上海下町写真館2010

上海より半年ぶりに帰国しました。マイペースで故郷の風景や歴史などをご紹介します。

上海ライブ2014:孤児たちが制作した美術品「土山湾博物館」(2)

2014年03月31日 06時00分00秒 | 上海街角スナップ
1.孤児院の生活

入所したほとんどの孤児は洗礼を受けていました。院生は院の規律により管理され、その生活は清貧で厳格でした。
早朝はミサに臨み、三食と就寝前には祈りを捧げます。全員共同生活と団体行動の毎日です。

2.野外での朝食風景



3.工芸院の組織図


ワークショップには印刷部、発行部、木器部、絵画部、銅器部がありました。

4.絵画部の授業風景



5.木器部の授業風景



6.印刷部の制作風景



7.銅器部の授業風景



8.ステンドグラスの制作風景のようです。



9.土山院出身の有名人


彫刻家。上海人張充仁は4歳で入所し、1931年にベルギーの王立芸術院の試験に合格し1935年には名誉ある賞を受け帰国しました。

撮影:CANON PowershotS100

上海ライブ2014:孤児たちが制作した美術品「土山湾博物館」(1)

2014年03月29日 06時00分00秒 | 上海街角スナップ
1.「中国牌楼」
1913年に土山湾孤児院が制作した高さ5.8m、幅5.2mの牌楼は1915年に米国シカゴの自然歴史博物館に収蔵されましたが、1939年以降行方不明になっていました。
2009年にスイスで発見され、上海へ里帰りし180万元をかけ修復されました。

2.博物館は徐家匯の南、漕渓北路から蒲匯塘路を西に曲がったところにあります。



3.土山湾孤児院が制作した作品は1900年パリ世界博覧会を始め、米国セントルイス、ベルギー、サンフランシスコ、シカゴ、ニューヨークなどで開催された世界博覧会に出展されています。



4.精巧な木工作品です。



5.博物館は2008年に徐匯区が建設を決定し、2010年6月に開館しました。



6.恐らく、牌楼が返還されるのに合わせたのでしょう。



7.この他にも木工品の複製小品が展示されています。



撮影:CANON PowershotS100

上海の博多ラーメン:上海ライブ2014年ダイジェスト(17)

2014年03月28日 06時00分00秒 | グルメ
1.超高層ビル地下街にある博多ラーメン店
福岡市では有名なとんこつ味のラーメン店ですが、10年ほど前に上海虹橋に開店しましたがすぐに閉店になりました。
前回は日本人駐在員がターゲットだったようですが、今回は金融街の高所得ビジネスマンがターゲットのようです。
上海には4店舗ほどあるようですが、今日本食は人気で価格も中華に比べても高くなくなりました。

2.浦東金融街の国際金融中心


上海で食べたラーメンの中では一番美味しかったです。

中華の本場へのリベンジは成功するのでしょうか。

撮影:CANON EOS5DIII + EF24-105mmF4L IS

上海ライブ2014:世紀公園の梅だより

2014年03月26日 06時00分00秒 | 上海街角スナップ
1.桃色系の梅

2.広大な敷地の梅園には春の香りが漂います。



3.一つ一つの花は小ぶりですが、群生すると見事です。



4.花の種類により咲く時期が違いますので、1月下旬から3月下旬ころまで楽しめます。



5.楊の新芽も目立ち始めました。



撮影:CANON EOS5DIII + EF24-105mmF4L IS

上海ライブ2014:ホロコーストを逃れたユダヤ人難民居住区「舟山路界隈」-虹口区

2014年03月24日 06時00分00秒 | 上海街角スナップ
1.今でも当時の建物が残っていますが、数万人いたユダヤ人たちは戦後全て上海を去りました。

2.霍山路と舟山路角の「霍山公園」にはユダヤ人難民の記念碑があります。


公園は1917年の創建ですが、場所は当時隔離区の中にあり、集会所と墓地でした。

3.中国語ではユダヤ人を「猶太人:youtairen」と言います。


1930年代と40年代の初期には数万人のユダヤ人たちが暮らしていました。

4.ユダヤ難民居住区の記念碑


「第二次世界大戦中、数万人のユダヤ人がファシストの迫害をのがれ上海へ到来しましたが、
中国侵略日本当局はユダヤ人難民たちを無国籍を理由に、隔離区を設置し彼らの行動を制限しました。」

5.公園正面に建つレンガ造り4階建ての建物。



6.舟山路にも当時の建物が残っています。



7.上海の石庫門住宅とは明らかに違う外観です。



8.舟山路と長陽路の角に記念館があります。


当時、三国同盟を結んでいたドイツから「崇明島」に収容所を作るように要求があったそうです。

9.長陽路に地下鉄12号線の一部が開通し、この辺りも再開発が進んだようです。



撮影:CANON EOS5DIII + EF24-105mmF4L IS

上海ライブ2014:「パン作り教室」(3)ブランデーリンゴ・パン

2014年03月22日 06時00分00秒 | 生活
1.「ブランデーリンゴ・パン」の出来上がり。

2.使用している小麦粉


漂白タイプのようですが、スーパーやネットでは見かけないブランドです。

3.無塩バター


ニュージーランドからの輸入品ですが、バターの国産メーカーはスーパーでもまだ見かけません。

4.使用するリンゴの準備


Mサイズのリンゴ2個を皮をむき薄く切り、砂糖40gをかけて混ぜておく。
無塩バター10gを上に置き、電子レンジ3分加熱。、混ぜたあと更に2分加熱。

5.使用するブランデー。10年物ですが国産品は100元程度で手に入るそうです。



6.ブランデーを大匙1杯リンゴにかけ混ぜる。


リンゴはよく絞り、キッチンペーパーで水気をとる。生地に均等に広げる。

生地は「高筋粉」200g、「干酵母」2.8gに「砂糖」30g、「塩」3g、「無塩バター」30g、「水」130g、「卵」1個を、
メニュー8「メロンパン」(開始55分後に15分の休止がある)で撹拌、発酵させておく。

7.リンゴを巻き4等分に切る。



8.パン焼き機に切り口を上に向け入れ、「開始」ボタンを押し再開させる。



9.2時間15分で完成です。


早速、自宅へ戻り復習しましょう。

撮影:CANON PowershotS100

つんどく「上海的金枝玉叶」:上海ライブ2014年ダイジェスト(16)

2014年03月21日 06時00分00秒 | 生活
1.この伝記物の日本語翻訳版「上海プリンセス」はアマゾンで買えそうです。

(香港映画で「金枝玉叶」がありますが全くの別物。「金枝玉叶」は「成語」高貴な家庭の子女の意味。)

2.主人公の父親がオーナーだった南京東路の「永安公司」。


悲劇ではありませんが、1998年に90歳で他界した主人公の過酷な運命がちょっとかわいそうな物語ですね。
が、人間の「尊厳」を考えさせる高潔なテーマです。

上海生まれの作者「陳丹燕」女史は人気作家だそうですが中国での評判は不明です。

撮影:CANON EOS5DIII + EF24-105mmF4L IS

上海ライブ2014:パン作り教室(2)「花巻」

2014年03月19日 06時00分00秒 | 生活
1.中国伝統的点心「花巻:ホワジエン」の出来上がり。

生地に使う「中筋面粉」はスーパーで餃子皮粉として売っていますが、本日は「高筋面粉」と「低筋面粉」を同量混ぜて使用します。

2.今日の「花巻」の具は「みじん切りソーセージ」30gと同じく刻んだ「葱花」30gに「サラダ油」3gと「塩」3g。


ソーセージはベーコンを使用しても良いそうです。

3.パン焼き器のメニュー「餃子皮制作」15分で生地を作り、麺棒で伸ばします。


生地の材料は
「高筋面粉」125g+「低筋面粉」125g
「干酵母」2.5g、「泡打粉」2.5g
「砂糖」15g、「サラダ油」5g「水」140ml

4.伸ばした生地にサラダ油を刷毛で塗り、具を振りかけ生地をきつく巻いて行きます。



5.巻終わった生地の両端を切り8等分します。



6.切った生地の真ん中を切り口と平行に「箸」で押し、両端を下に巻き込みます。



7.蒸し器で15分ほど蒸せば写真1.の通り出来上がり。



撮影:CANON PowershotS100

上海ライブ2014:パン作り教室(1)

2014年03月17日 06時00分00秒 | 生活
1.教室内の全景。メーカーの厨房電気製品が並んでいます。
参加者は10組ほど、右が若い先生。

2.場所は浦東の陸家嘴緑地が南側に見える好立地。



3.出来上がりの各種作品。自由に試食できます。




4.今日制作する2品の内のひとつ「苹果白蘭地(ブランデーリンゴ)」


ちょっと大人の味で、作る前にブランデーを試飲しそう(汗)

撮影:CANON PowershotS100

上海ライブ2014:手作り朝食生活

2014年03月15日 06時00分00秒 | 生活
1.今年購入した日本メーカーのパン焼き器の出来栄え。

最近中国では食品の安全性に関心が高く、食パンの食品添加物もに疑念があるそうです。
自宅マンション1階にあった「ウォルマート」の閉店に伴いパン屋もなくなったので空気清浄機に次いでパン焼き器も購入しました。

2.朝食メニュー


(1)コーヒー豆は日本からの持ち込み
   今では上海でもデパ地下や高級スーパーなどで購入できますが、値段が高く日本の普通品の2倍はします。
(2)ヨーグルト
   以前は「飲むヨーグルト」しかありませんでしたが、 
   日本の「プレーン・ヨーグルト」は最近日本メーカーの国産(中国製)を高級スーパーで初めて見かけました。
   我が家では2年前からヨーグルト・メーカで手作りです。
   最初、ヨーグルト菌は中国友人から分けてもらいましたが、今年からはネット通販で菌を購入しています。
   蜂蜜を加えていますが中国製は良質な製品が比較的安く購入できます。(日本のスーパーでは高級品以外はほとんど中国製)
   以前は日本と同じ「白砂糖」が売っていなかった(グラニュー糖やザラメしかなかった)ので、
   ヨーグルトやグレープフルーツなどにかけるものがなく困っていましたが、最近ではスーパーで購入できます。
   前日にセットし、翌朝にはできます。牛乳1Lパックで3日分できますが、やはり1日目が酸味もなく美味しいです。
(3)食パン
   中国デパートで日本メーカーのパン焼き器を購入しました。(日本メーカーのキャンペーン中)
   19種類のメニューがありますが、懇切丁寧な説明書(中国語・英語)があり、その通りに作れば失敗はありません。
   発酵の関係でしょうが、予約時間が13時間以内なので前日にセットしておけば朝にはパンの焼ける臭いで目が覚めます。
   初回は高級スーパーで「高筋粉(強力粉)」と「発酵菌(イースト菌)」を購入しましたが、
   2回目からはネット(中国Amazon)で注文しました。
   これも1回で3日分は焼けます。
(4)季節のフルーツ
   今はリンゴとキウイ。 
   フルーツも最近は値段が高くなりましたが、質も高くなりました。

日本メーカーの空気清浄機とパン焼き器は人気商品のようです。
人気の理由は健康志向で食品公害や環境汚染に関心が高く、
ネット通販で安全な食材が色々と簡単に手に入るようになったからだと思います。
もちろん、経済的な余裕が出てきたのが一番でしょうね。

健康に直結した毎日食べる食品には気を使いますよね。

撮影:CANON EOS5DIII + EF24-105mmF4L IS

ホワイトディには赤いバラを:上海ライブ2014年ダイジェスト(15)

2014年03月14日 06時00分00秒 | 
1.「私の心のバラは 今でもまだ色褪せていません。」2007年1月上海にて。

2.古いデーターを整理していたら「赤いバラ」が出てきました。


写真データをRAWで保存していましたので、新しい現像ソフトのおかげで7年前に撮影した写真が鮮やかに蘇りました。

撮影:CANON EOS20D + EF100mmF2.8マクロ

上海ライブ2014:地下鉄の警察犬

2014年03月12日 06時00分00秒 | 動物
1.数年前に一二度見ただけで、あまり見かけません。

日本の空港では麻薬犬が活躍していますが、上海鉄道警察のワンちゃんは何が得意なのでしょうか。

新聞記事によると現在市内53の道路で警察犬を伴った巡回がなされているそうです。
閘北区公安は一昨年暮れより試験的に11か所の派出所に1頭ずつの警察犬を配備した結果、117人の現行犯逮捕に貢献したそうです。

最近はTVにもペット参加番組が放映されています。

撮影:CANON EOS5DIII + EF24-105mmF4L IS


上海ライブ2014:浦東のイスラム寺院

2014年03月10日 06時00分00秒 | 上海街角スナップ
1.上海で見たイスラム寺院の内では「上海浦東清真寺」が一番大きくて立派です。

元、明代に上海地区にイスラム教徒が流入し最初に「松江清真寺」が建てられましたが、明代に青浦県、清代に七宝鎮に建てられました。
1843年上海開港後、各地からのイスラム教徒の流入が増え1852年に上海城内に「草鞋湾清真寺」が建てられました。
(実は「草鞋湾街」はhaichaoluが今住んでいるマンションの場所です。)

1949年には上海のイスラム寺院は19か所あり、1950年に2か所新築されましたが、文革中には対外的宗教活動も中止、寺は倉庫や工場として使われていました。
文革終了後統廃合され次の7か所が現在宗教活動を行っているようです。
(1)小桃園清真寺、(2)福佑路清真寺、(3)濾西清真寺、(4)松江清真寺、(5)景星路清真寺:楊浦区、(6)浦東清真寺 (7)小桃園清真女学。

2.地下鉄6号線「源深体育中心駅」4番出口を出るとすぐに道教寺院が見えますが、昨年往訪しました。



3.4番出口からそのまま北へ1ブロック歩くとイスラム寺院が見えてきます。



4.今はちょうど改装中で、内部には何もないそうです。



5.壁の造りなどがイスラム風ですね。



6.礼拝堂の前室でしょうか。



7.この小父さんが上海のイスラム寺院の場所を色々話してくれました。


最初、上海語でしたが、「分からない」と言うときれいな標準語で話してくれました。

撮影:CANON EOS5DIII + EF24-105mmF4L IS

上海ライブ2014:豫園商城の骨董品店

2014年03月08日 06時00分00秒 | 上海街角スナップ
1.中国語で「銅芸工場問屋」とありますが、最後の「批発」は問屋の意味です。

2.もちろん「本物」かどうかは不明。



3.値段も怖くて聞けません。




この手の買物は中国人の方に値段交渉してもらった方が無難だと思いますが、決してその場で「日本語」を使ってはいけません。

撮影:CANON EOS5DIII + EF24-105mmF4L IS



上海ライブ2014:旧上海城内のイスラム寺院

2014年03月05日 06時00分00秒 | 上海街角スナップ
1.地下鉄出口に近く、通りの建物はほとんど再建されているようで、古い建物はありません。

2.通りの南側にありました。



3.黄浦区の保護単位になっています。


2000年頃まで「南市区」があったのですね。

4.「清真寺」の漢字表記が右からなので、だいぶ古い建物のようです。



5.中の方に尋ねましたが「参観」はだめでした。


寺の由緒書きなども表示はありません。5個のイスラム時計がありました。

松江イスラム寺院で見た地図にある黄浦区のイスラム寺院は残り2つありますが、どれも確認できませんでした。

6.浙江中路のイスラム商店


旧英国租界内に位置します。租界時代には警察官にインド人を多数雇用したそうですが、イスラム教徒もいたのでしょうか。

7.南側のイスラムレストランの屋根にはドームが見えます。


寺院が奥にあるかは確認できませんでした。

撮影:CANON EOS5DIII + EF24-105mmF4L IS