上海下町写真館2010

上海より半年ぶりに帰国しました。マイペースで故郷の風景や歴史などをご紹介します。

博多カメラ散歩:菅原道真上陸の地「綱敷天満宮」-博多区綱場町 

2014年09月05日 06時00分00秒 | ふるさとの風景
1.古くは「綱輪天神」と呼ばれていたために「つなわ」が「綱場」となったようです。
現在の本殿は南向きですが、200年前の博多図では参道は西側にあり、「下土井町」に含まれていました。

天満宮のすぐ北側には「大水道」と呼ばれる運河が走っており、
東の御笠川から西に街中を抜け博多川まで繋がっていましたが、「入り海跡」だったようです。

2.綱敷天満宮の説明


「漁師が網を輪にして敷き物にした」そうですが、恐らく海水に濡れないためか、砂浜が歩きにくかったからかもしれませんね。

3.901年に大宰府へ遷任


道真は903年に大宰府で逝去し、その地に葬られました。

4.御神灯がともる。


今でも学問の神様として、氏子による厚い信仰が保たれているようですね。

5.昭和41年の「町界町名整理事業」では133の旧町が24に整理統合され、付近一帯が綱場町になりました。


運河があったためでしょうか、現綱場町の昭和通り辺りは江戸期から「蔵本町」と呼ばれる倉庫街でした。
商圏が天神に移る前までは「綱場町商店街」も栄えていたそうです。

撮影:CANON Powershot S100