JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

優しさの履き違い

2006年03月11日 | m-o

「疲れるまで仕事はしない」をモットーにしている私ですが(笑)、昨日は珍しく仕事で疲れてしまい、更新も出来ずに一杯ひっかけて寝てしまいました。今日は霰でも降りはしないかと心配しておりましたが、春本番を思わせる陽気にホッとしております。

昨晩、書こうと思っていたお話しを1つ、
我が同僚S君が(といってもまだ若い30歳の青年です)最近、真剣に結婚を考えているらしく、先日酒の席で
「バブさん、俺もそろそろ身を固めようかと思って」
少子化の折り、彼のように有能な青年の遺伝子を残すことは、多いに社会への貢献であります。
「良いんじゃないの・・・・あれ?でも相手がいたっけ?」(なんと失礼な)
話を聞けば、5年来お付き合いをしている女性がいるとのこと
「5年も付き合えば、決めても良いんじゃないの、ところでどんな子よ?」

ここからが、ちょっとおかしな話になっていきます。
彼曰く、5年お付き合いしている間に、彼女には4,5人の男性がいたとか
「なんだぁ?お前が彼氏なんだろ?」
「そうですよ」と言いきる彼、それでも彼女はとても魅力的な女(こ)だから、周りの男性がほっておかないんだとほざきやがる。

「結婚は、もうしばらく考えた方がいいとおもうよ、彼女も彼女なら、お前もお前だ!なさけない・・・・・・・・」としばらくオヤジの説教が始まってしまいました。

近頃は、こんな男性や女性が増えているのですかね?
少子化問題は、いろんな面で傷が深そうです。

優しさを履き違えている男性、甘え方を間違えている女性、
これは私の持論ですが、女性は男性より数段高貴な動物であります、男性が背伸びをしてやっとお付き合い出来るのが女性、しかるに男は見栄を張る、見栄やプライドを無くした男なんて、とうてい女性にかなうわけがないのです。
逆に女性も、高貴であるがゆえに「りこう」が勝ち、いかに男性に見栄を張らせるか、その術を操りきれる女性こそが「利口な女」となるのではないか、そんなことをふと思ったS君のお話でした。

神武天皇が、后をめとったときのお話しをご存じでしょうか?
家来とともに畑の中を歩いていた神武天皇、すると向こうから7人の美女がやって来ます。家来の大久米の命が
「あの7人の娘の中で、今宵誰を抱いて寝ますか?」と訊くと
「7人の乙女の中で、とりあえずは先頭を歩いている娘を選びます」と神武天皇、
これが縁で、先頭を歩いていた娘が后になったというお話しです。

いかにも権力を笠に着た傲慢なお話しにも聞こえますが、これを神武天皇の優しさと取る考えがあります。7人の娘の誰を選んでも、残りの娘達のプライドを傷つけることになってしまう、しかるに「先頭」と条件を付けたのだという考えです。

さて、このお話し、男性の傲慢と取るか、優しさと取るか、あなたはどちらでしょうか?
話がS君とはまったく関係のないものになってしまいました(ハハハハ)。

さて、今日のアルバムは、ギル・メレであります。
幾何学ジャズ、建築学ジャズといった、私には何がなんだかわからないパターンを追求したメレ、不遇の時代を過ごした後、電化に走ったりもしました。
ブルーノートの12インチ盤では唯一のアルバムです。このアルバムでは、実験的な臭いは無いと私は思いますが、いかがでしょうか?

PATTERNS IN JAZZ / GIL MELLE
1956年4月1日録音
GIL MELLE(bs) EDDIE BERT(tb) JOE CINDERELLA(g) OSCAR PETTIFORD(b) ED THIGPEN(ds)
1.THE SET BREAK
2.WEIRD VALLEY
3.THE BARBABERS BLUES
4.NICE QUESTION
5.MOONLIGHT IN VERMONT
6.LONG AGO AND FAR AWAY