ガイド日誌 - 北海道美瑛町「ガイドの山小屋」

北海道美瑛町美馬牛から、美瑛の四季、自転車、北国の生活
私自身の長距離自転車旅
冬は山岳ガイドの現場をお伝えします。

DAY29 中国山地を越える。その名は苦労峠 鳥取-黒尾峠-津山(岡山県)『日本列島縦断チャリの旅2020』

2020年12月02日 | 自転車の旅 国内
日本列島を、北から南まで何度も何度も走ってきたけれど、
まだまだ未経験の道がたくさん残っている。

中国山地越えの「黒尾峠」もそのひとつ。
鳥取市から直で岡山県へと下っていく。

山陰地方の天気が冬型へと移り変わる晩秋、
今年も例外ではなく、この先お天気は期待できそうもないので、山を越えて瀬戸内側へ行く決心をした。

国道53号。中国山地越え。
初めての道だ。

鳥取市の市街地を抜けて、しばらくは綺麗な川に沿った道を優しく進む。
大した登りではない。

やがて智頭(ちづ)町に至る。

知らなかった。

勉強不足だった。
江戸時代の雰囲気を残す街並み、
古い商家、お屋敷。
宿泊して、じっくり歩くべき美しい宿場町だった。

自分はまだまだ知らないことだらけじゃないか。

智頭町を出るとやがて徐々に勾配が増してくる。
しかし、覚悟したほどではなく、2ー2くらいのギアで地味にシャリシャリ漕いでいたら素直に登れる程度。
交通も少なめだ。

標高580mほどで頂上部。
あとはひたすらダウンヒル。

岡山県側も割と穏やかな勾配。
ノーブレーキでも時速50には至らない。

里まで降ると空気感が変わった。
空も明るく、あたたかい。

黒尾峠。
くろお、くろう、苦労?

苦労峠⁉︎

名前にビビって覚悟して挑んだが、
心優しき、美しい峠であった。
また来たい。



「ラピュタ」にこんなロボットいなかった?


中国山地に向かう道


ローカル線に沿って


智頭町。そうだったのか!
勉強不足だった。


おおっ!
智頭の宿場、って感じだ。


おおおっ!


景観と生活のバランスに苦慮しながら、
街並みを残そうとしていることが窺えるじゃないか。


中国山地の雲。
豚バラ肉みたいだ。


「立ち往生多発」に
チャリダーびびる。
なにしろ苦労峠だものな。


側道にときめく。
古道「備前街道」
eMTBで行きたくないか!


黒尾峠はこんな感じの道だ。


頂上部はトンネル


割と明るめ

トンネル出たら、


岡山県だった。


峠からのんびり下ってそのままチャリチャリしてたら岡山県津山市へ至る。
昭和のままの町だった。