季節の移ろいin絵手紙 Ⅱ

 絵手紙&水切り絵&パステルアートに日々の出来事を添えて・・・

巷(ちまた)に雨の降るごとく・・・

2015-06-09 06:36:28 | 水切り絵
 しっとりと雨が降り続いています。

 降る雨を見ながら、いつも想いだす詩があります。

     
 巷に雨の降るごとく
      わが心にも 涙降る
      かくも心に滲みいる
      このかなしみは何ならん
      恋もなく 恨みもなきにしわが心
      かくも かなし


 50年余りの歳月、よくも忘れずに覚えていたものを可笑しくなります。

 中学から高校にかけて私は、友と交換日記を続けていました(古き良き時代でしょう^^)
日々どのようなことを書いていたのか、今となっては想いだすすべもありませんが、
お互いに好きな言葉や詩を書いていたのは覚えています。
 この詩も、ふたりの大好きな詩でした。

 今回、本当にこの詩は誰の作なんだろう 覚えていた言葉は間違ってなかったのかな?
と検索して、50余年目にしてはじめていろいろなことが分かりました^^

   作者    ポール ヴェルレーヌ
   訳詞    堀口大学
   題名    言葉なき恋歌

 驚いたことに、最後の2行(恋もなく。。。)の前に、長く美しい詩があるのに中抜きで^^50年余りそらんじていた事になります(^^ゞ

 でも、堀口大学さんの訳 流れるような旋律、美しい日本語 素敵ですよね。
 
 それにしても、14~5歳の少女たちの心にこの詩がどのように響いていたのかと思うと楽しくなります。

 今日の絵手紙です

 久しぶりの水切り絵に根気が続かず、途中で投げ出したくなりました^^
        

 昨年習ったパステルアートも少しアレンジして・・・
         

長年の疑問が・・・

2015-02-16 07:18:52 | 水切り絵
 昔から(梅に鶯)って云われますね。
そして、実は梅の木に来ているのは鶯でなく、メジロであることもよく言われている事です。

 だったら何故(梅に鶯)って云われるのか不思議でならなかったのです。

 先日、何気なく聞いていたラジオからこの話が流れてきていました。

 梅の木に来るのはメジロなのに、何故(梅に鶯)というのか。。。
春を告げる鳥の代表が(鶯)であり、春を告げる花の代表が(梅)であるという意味。。。
つまり(梅と鶯)なので(梅に鶯)。。。
 本当だぁ!! (と)の方が分かりやすいですが、(に)の方が言葉の流れも美しくおさまりがありますね。

 長年不思議に思っていたことが(私だけ?)やっと分かりました\(^o^)/

 というわけで・・・今日の水切り絵は(梅にメジロ)^^
          
 写真を見てメジロを切り、アップしてから気づいたのですが、超メタボ(^^ゞ
枝が折れないか心配^^

 フキノトウもお手本を見ながら・・・
          
 真ん中の花(?)本当は薄緑ですが、目立ちにくいので黄色にしました。

いろは歌

2014-07-15 05:21:03 | 水切り絵
子どもの頃、意味も分からずに(いろはにほへと~)とよくそらんじていました。
今の子どもは全く知らないでしょうね。
もしかしたら、息子の世代も知ってるかどうか・・・

 この(いろはにほへと~)が(いろは歌)で意味を知ったのは
高校の古文の時間だったと思います。

 そしてこの作者が弘法大師であるのを知ったのは、恥ずかしいけど数年前でした(^^ゞ

 
色は匂えど 散りぬるを
薫り高く美しく咲く花も、一夜の雨に打たれ散るがごとく
我よ世誰れそ 常ならむ
私たち世の中のすべてのものも常にとどまることなく移り変わる
有為の奥山 今日超えて
激しく迫る苦悩と迷いの深い山を今日も無事に乗り越えて
浅き夢見し 酔ひもせず
浅はかな目先の事に酔いしれることなく今を大切に生きよう


今日は久しぶりの水切り絵です。
新聞の広告って驚くほど沢山の色使いで、深い色もありちぎってても楽しいです。
 

昨年もこの時期同じような構図の水切りをしたなぁ~と思いながら・・・

遠き日のロマンを感じて・・・

2014-06-23 05:13:22 | 水切り絵
 ブログ友のsuzuさんの記事で、シロツメグサの群生の美しい写真を見て
すっかり忘れてしまっていたことを思いだしました。

 20年ほど前、今ではもう会うことができなくなってしまった友から教わった話です。

 昔、日本がヨーロッパからガラス製品、磁器などの食器をを輸入していた時に、
詰め物として使われていたのがこの植物だったそうです。

 白い詰め物⇒シロツメ。。。 これがシロツメグサの由来とか。

 この花の種がこぼれて日本中に増えていったそうです。

 ねぇ、何となくロマンが感じられる話でしょう。

 子どもの頃、編んで首飾りを作ったり頭にのせたりして遊びましたね~


 このシロツメグサ。。。クローバー関連で友に贈るお誕生日のカードを作ってみました。
また、新聞の水切り絵ですが(^^ゞ
 
 
 サイズを替えて・・・
 

 カードつながりで、金のジェルペンとパステルでも・・・
  

言われてみれば、納得です!

2014-06-19 05:02:20 | 水切り絵
 ある本を読んでいたら、興味深い話題にであいました。

 娘さんが出かける時の服を決めかねて、鏡の前であれこれ着替えてる のを見た母親が「何を着たって人は見てないものよ」

 また、派手な色に髪を染めてきた息子さんを見た母親が
 「そんな色にして! 人に笑われるわ」


 この場合の(人)と云うのは、日本人が一番気にしている(世間)と いうもの。
 でも この(世間)とは、形あるものでなく、その人の(価値観)。。。


  言われてみれば、私が子供の時も、
 母からも、祖母からも(人に笑われる・・・)(世間に恥ずかしい・・・)といって育てら れてきたと思います。

  また自分の子育ての時も(人が・・・)(世間が・・・)と息子たちに云ってきたと思い ます。
  この(人)とか(世間)とかは、他ならない自分の価値観だったなんて・・・
 でも、妙に納得した文章でした。

 
 今日の絵手紙です。

 マンションの敷地内に植わってる枇杷は枝もたわわになっているのですが、
 そこに集まる鳥たちの数も驚くほどです。
   
             爪楊枝で描きました

 次にまたまた、新聞の水切り絵に少しスパッタリングを加えて・・・