ガイド日誌 - 北海道美瑛町「ガイドの山小屋」

北海道美瑛町美馬牛から、美瑛の四季、自転車、北国の生活
私自身の長距離自転車旅
冬は山岳ガイドの現場をお伝えします。

インゲン豆よ!お前もか!

2024年07月23日 | 北海道の暮らし・生活
約100坪の山小屋農園。
 
自分で木を伐採して、
熊笹の薮を刈り拓き、
びっしり張り巡らさられた野生の樹木や熊笹の根を引き剥がして少しづつ開墾した。
 
最初の頃は、力一杯振り下ろした鍬がバーンと跳ね返されたりした。
 
だから、
ちゃんと作物が実るようになったのは感慨深い。
 
そんな山小屋農園だけど、
今年はちょっと調子がいまひとつ。
 
まずインゲン豆、
たくさん花は咲くのに、
実がつかない。


心当たりがある。
インゲン豆は、昨年収穫して冬の間に食べきれなかった越冬食糧の残りを、
とうもろこしの根元に蒔いた。
 
2mに成長したとうもろこしの茎を支柱がわりに、
すくすく成長したけれど、

実がつかない。
ひとつも、つかない。
 
ああ、たぶんF1品種だったのだ。
やられたなあ。
 
昨年も、
前年に収穫して保存食糧にしていた残りのトウモロコシを蒔いてみたところ 、
大きく立派に成長したものの、たった一粒のトウモロコシも実ることがなかった。
最近ではトウモロコシも豆も、
市販のタネは
「収穫は一回限り」
そういう「改造された種」が多いそうだ。

昨年も、同じようなことがあったのだ。
 
インゲン豆よ、お前もか。
 
今年は、
新鮮なサヤインゲンのバター炒めは、おあずけなのだ。
インゲンの天ぷらも、食べられないな。
 
悲しいな。
 
そのかわりに、
今年のトウモロコシはちゃんと大きな実が育っている。
「一回限り」の種子を蒔いたのだ。

草丈も高く、青々として力強い。
お盆明けには収穫が始まるだろう。
楽しみだ。



スナップえんどう、
こいつは今年も豊作だ。
毎日、どんぶり一杯分のスナップえんどうがテーブルに並ぶ。
おやつがわりだ。


よく太ったスナップえんどうは、
軽く塩茹が、いちばんうまい。
 
毎年、豊作だったスイカは、
今年はどうしたわけか、イマイチだ。
玉が小振りで、ハンドボールからボーリングの玉くらいの大きさなのだ。
いつもの大玉品種だから、育て方に問題があると思われた。
 
これまでは、当たり前のように
横綱級がゴロゴロと、いくつも獲れたのに。
 
メロンも、ふるわない。
せいぜい、ソフトボールほどの大きさのものがゴロゴロしている。
味はまだ、わからない。
もう少し大きくなってほしいので、収穫はもうちょっと待ってみるけど、
あまり変わらないだろう、と本当はわかっている。
 
コロナが開けて、今年は忙しくなった。
そのぶんだけ、畑仕事の時間が減ってしまった。
 
降り注ぐ愛が減った結果、
こうなったのだと思う。
 
反省だ。
 
スイカもメロンも
正直なんだな。
 
ごめんよ。