ガイド日誌 - 北海道美瑛町「ガイドの山小屋」

北海道美瑛町美馬牛から、美瑛の四季、自転車、北国の生活
私自身の長距離自転車旅
冬は山岳ガイドの現場をお伝えします。

レンタサイクル屋のチェーンオイル愛

2019年05月09日 | 電動自転車など
GWが終わり、
お客さんがプッツリ途絶えてしまった。

ヒマなのだ。
こういうときは、機械いじり。

自転車の基本は、
「軽やかなペダルだろ。」と思う山小屋なのだ。

軽やかなペダルはチェーンから。

ということで、きょうはチェーンオイルを調合するのだ。

オイルのボトル。
手に収まるサイズ。頻繁に使うからソコソコの量が必要。これは150ccくらいかな?

用意するのはコレ。

ミシンオイルだけど、自転車チェーンオイル兼用。自転車のイラストも描いているね。
食用油みたいなサラサラのオイルだけど飲んじゃダメだぞ。

もうひとつ。

コンプレッサーオイル。とろーりとした粘度やや高めなオイルだ。
ドレッシングみたいだけど、サラダにかけちゃダメだぞ。

コンプレッサーとは、

こういうやつ。

空気入れとか、

専用の工具を使うのに使用する。

ガイドの山小屋では、この2つのオイルを必要に応じてブレンドしてチェーンオイルとして使っている。

ミシンオイル。

それから、

コンプレッサーオイルを適当に足してコクを出す。

ボトルを、

シャカシャカしてよく混ぜ合わせるぞ。

ミシンオイルもコンプレッサーオイルも、
ホームセンターやアマゾンで買える。

家庭用サイズもある。

この、適当なオイルをブレンドする!という技は、邪道なのだが、
しかし、

山小屋は古いオートバイのメンテも大好き。なにしろ古いのでマニュアル通りというわけにはいかないから整備作業には様々なものを応用して工夫する。工夫もまた楽しい。
邪道もまた王道だったりするから、オイルの調整はアリだと思うのだ。実際、山小屋の旧車オートバイの一台のプライマリーオイルには、こうしてブレンドしたオイルを使用している。

個人的な意見だよ。❤️

チェーンにオイルを差す。

おお。チェーンが喜んでおる喜んでおる。

なお、
チェーンオイルのサラサラ具合は
用途や好みによって調整したら良いと思うし、

面倒ならば、ホームセンターで既製品のチェーンオイルを買ってきたら良いと思うのだ。

「結局それかよ!」
以上、
チェーンオイル 愛 ♥♥♥
のお話でした。






食料、尽き果てる・・・

2019年05月07日 | 北海道の暮らし・生活
ご存じのように「ガイドの山小屋」のあるJR美馬牛駅周辺(美瑛町美馬牛)には
スーパーはおろかコンビニもない。
創業時、1996年にはスーパーがあり、他に食料品を扱うお店が2件あったのだが、後継者不足などで相次いで閉店してしまった。

宿やカフェは数件あるのだが、集落の住民の日常生活を支えるお店がないのだ。

さて。
昨日までの10連休で我が家は火の車だった。
家計が、ではない。

食糧を食い尽くしたのだ。

連休最終日の夕食には、
「こんなものまでえ!!??」なものまで食卓に並び、
めでたく冷蔵庫がすっカラかんになったDAY、となった。

1年分のお米以外、ほんとに何もなくなった。
ミリンや醤油や塩、砂糖はあるのだが、野菜、肉、魚は食い尽きた。
備蓄のボンカレーまでなくなった。
小麦粉もパンを焼いて食べてしまった。

地下室の野菜保管場に転がっていた玉ねぎもイモも、何もかもなくなった。

かろうじて、トマト缶詰めが6個と、1年分の味付け海苔が残った。

10連休、我が家は人数が多いので、食料がどんどんなくなっていくのが目に見えて、
非常に興味深かった。

冷蔵庫がカラになったときは、ちょっぴりうれしかった。
冷凍庫の奥に転がっていた、いつのモノなのか不明な干からびた冷凍ハンバーグだって、
袋が破れてクシャクシャになっていた冷凍インゲンだって
みーんな、食べてしまったから。

さて、きょうは10連休明けの火曜日。
朝から冷たい雨が降っていた。
連休も終わったから、ウロつく旅行者もいなくなった。

美馬牛駅から誰も降りてこない。
寂しいな。

もともと店休日なので、僕らは美馬牛を出て買い物に行く。
きょうは買い物が多いので、ハイエースで買い物にいく。

車がでかいので、たくさん積めるだろ?
どんだけ買うんだよ?

ヤマを降りる。
美馬牛は丘の上とはいうけれど、
要するに標高300mの峠の上の集落なのだ。

途中、美瑛の町で給油して、銀行や郵便局で所用を済ませる。
それからさらに車で1時間かけて旭川の町まで下りた。

夕方、買えるだけ買って美馬牛に戻ってきた。
ハイエースはすっかり重たくなっていた。

キュウリやトマトなどの野菜の苗も買った。
畑の肥料も買ってきた。
この夏も、7月・8月は買い物にいけない日々が続くだろう。
少しは自給するのだ。

冷蔵庫に食料が詰まり、食品庫に備蓄が戻ってきたら
少しホッとした。
これでしばらくは、子供たちもたらふく牛乳をのめる。

そして、今夜はごちそうだ。

しかし、こうも思う。
もう少し、あと2週間くらいなら籠城できたような気もするのだ。
2週間?
いや、いや、
塩とコメ、水があるのだから、1年はいけたはず。

そんなことも思う。

せっかくだから限界まで挑戦したかったなあ、などと思うのだが、
奥さんが怖い顔をするので、言うのはやめとく。

それにしても、10連休は長かったなあ。
そうは思いませんか?



GWの日々は

2019年05月03日 | 電動自転車など
ゴールデンウィーク。
その日のお天気次第ではあるものの、なかなか忙しい。
一時的に品薄状態になるほどの日もあれば、
1時間以上、誰も来店しない閑散とした日があったりする。

それでも、ガイドの山小屋の電動自転車は万全で、
いつでも走り出せるよう、
整備には余念がない。

僕は現役の長距離旅チャリダーなので、自転車愛が半端ない。
パソコンやスマホよりも、
機械をいじりまわすのが大好きだ。

きょうは変速機シフトレバーの交換。

ハンドル右側の、デジタル時計みたいなやつ。
最近はダイヤル式のものが多い。

まずは取り外し作業から。

グリップを引き抜いて取り外す。

新しい部品と古い部品。

転倒したのだろうか、正常に作動しているものの、見た目はかなり痛んでいた。

続いて自転車をひっくり返して作業。

ワイヤー類を引き抜く。

続いて、新しい部品のワイヤーを通していく。

順路を間違えないように。

モーター周辺はちょっと面倒。

ギヤ類の隙間に挟まらないように注意注意。

慎重に通していく。

うまく通ったようだ。

変速機に接続する。

この黒いヤツが、ワイヤーの張りを微調整する大切な働きをする。

エンドを引っ掛けて、

接続できた。

動作を確認する。正常だ。

自転車を引き起こして、取り外した部品類を再び取り付けていく。

新しいシフトレバーが初々しい。
手前は取り外した、痛んだシフトレバー。

最後にテスト運転。

結構、楽しい。♬

整備ガレージの裏、
ガイドの山小屋の敷地内には、原野だった頃のまま、

今年もエゾエンゴサクがあちこちに咲いている。

食える野草も生える。

ギョウジャニンニク(キトビロ)はそろそろ食べ頃だ。

こうしてガイドの山小屋の電動自転車は、
僕が丁寧に、日々の整備をしている。

他店よりも
バッテリーがでっかい! Big!Big!
だけではない。

ガイドの山小屋の電動自転車は、
「商品」というよりは、
現役チャリダーの僕の、
「愛車」なのだ。

だから、
もまたでっかい! Big!Big!
のだ。