今晩は午前様になりそうですので、昼のこんな時間に人目を盗んでの更新であります。
さて、今日は、3月3日の「冷たい恋人」でお話ししました娘の進学先が決まりましたのでご報告いたします。
それがね、埼玉なんですよ、さ・い・た・ま
いやいや、埼玉が悪いという話じゃないんですよ。
私の住んでいる場所じゃ無いということなのです。
上の息子と下の娘、出来れば性格が逆だったらと、常々思っておりましたが、誰に似たのか娘はそうとうの頑固者。(反面、頑張屋でもあるのですが)
「お父さん、高校でも音楽科のある学校があるんだよ、そこに行きたいなぁ」
もちろん、我が地区にそんな高校はきいたことがありません。
「なにも高校から音楽科を選ぶ必要もないだろう?普通科にでも行って大学で考えてみても良いんじゃないの?」と言っていたのです。
ところがなんと彼女は着々と「音楽科」へ進む準備を続け、合格してしまったのでありました。
「習いたかったピアノも勉強できるし、専門講師もいるから、サックスだって、部活だけでなく、授業で練習できるんだよ、音楽理論も勉強できるし」
「○△高校(地元の高校)の吹奏楽は、全国大会で3年連続金賞か何か取ってんだろ?そういうとこで、部活頑張ってみるのも良いんじゃないの、だいいち住むところは?....一人暮らしなんてぜったいダメだぞ!」(自分は高校時代から一人暮らしだったくせに)
「大丈夫、埼玉だから、ママ(母方のおばあちゃんをこう呼んでいます)の家から通えるから」
「・・・・・・いや、そうじゃなくて・・・」
息子ならば素直にあきらめるだろうに
学校のHPを見れば、音大進学もそこそこの実績があるようですし、娘にやりたいことをやらせてあげたいと思う気持ちはじゅうぶんにあるんですよ、ましてや音楽を選んでくれたなんて嬉しいじゃありませんか、でもね...
「サックスをヤレ、ヤレ、言ったのは、誰かさんでしょ。自分の想いが通じたと思えば」
「よくそんな他人事みたいなことが言えるねぇ、娘だよ、む・す・め」
結局は、埼玉の高校への進学が決定いたしました。決まってしまったものはしょうがない、いまさら「サックスなどやらせなければ良かった」とも言えないし、
「寂しいけど、頑張って勉強しなさいよ、あなたの素敵なサックス演奏を楽しみにしているから」・・・・・・・でもやっぱり寂しい。
今日はディブ・パイクの「PIKE'S PEAK」を選んでみました。
今の私は、ラファロを失ったエバンスのような心持ちです。「でも一生逢えないわけじゃないから」「ほら、エバンスだって頑張ってるじゃないの」
まるで、ラテン系の血が入っているかのようなパイクのバイブに励まされ、私の心の小さな傷も癒されることでしょう。
PIKE'S PEAK / DAVE PIKE
1962年2月6,8日録音
DAVE PIKE(vib) BILL EVANS(p) HERBIE LEWIS (b) WALTER PERKINS(ds)
1.WHY NOT
2.IN A SENTIMENTAL MOOD
3.VIERD BLUES
4.BESAME MUCHO
5.WILD IS THE WIND