人の見方:覚悟4

2011-01-07 21:16:26 | 人の見方
覚悟

ここまでの試行錯誤、まぁ・・・錯誤だったとは思いますが
何人かが集まって議論すれば様々に話は展開するもの

結局、その昔、誰かが、もっと上手に言い表していることがあります。

人の覚悟とは、と考えていくと、こんな文章が目にとまる。

子曰、知者不惑、仁者不憂、勇者不懼。
(子曰わく、知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼(おそ)れず。)
知者とは、仁者とは、勇者とは
という議論が背景にある。

単に知識があるということでも、試験でよい成績であることでもなさそうだ
仁は愛に置き換えることもある、慈愛
勇者は筋力体力に勝るだけではない
いずれも正しいかどうか、という議論に行きつく
で、また、正しいとは何か、となる。

仮に、
その「知、仁、勇」が正しいものであり、
知者たりうる資質、仁者たりうる資質、勇者たりうる資質が備わっているとしよう

さすれば、迷わず・悩まず・恐れずの境地に至るということである。

次に老子

善爲士者不武。善戰者不怒。善勝敵者不與。善用人者爲之下。是謂不爭之徳、是謂用人之力、是謂配天。古之極。

(善く士たる者は武ならず。善く戦う者は怒らず。善く敵に勝つ者は与(とも)にせず。善く人を用うる者はこれが下と為(な)る。これを不争の徳と謂(い)い、これを人の力を用うと謂い、これを天に配(はい)すと謂う。古えの極(きょく)なり)

良い武人は猛々しくない。戦いが上手い者は怒りを見せない。勝利するのが上手い者は敵とは争わない。人を使うのが上手い者は相手にへりくだっている。こういうのを「争わない徳」と言い、「人の力を活用する」と言い、「天と並ぶ」と言って、古くからの法則である。
                      <ちょんまげ英語日誌:転写>


結局・・・人の覚悟というのは
孔子の「知者不惑、仁者不憂、勇者不懼」であり、
老子の「不争の徳」

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