実家の片付けをしている姉から、箪笥と机のことで話があり、欲しかったら持って行く?と言われました。
机は自分のもの、箪笥は母のが一竿、姉が嫁入り前に使っていて、その後私が使っていたものが一竿あり、どちらも家を出る時、「俺が金を払ったんだから」と、父が持って行かせなかったものです。
持ってきたかった、と、家を出て数年は、確かにそう思っていたのですが…。
今の家に越してみて、過去を引きずるものは持って来たくない、という気持ちが出て来ています。
私には変な癖があります。自分のものに固執する。これは、結構そういう人はいると思います。が、実家で買って貰ったものには、意外と執着が無かったりします。全部ではありませんが。
例えば、この机。本棚つきで、使い勝手はそこそこでした。昔のものなので、頑丈でもあります。重いのが難点ですが。
…いえ、机の詳細はどうでもいいんです。「私のものじゃない」のが問題なんです。
毒親持ちの方なら、経験ある方もおいでと思いますが、買ってはくれますが、お金を出した親の物なんですよ。
全てにおいてそうなので、親が買ってくれたもの、については、あんまり大事な気もしないし、自分のものだけどそうでない感覚があります。
だから、実家ですらそうなんです。親の好みの物しかおけない。たとえ自分で稼いで買った物でも、親の好きにされる。
私は黙って居られるタイプでないので、やり返してはいましたが、おかげで、あの家は「親の家」であって、「実家」という気分ではないのです。成人まで住んでたところ、かな。
今回の家具もそれ。愛着ない訳でもない、でも辛い、そういう複雑な代物。持ってきたいのか、持ってきたくないのか、自分でも判断しかねてます。
今の家に、自分で選んだ好きなものしか置きたくない。でも、かつて使っていた家具は使い勝手も解ってるし、便利だし、今買うとちょっと自分では手が出せないお値段なのも解ってる。この辺、自分でもせこくて嫌ですが。
…片付け、してみます。なにより、片付けしないと、入れたくたって、この家具は入らない。
今持っているものを手放しても、入れたいかどうか。悩んでみます。