ガイド日誌 - 北海道美瑛町「ガイドの山小屋」

北海道美瑛町美馬牛から、美瑛の四季、自転車、北国の生活
私自身の長距離自転車旅
冬は山岳ガイドの現場をお伝えします。

電動自転車の心臓部

2020年09月19日 | 電動自転車など
電動自転車の心臓部。
パワーユニット(モーターシステム)です。
 
この中身はバラしてはいけない秘密のブラックボックスで、回転数の異常や軋み異音などが発生したらユニットごとゴッソリと載せ替えなければなりません。
 
いわゆるエンジン載せ換え、みたいなものですが、モーターだけでなくセンサー類などの高度なシステム類もこの中に全て組み込まれているようです。
 
モーターが最大出力で駆動している時にはキリキリと軋みが発生しやすくなります。
特に2015年から2017年頃製造のユニットは出力が高いのか、きつめの軋みが発生しやすいのですが、ユニットの内部のことなので私たちにはどうすることも出来ません。
 
もちろん、
パワーユニット交換は非常に高額で、
「だからさ、ユーザーはなるべく早く新車に買い替えなさいよ、はよ!はよ!」
と言うことのようです。
全然、エコじゃないなあ。
 
修理可能にして欲しい。
 
最近は、
「自分はふだんロードバイクに乗ってるんだけどね、一言言わせてもらえば、整備不良なんじゃないの?」なんて言い放つ方もいます。ロードバイクの整備はシンプルで簡潔なので、同じようなものだと勘違いです。
しかしシステムユニット内部は整備のしようがないので、せいぜい古い油脂を取り除いて綺麗にグリスアップするくらいしかありません。
 
また、これは長年の電動自転車とのお付き合いで覚えた非公式な整備ですが、4~5台の同型機同年式のパワーユニット周辺部のギア類を全て取り外して無作為にローテーションして組み直すとノイズがマシになったりします。謎解決ですけど確かな効果があります。
 
まあそんな、
自転車乗りとしては何とも消化不良な、微妙なお付き合い。それが電動自転車です。
 
それでも、ほとんどの方には喜んでいただけるので、きょうもせっせとパワーユニットに油を差したりしています。
 
機械いじりは割と好きです。
古いオートバイの整備なんて問題山積ですけど、
油まみれになりながらガチャガチャいじっていたら50年前のオートバイが息を吹き返すんですから最高なんですよ!!
 
電動自転車もそのようであってほしいと思うのです。
 

自転車には見えませんよね?
ペダルを漕ぐ回転(右の円盤)とモーター(中央の歯車)が同調して推進力がチェーンに伝わります。中身は分解不可。


オフィスには気まぐれにネコが遊びにきたりします。
たぶんリスがうろうろしているからでしょう。
 
機械いじりが好きなので学生時代の愛車が現役。電動自転車の奥に厳重に隠してます。
 
このオートバイと、うそみたいな私。北海道壮瞥町にて
これは修理再生不可能。