JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

初めてのジャズ本

2006年03月24日 | j-l


先日、「雨の日にはJAZZを聴きながら」のクリスさんが、後藤雅洋、中山康樹、村井康司の三氏の座談会をまとめた「ジャズ構造改革」なる本の感想なりを、5回にわたり投稿されておりました。内容の濃い記事でしたので、まだご覧になっていない方は、ぜひ一読されることをお勧めします。

クリスさんの感想をお聞きするかぎり、読むだけで腹が立ちそうな内容のようで、それでも読まずに、ブツクサ言うのもなんだと、地元では最も大きな書店を覗いてみました。
いちばん大きな書店といっても、そこはそれ、田舎の悲しさというやつですか、やはり在庫はありませんでした。
「やっぱりネット販売でても、とるしかないか」と思いつつ買ってきたのが、『相倉久人の超ジャズ論集成 -ジャズは死んだか!?-山下洋輔・編』という本であります。


私が、ジャズ関連の本を初めて買ったのはいつだったでしょうか?
当初、ジャズの変遷やら時代背景、ましてや他人の意見などというものは、ジャズを聴く上で、必要どころか邪魔になるものだと、私は考えておりました。
「自分が聴いて良いものが良い、それだけでじゅうぶん。ジャズを聴くのになんの不便も無い」そう思っていたからでしょう。
そんななか、初めて手にしたジャズ本(S.J.は別として)が、相倉久人氏の『ジャズからの挨拶』であります。

日本でのジャズの2大評論家という人がいたとするなら、油井庄一氏と相倉久人氏の名をあげるべきだと私は考えています。(お二人は両極端な存在ではありますが)
私がこの『ジャズからの挨拶』から受けた影響はひじょうに大きく、その後『モダン・ジャズ鑑賞』『ジャズからの出発』と立て続けに読んだ記憶があります。

今日買ってきた『相倉久人の超ジャズ論集成 -ジャズは死んだか!?-山下洋輔・編』は、過去に書かれたものを再編集して一冊の本にしたという感じで、以前読んだ内容も含まれております。
理論武装は、未だに良しとは思いません。ただ、知った上で聴き直してみる楽しみはあります。他人に押しつけない知識は、今後とも取り入れていくつもりです。

感想は、読み終わってからということで、今日は、先日お話ししたサド=メル日本公演つながりの1枚です。
ちなみに、1968年の来日最終日のお別れコンサート(7月21日紀伊國屋ホール)の司会は相倉久人氏が、勤められたそうであります。
そうそう、今日の1枚のお話しでした。2回目のサド=メル日本公演のときは、ベースがリチャード・ディビスからジョージ・ムラーツに代わってしまって、友人がガッカリしていたという話をしたと思いますが、その友人がリチャード・ディビスのファンになったきっかけのアルバムが、この「HEAVY SOUNDS」であります。
彼は「SUMMERTIME」に、ガガーンと打ちのめされたのでありました。私もこの演奏は一度聴いてみる価値のある曲だと思います。

HEAVY SOUNDS / ELVIN JONES & RICHARD DAVIS
1968年録音
ELVIN JONES(ds) RICHARD DAVIS(b) FRANK FOSTER(ts) BILLY GREENE(p)
1.RAUNCHY RITA
2.SHINY STOCKINGS
3.M.E
4.SUMMERTIME
5.ELVIN'S GUITER BLUES
6.HERE'S THAT RAINY DAY

おまけ、
今日は、金曜日。自宅にアルコールが切れましたので、これから出かけてまいりま~~~す。