規定
養育費の規定
(どこに勤務しようが給与天引きされる制度なんかも考えられるわね)
財産分与の規定
将来発生する子の相続の規定

入口(結婚)と出口(離婚)でルールを明確にしておけば、紛争で裁判所や弁護士を煩わせることも少なくなるはず・・・なんですがねぇ・・・

うん!
「重要事項説明書」は我ながら・・・いいかも・・・♪


今時の離婚考

2007-02-21 11:24:14 | 相続と離婚
離婚の話が・・・ときどきニュースになります。

芸能人やスポーツ選手の離婚、年金問題での離婚、浮気の離婚、モラハラの離婚
DVの離婚、性格の不一致、価値観の相違、経済力の問題、嫁姑の問題、
子供の教育方針・・・まぁ、いろいろ・・

結婚の理由は愛しているから、離婚理由は愛がなくなったから・・・と単純ではないかもしれない・・・という考えで、少し書いてみます。


配偶者が死亡した場合、
市町村役場には、必要がある場合に提出する「姻族関係終了届」なる書類があります。聞いてみた限りでは、大きな意味はなく、民法の第730条(親族関係の扶け合い)の道徳的義務はともかく、葬儀祭祀のあれやこれやがなくなるぐらいの意味かなぁ・・・と。
配偶者の死亡でなく、協議して離婚する場合、
離婚届で姻族関係は終了します。「復氏届」で改姓の選択ができるのかな。

これで・・・さっぱり!

うんにゃ・・・二人の間に子供がいます。

養育権・・・これもどちらかに決まります。養育費の金額や支払い方法などを決めて、ハイさよなら・・・・これもここで終わらない。
やっぱり養育費を払えないと言い訳されて放置されている人・・・聞きます。

さらに・・・こういうケースもあります。
子aを前妻Aに渡して、前夫Bは離婚して、再婚しました。そして、再婚した妻Cとの間にも、おめでたくお子様bが誕生しました。

Bは離婚後、事業に成功して大変な資産家となりました。(資産家じゃなくても)
Bは考えたくないことを考え始めます。
(B)「俺が死んだら、aに相続権あるよな・・・1/4」
(C)「そんなぁ・・離婚して縁が切れてるでしょ!」
(B)「相続の手続きするときに、法定相続人全員の印鑑が必要なんだよ」
(C)「私たち、死ぬまでaの存在に脅かされるってこと?これからどんなに苦労して働いて築いた財産も、何割かは、見たことも話したこともない人間に相続されるの?」
(B)「最後は憎みあって別れた相手でも、法は区別しないだろうね・・・遺言があっても、遺留分の減殺請求権は残るはず・・・たとえAとaが今は知らなくても」

この会話の想定をしてみて下さい・・・どうする?じゃなく、どう思う?


裁判所と調停委員・弁護士は喧嘩の仲裁するけど、
相続のコンサルタントは、夫婦の婚姻という契約の再確認から始める・・・か。


昔・・・武家社会に、「御成敗式目」という法がありまして、妻や子の相続権を書かれています。夫が死ぬのは戦、武家社会は私有財産制度の出はじめで、幕府は御家人という武士と武士が所有する領地の基盤の上にあり、相続を第一義に規定しておかなければなりません。子がない夫婦、戦で主人が死亡した家の妻の相続権、養子縁組の推奨など・・・

時代は変り・・・人々は主に快楽を求めて離婚する・・・当然、数は増える
したがって、将来は上記BとCの会話は増える

民法の親族法・・・時代に合わせ変化すべきとも思えるし・・・現代社会の戒めにも作用するように思えるし・・・

次回は「夫婦財産制」かな・・・

いじめの原因・動機(続き)

2007-02-17 11:30:26 | 時事報道放談
書き足りない・・・というより、未整理感で・・・続けます。

そもそも、警察が使用する「犯罪の原因・動機」とは、何でしょう。
原因と動機を同義にしたような使用をしていることを見ると、明確な定義をしていないと考えられます。

新聞報道などでよく目にする表現は、
犯行の動機は・・・恨み、怨恨、性欲、金銭欲、ねたみ、
・・・・分かりやすいからかな・・・その方が。

「怨恨が動機の犯罪」なんて表現は良く聞きますもんね。
「好ましい対人関係を構築するコミュニケーション能力の欠如」が原因で、恨みによる怒りを制御できずに、犯行に及んだ・・・と説明すれば、犯人の矯正、更生の方向も示唆することになるので・・・その方がいいと思うけど・・どう・・かな。

・・・・ん~・・・????

昨日書いたように、「身勝手な、自己中心的な、利己的な優越感を充足させる動機で、他人を犠牲にした犯罪」・・・と多くを当てはめることが出来るように思えるんだけど・・・
もちろん、犯人はそのような表現でそんなことを考えながら行動したのではないのですが、客観的説明を試みなければ修正の方向が曖昧になります。

性欲や金銭欲を動機と説明すれば、それを充足させる方法が修正の方向と誤解される可能性もあるからです。


心理学的というのか、思い付きをもう少し並べてみると、
人の本姓としての暴力衝動、性欲、金銭欲、支配欲・・・
優劣のコンプレックスで一まとめに出来るかも・・・人が社会的(対人接触が不可避)であるが故のコンプレックスだわね。

そういうことに関する見解は「防犯論議」「高慢の定義」や「私見アウフヘーベン」などで書いてきました。・・・結局、戻ちゃうんだね・・・
根っこの議論、つまり人の本姓の客観認識から始めといた方が結論が早いということでも・・・。

言葉の定義が統一されていないかもしれないことも、進歩を遅らせることになる場合があることに気付かせてくれる・・・
警察言葉、市民社会の生活言葉、言語学・心理学等の言葉・・

まぁ、いろんなテーマを含んだお題になっちゃったけど・・まっいいや、まだ整理できそうにないし、このへんでチョン!



いじめ原因の事件「無抵抗だから」動機・原因の半数

2007-02-16 19:12:05 | 時事報道放談
昨日警察庁のホームページに掲載された
「少年非行の概要(平成18年1~12月)」警察庁生活安全局少年課
いじめの原因・動機等P32・・・・・これを、各新聞社が記事にしています。

それによれば・・・いじめの原因・動機の46.3%は「力が弱い、無抵抗」だと表にしてある・・・ばかっ!

ほんとにおバカねぇ・・・警察庁生活安全局少年課と
言葉のプロと自称する新聞社さん!

原因は、「いじめられている人が弱くて無抵抗だから」なの?
弱いことが原因でいじめられている・・・と思っているの?
自分より弱い人を助けようとする人の方が多いのよ!

「原因・動機」の言葉の意味を警察の人は知らないのか・・・な?
犯人(いじめる人を人権侵害犯罪人として)に、警察の人が聞いたんでしょうねぇ
警察ー「どうしてそんなことしたんだ?原因は何だ!いじめの動機だよ!」
犯人ー「力が弱くて無抵抗だったから・・・」
警察ー「ふぅ~ん??犯行動機はそれか・・・」

そんなカンジで質問した結果、特徴的なものを羅列して〇でも付けさせたのかな?
(はらいせ)
・いい子ぶる15.0%
・よく嘘をつく6・3%
・仲間から離れようとする2.6%
・その他6.0%
(面白半分からかい)
・力が弱い無抵抗46.3%
・態度動作が鈍い7.8%
・肉体的欠陥がある3.0%
・非行や規律違反を知って0.0%
・すぐに泣く0.4%
・その他4.8%
(その他、交わろうとしない)13.0%

重複した内容もあるし・・・分類にしては稚拙だわねぇ・・・


さて・・・私の答えは・・・
まず、「いじめの原因・動機等」という表のタイトルが間違い。

『いじめの犯人に聞いた「いじめの言い訳」』・・・がおそらく正確です。

表に示された(面白半分からかい)
・力が弱い無抵抗46.3%
・態度動作が鈍い7.8%
・肉体的欠陥がある3.0%
・非行や規律違反を知って0.0%
・すぐに泣く0.4%
これらは全て「相手が自分より弱い」という内容なので、あえて細分化して分類することの意味は大きくありません。

本当の「いじめの原因」は・・・
犯人の言い訳を聞く限りにおいての、推測されるいじめの原因は、
「特に弱者を救済する相互扶助の社会規範意識の欠落」
「他人の人権を尊重することの人権意識の欠如」
「犯罪抑止の社会規範意識の欠如」等が直接の原因で、
それらを身に付けさせることに責任がある家庭教育や学校教育等における教育不足と本人の学習未達が背景として考えられる。

「いじめの動機」も同じく・・・
人としてあるべき優越感と劣等感の葛藤を、多くの人は抱えて社会生活、つまり対人関係を持つものであるが、自己の優越感を満たすことのみを動機とした心理が明白で、そのために他人を犠牲にした事件であると言えるかもしれない。
・・・したがって、いじめの動機という統計としては、
「利己的な優越感の充足」が「いじめの動機」ということになります。

言葉というのは・・・稚拙すぎると・・・思うことと真逆の効果を生じさせてしまうことがあるもの・・・なんですねぇ

この統計と報道記事を放置すると、
いじめられている人が「弱かったり無抵抗であること」が責められかねないのです。

久しぶりということもあり、ちょっと長めでしたが・・・
ご精読、感謝いたします。
この2週間何も書かないのに、アクセス数が安定していたことや、過去の記事にコメントいただけたり・・・Thanks!




日比野寛(ひびのかん)

2007-02-05 20:19:46 | ん~すごい!
広瀬淡窓(ひろせたんそう)(l782~1856)
「咸宜園」塾での教育方針は、入門の時に年齢・学歴・身分の三つを奪い、勉強次第で優劣を決めた。淡窓は約50年間に、全国62力国からの門弟約3000人を教えた。

淡窓は病弱でした。家業を継ぐことも働くことも出来ません。儒学しか身についたものはありませんが、儒学者で生活するなどということは当時想像もできません。
24歳、どうしよう・・・と相談しました。

くどくどと泣き言いうな!儒学しかないなら他に考えようがない、儒学者になって、生活に窮すれば飢えて死ねばいい!
・・・と言われて、目が覚めたことが、立志・・・

教育者として名高いことの意味は、この時代背景で、年齢、学歴、身分の差なく教育した姿勢と学問を求める姿勢・・・かな・・と思いました。


一方、健康な教育者として、「マラソン校長」の異名もある
日比野寛(ひびのかん)(1866-1950)

愛知県立第一中学校(現旭丘高校)の校長17年間。
日本で最初にマラソンを本格的に教育界に導入した。
むちゃくちゃ荒れた学校を、校長の力量で変えました。
教師と校長の徹底した職務分け。教務は厳選された優秀な教師にすべて任せ、
校長日比野はその全力を生徒の人間形成に注ぐ。

単に校長権限だけあれば、荒廃した学校が変わるわけはありません・・
日比野校長がやったこと、校長を辞めてからやったこと・・・
興味ありますよね・・・
http://hicbc.com/radio/kibun/2000asapon/hero/000918/
ネットは便利!すぐに出てきます。

すばらしい!・・・すごい!
現代にも、もっと、自由な校長が出て来てほしいなぁ・・・と思わせます。
映画かドラマにしたらいいのに・・・・と思うくらいに・・・いい・・

こういう出会いっていうやつがあるから・・
人生捨てたもんじゃないって・・・オモーゥヨ

大学進学考2

2007-02-03 12:03:46 | 私見アウフヘーベン
昨日の「大学進学考」に追加です。

希望する者のほとんどが進学できる4年制大学・・・という状況
結果として、さらに上の大学院卒の肩書きがライトアップされる・・・短絡的だけど、人のプライドや虚栄心は、そのように作用しそうです。

ですが、国全体という鳥瞰的な観点では、技能、資格を取得する目的のみの専門学校を中学卒業生にもあってしかりで、それを社会が受け入れることが必要です。

例えば、福祉介護の現場において、種々の資格保持者と、大学卒だけの経歴の二者で、長所短所の比較をすれば・・・・という議論です。

調理師、栄養士もそうです。
理・美容師も、貿易実務も通関士も・・・もっとあるでしょう。

逆に、教師や医師、弁護士などは大学卒が必須でしょうが、試験勉強ばかりで世間知らずの人ばかりになりそう・・・という問題も出てくるかもしれません。

例えば、人の生活、経済活動などに無知識で歴史や国語を教えていても、確かに試験合格のテクニック教育になるのも自然です。
生活するための知恵や知識・情報を知らないで英語や数学を教えても、目的が分かりません。

教員資格を得た人に、他の資格を推奨する制度もあっていいかもしれません。
「宅建」はこの社会で生活するための契約、騙されないための知恵に関する様々なことを学べます。
「FP技能士」は、生活そのものの知恵をくれます。
社会生活と教師という専門資格が連携しなくて、その教科の知識の使い方が分かろうはずがありません。

話を元に戻しますが、
「あの専門学校での資格者ならば即戦力だ」というような受入れ社会ですね
「大卒新入社員に資格を取らせるには時間と費用がかかるので、学歴不問で資格を取得していることを条件に採用した方がよい」という採用が当たり前という社会ですね。


高校の延長のような一般教養科目と深くない専門課程をマニュアル答案で単位取得して、残りの2年は就活に費やされる実態の大学・・・の反省もしなければならないはずで、
本当に深い専門知識技能の取得には、相当な難易度のハードルであるべきで、入学の門戸は運営上の問題からも広くてもいいでしょうが、卒業の門は狭くなるはず。

その他、観点の異なる問題が山のようにありそうですが、
書ききれないのでここまで・・・


大学進学考

2007-02-02 12:23:05 | 私見アウフヘーベン
高校卒業のときに将来何になりたいのか考えていましたか

表面的にはありましたが、実際は何も考えていませんでした
その大学に行く目的が明確でなく大学受験しました
考えてみると親に相談したり誰かにアドバイスされることもなく大学を選び
合格したところに行っただけ。
家族、親戚、友人やご近所などへの対面が保てたみたいな気持ちがあったように
思います。

就職に必要な学歴であったことは事実ですが、4年間で身に付けたことの何か役に立ったという感触はありませんでした。
10年以上経ったころに、初めて大学で学んだことが活きているかもしれないと思うようになりましたが、多くは実社会での体験が学問でした。

実社会が学問であると感じることができたことが、大学での体験の何かが作用しています。こんなことなら、もっと早く社会に出た方が学べたかもということも思いましたが、この社会は大卒というバッジが内容関係なく、外部に影響することを知っていましたし、それも事実でした。何よりも自分のプライドに作用していることに気がつきました。そのプライドがより高次元のものを欲求させる原動力になることもありました。

普通の人・・・の中には、こういう思考の経過があるかもしれないと・・・

さて、これからの社会は、このプロセスが普通でありえるだろうか・・・

複雑に発展した社会制度では、誰が何をしてもよい、ということを調整するために、何かが「できる」ためには、「資格制度」が整備され、様々な分野での成功と失敗の体験の積み重ねが、資格の質の向上を生みます。

資格合格して「選ばれた人」になってからの方が、自立は早く、年齢を重ねると選択肢が限定されてくるという意味で、早いということは、人生の選択肢が増えるということにもなる。

昔も今も大学は、社会を広角レンズで眺めさせてくれる役割もありました。
少なくとも今は、大学へ行かなければ知ることが出来ない情報は、比較的には少なくなっているかもしれない、情報化社会は、誰もが自由に情報に触れることが出来る量が増えているからです。

「学びの方法を学ぶ」ということが、全ての事始めであろうと信じるならば、成熟した社会から学ぶ方が早い場合もあるかもしれない。大卒のバッジが必要でない人が多くなってもいいのかも。

中学・高校生活の延長のように、消費生活に浸り、ゲームとテレビで時間を費やす年数を増やすだけのことであるならば・・・

資格をもって仕事した方が、学ぶスピードが上がる・・・

大学にいけないから専門学校行くと思う人・・・かわいそう
自信を持って、プライドを持って、資格専門学校へ行く人・・・人生豊かですよ

干物のチカラ

2007-02-01 12:40:10 | 私見アウフヘーベン
人口問題と食糧問題は長く続く議論なのでしょうが、
中国やインドなどの成長と将来の食糧問題という見方もできます。

食料の増産は、農地の開拓と品種改良などの生産性向上でなされるように想像できますが、それ以上の効果をもたらしているものがあるように思います。

冷蔵庫と冷凍食品、缶詰、パスタ、カップラーメンなど種々の穀物加工食品、さらに広義のドライフーズ・・・野菜などの漬物、魚などの干物・・・
これらは食品の保存期間を延長する役割があります。

保存という行為は、原始の時代から行われていると承知していますが、動物の中にも獲物を土に生めて隠す保存行為が紹介されるのを見たことがあります。

中国の食糧生産は、10年単位で見ると2倍以上になっていますが、今後の増産の可能性は低いと見ます。地球温暖化・環境破壊の深刻さと食糧生産開発は、将来トレードオフの関係が深まるとも予想するからです。一方で、世界では驚くほどの飢餓人口があるのですから、増産活動とともに廃棄食料を減らすための策、保存期間の延長食品の開発が進化すると予想できます。

10年後20年後の世界は、食料と水が不足すると予想する人は少なくないはずです。低所得が高所得になる経済成長が巨大人口国で進んでいることからも。

で・・・日本の干物(ヒモノ)って、世界的にはどうなのかな?
アワビやホタテ、ナマコ・・・中華料理で見るから中国から伝わったことと思いますが、今や魚介類はほとんど全部干物になって売られるように思います。
(野菜も果物もドライフーズで全部ですが)

これって、飢餓に苦しむ国などに調理器具とレシピごと広めたら、いいかな・・なんて思って・・・

そんでもって、日本の炙って食べる魚の干物・・・好きなんだなぁ・・・
欧米諸国で、これがある国・・・というより、できる国は少ないと思うんだな
魚を焼くニオイでご近所うるさいからって・・・できないらしいような話は聞きますから・・・はは・・・パリのアパートからスルメ焼くニオイ・・・確かに・・
(こっちは捨てる魚を減らす効果・・・冷凍の方が長いから効果ない?)

もっと技術的な改良、進化・・していくと・・・思う