GENさんの陸上ワールド

柳原 元の公式ブログ。WA世界陸連公認代理人。海外サポートしているクライアント選手、チームの活躍ぶりなどを綴ります。

世界陸上に向け ナホム・メスフィン選手

2011-08-16 21:30:47 | 海外サポート
今月27日に開幕の韓国テグ・世界陸上まであと10日余り。
STCIでサポートしているナホム・メスフィン選手(エチオピア・3000m障害)も本番に向け、
アディスアベバで他の代表選手らと共に順調に練習を消化しているとの連絡がありました。

今でこそ予定通りのトレーニングを消化していますが、冬場には故障をしていてシーズン序盤は思う様な
パフォーマンスが出せない状態でした。
5月上旬のエチオピア選手権も決勝を途中棄権。その後の上海ダイヤモンド・リーグでA標準記録には
届かなかったもののまずまずの走り。
上海のレース後、欧州のレース転戦という考えもありましたが冬場十分なトレーニングが積めていなかった
ので仮に欧州のレースを転戦していい記録を出しても世界陸上の時期までは良い調子を維持する事が
難しいと考え7月中旬まではしっかり練習を積みその後のレースに掛ける事にしました。
とは言え、他の選手が欧米の大会で好記録出したニュースが次々と入って来るとやはり内心焦る気持ち
にも。
結果的には7/24フィンランドでのレースでA標準記録を突破。これで代表入りを決定付けました。
代表選出ギリギリの時期まで集中してトレーニングに励んだナホムの努力。指導をしているエチオピア・
ナショナルチームのコーチ。そしてナホムのサポート業務に当たった現地スタッフのモゲス氏の協力も
あり獲得した今回の代表入り。
そして、当初エチオピア陸連が7/16以降世界陸上代表候補選手(ナホム選手も含む)は国内合宿
参加を義務付け、海外レース参加自粛の方針を打ち出していた中、陸連と調整の結果、フィンランドの
レース参加もOKに。同国陸連の柔軟な配慮にも感謝です。

それ以外にもレース主催者との交渉、ビザの取得等あれこれ日本人選手のサポートとは勝手が違う所も
ありましたが、これら業務を通じてまた一つ自分自身のスキルアップにも繋がったかなと思います。
ナホム選手のマネージャーを引き受けて4カ月余り。色々な事がありましたがチームワークで勝ち取った
世界陸上出場の機会。
本番では100%力を出し切るレースをしてほしいものです。

↓アディスアベバ郊外。標高2400mの地でロード走をこなすナホム選手。


↓この日の朝練習は起伏の激しいコースでクロカン走。ここも標高2400mです。


↓私と現地選手やエチオピア陸連とのパイプ役を果たすモゲス氏。選手の兄貴分的存在でもあります。


ナホム選手が出場する男子3000m障害は現地時間、
予選が29日(月)AM10:00、決勝は9月1日(木)PM8:25です。



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