上海下町写真館2010

上海より半年ぶりに帰国しました。マイペースで故郷の風景や歴史などをご紹介します。

上海ライブ2014:フランス別荘のビフォーアフター「思南公館」(2)

2014年02月26日 06時00分00秒 | 上海街角スナップ
1.「思南路・復興路の南西側再開発の第二期工事」
一期工事では49棟の歴史的建築の修築と9棟の新築が終わりホテル、商店、マンションとして利用されています。

2.思南路から「思南公館酒店」の敷地内に入ってみました。


一階部分はガレージとして使われていたのでしょうか。

3.同じ形の建物が並んでいます。



4.庭の古木も大切に保存されていますね。


戸建ての客室棟には各戸エレベーターが新設されているようです。

5.「Hotel Massenet」。ホテルの英文名にはフランス租界当時の通り名「馬斯南路」が使われました。


フランスの著名なオペラ作曲家名が元のようです。

6.重慶南路側にあるホテルの宴会庁建物。



7.「英国植民地風(コロニアル・スタイル)」の立派な建物です。


欧州人にとっては東南アジアは蒸し暑く、建物の庇を長くし周囲にベランダを設置して強い日差しを避けたのでしょう。

8.赤レンガの西洋建築と赤い提灯の組み合わせが何とも上海らしいですね。



9.ホテルの地下には駐車場も作られており、重慶南路からのアクセスは便利になっています。



撮影:CANON EOS5DIII + EF24-105mmF4 IS

上海ライブ2014:フランス別荘のビフォーアフター「思南公館」(1)

2014年02月24日 06時00分00秒 | 上海街角スナップ
1.淮海中路から南へ下ります。

2.「思南公館」の名前で一帯が再開発され、一部が昨年頃開業しました。


「公館」の名前が付けられたのは敷地内に「周恩来」の公館が保存されているからでしょうか。
各客室が一戸建てとなるホテル「思南公館酒店」と、独立した喫茶店やレストランなどの店舗が開業しています。

3.各一戸建ての店舗配置図。地図は南が上になっており、南側は同じく一戸建ての客室が並ぶホテルの敷地です。


思南路・復興路の南東角から東は重慶南路までのブロックに30棟近くの豪邸が並んでいます。

4.再開発担当の建築士はフランスまで調査に出かけて、細部まで建設当時のままに再現できるように勉強したそうです。


フランス別荘版「新天地」といったところでしょうか

5.ほとんどの店舗は入居が済んでいるようですが、まだ知名度が広がっていないようです。



6.外壁のモルタルには当時使われた南京産の玉砂利が混ぜられ、素朴な雰囲気が出ています。


建設当時はセメントはとても高価だったからだそうです。

7.ジョニーウォーカーの「永遠向前:Keep Walking」小父さんです。


足元には「スコットランドのウィスキー工場からから上海まで8898kmある」と刻まれています。

8.建物の権利者は人民解放軍の高官などが多かったようです。



9.再開発前に居住していた方々の取材がTVでも放映されていました。


夕方ピアノの練習をしていると通りはカップルが肩寄せあって散歩していたそうです。

10.居住者のご子弟の中には今はアメリカで生活されている方もおられます。



11.喫茶店で一服し、上海の「山の手生活」を疑似体験するのは如何でしょうか。


素敵な庭に囲まれた戸建てのホテルに泊まってみたいものです。

撮影:CANON EOS5DIII + EF24-105mmF4L IS

上海ライブ2014:明代の石橋「大倉橋」-松江区 

2014年02月22日 06時00分00秒 | 上海街角スナップ
1.松江のメインストリート中山路も西路まで来ると道幅も狭くなり、だいぶ田舎の雰囲気です。

2.バス通りからすぐ南側に水路があります。大倉橋のたもとは日当たりもよく、絶好の布団干し場になっていました。


袂の「修繕記碑」を読むと明代の1626年の建造で本名は「永豊橋」とあります。

3.布団を掻き分け、すぐ橋の下から撮影。


明清時代、橋の南側に松江府の糧食を保管する城「漕運倉城」があったので「大倉橋」と呼ばれたようです。

4.橋を渡ってみます。


水路の北側の家並み。

5.高さ10m余りの橋の頂上から東側の眺め。


松江の中心部が見えます。

6.橋の南側の家並み。


各家には水路へ下る階段がついています。水運が盛んな頃は表玄関だったかもしれません。

7.橋の幅も広く、新しい橋が近くにできる前はきっと大通りだったでしょう。



8.橋の南側からの眺め。「五孔拱形」幅は50m余りあります。


観光地ではない生活の香りがします。

9.昔は大きな船が行き交ったのでしょう。


付近が整備されていますので、これから観光地になるのかもしれません。

10.中山西路に戻りバスで帰ります。


昔の日本の田舎町に雰囲気が似ていますね。

松江の記事はひとまず終わります。上海市郊外の鎮(集落)にこそ、江南地方の香りが残っていますね。

撮影:CANON EOS5DIII + EF24-105mmF4L IS

「思南路」の印象:上海ライブ2014年ダイジェスト(12)

2014年02月21日 06時00分00秒 | 上海街角スナップ
1.淮海中路に近い辺りは英語表記の喫茶店が数件並び、衡山路辺りを彷彿させます。

2.日本製ビールのポスターですが上海では別のメーカーの知名度が高いです。



3.窓辺の飾りもちょっとお洒落です。



4.復興中路を超えるとプラタナス並木の静かな住宅街が続きます。


「思南路」の記事を準備中です。

撮影:CANON EOS5DIII + EF24-105mmL F4 IS

上海ライブ2014:上海最古の地上建築物「松江唐経幢」

2014年02月19日 06時00分00秒 | 上海観光
1.松江は上海市内を流れる黄浦江の源流に位置し、唐代の751年に華亭県として県庁が設置されたのが始まりで1000年以上の歴史があります。

2.「松江唐経幢」は方塔公園の西側「中山小学校」の構内にあります。


守衛に見学希望を告げ、身分証明書を提示して入門を許可されます。

3.人工芝のグラウンドのある立派な小学校です。



4.高さ9.3m、21段の構造になっています。


1960年代まで管理されておらず、半分は土中に埋没していたそうです。1962年から修復復元作業が開始されました。

5.全国重点文物保護単位に指定されています。


国宝級の遺跡です。

6.第一段の台座には波濤の装飾があります。


4段目には跪く獅子が、6段目には菩薩が彫られています。

7.上部19段目には仏像、菩薩、供養人等16尊が刻まれています。


石灰岩もさすがに1000年以上も経過して破損欠落も見られますね。

撮影:CANON EOS5DIII + EF24-105mmF4L IS

上海ライブ2014:南宋開山の名刹-松江区「西林禅寺」

2014年02月17日 06時00分00秒 | 上海観光
1.松江中山中路から見た「西林禅寺」。黄色の壁は禅寺を表しています。
「西林禅寺」の母体は「西林精舍」と呼ばれ、唐代の西暦872年の始建とされますが、禅寺としての創建は南宋時代の咸淳年間(西暦1265年)とあります。
元代の初期に兵火に焼かれ、明代(西暦1387年)に再建されています。。

2.「大雄寶殿」


山門を入り広場正面に見えます。

3.広場左手の「鼓楼」



4.広場右手の「鐘楼」




5.「大雄寶殿」内の仏像



6.「大雄寶殿」内、背面の阿弥陀如来像



7.「龍泉」


掃除の行き届いた寺で、池の鯉も美しいです。

8.「西林塔」


上海で最も高い八角七層、高さ46.5mの宝塔。明代の西暦1388年創建とありますが、後年数度の修築を行っています。

9.「毘蘆殿」


仏教には詳しくありませんが「毘盧遮那仏」は奈良の大仏も指すようです。

10.「八角堂」


入り口が開いていたので覗いてみました。

11.内部は壁面が総ガラス張りとなっています。


無限の極楽浄土を表しているのでしょうか。

撮影:CANON EOS5DIII + EF24-105mmF4L IS

上海ライブ2014:上海最古の回教寺院「松江清真寺」 

2014年02月15日 06時00分00秒 | 上海観光
1.「松江清真寺」北大門。 
「松江清真寺」は元代の西暦1314年に建立された上海地区最古のイスラム教寺院です。

2.「内照壁」


北大門の外には「外照壁」があります。中国古代建築の特徴で、外部から視線を遮蔽しています。

3.「邦克門楼」


礼拝堂「礼拝大殿」の外門です。元代の創建で明代に再建されています。東南アジア的な屋根の装飾ですね。

4.「北講堂」


明代の建築とされています。

5.「北講堂」内部


中国江南の伝統的な応接間です。

6.「北講堂」内部の展示


イスラム教の紹介が展示されています。

7.「北講堂」内部の展示


初めて知りましたが、上海地区には20近くのイスラム寺院があるそうです。

8.「南講堂」内部


清代の建築とされています。

9.「イスラム時計」


一日五回の礼拝時間を表しているようです。

10.「礼拝大殿」



11.「礼拝大殿」の内部


仏像などの直接的な礼拝対象はありません。

12.内側から見た「邦克門楼」




撮影:CANON EOS5DIII + EF24-105mmF4L IS

失敗写真:上海ライブ2014年ダイジェスト(11)

2014年02月14日 06時00分00秒 | 上海街角スナップ
1.館内は撮影禁止でしたが、暗い階段を下りている時に首から下げていて思わずシャッターが下りてしまいました。
露出オーバーで完全にぶれていますが「夢の中の風景」とでも題名をつけましょうか。

2.同じく窓の外をノーファイダーで撮影。



「見る前に撮れ」と言う写真の金言もありますが、撮影ルールは守りましょう。

撮影:CANON EOS5DIII + EF24-105mmL F4 IS

上海ライブ2014:望郷の「十鹿九回頭」-松江区「酔白公園」(4)

2014年02月12日 06時00分00秒 | 上海観光
1.「十鹿九回頭」の石刻は普照寺前の石橋の壁にあったものですが、橋が撤去された後、巡りに巡りここに安置されています。

2.「十鹿九回頭」の石刻


10頭の鹿が描かれ、9頭が右を向き、右下の1頭だけが左を見ています。

3.「十鹿九回頭」の由来


「松江は昔から作物も豊かな土地で、仕官や商売で松江を出た人々の内10人に9人はまた故郷へ戻る」そうで、
「松江人の故郷に対する愛着を10頭の鹿に刻んだ」とあります。「葉は落ちてまた根に帰る、人は故郷の土を忘れない」

2.賞鹿亭


三国志の頃はこの辺りには鹿が生息しており、武士が鹿狩りなどをしていたそうです。

5.蓮池


蓮の花の咲く初夏の頃は、また一段と園内も見事でしょう。

6.泉水


大自然の滝の風景を切り取り、箱庭のように造られた泉水。

7.築山


これも大自然の山の風景を切り取り、ミニチュア化されています。

撮影:CANON EOS5DIII + EF24-105mmF4 IS




上海ライブ2014:孫文の足跡「雪海堂」-松江区「酔白公園」(3)

2014年02月10日 06時00分00秒 | 上海観光
1.西の外園から東に進み、内園の最初の建物が「雪海堂」です。

2.小さな池に噴水のある中庭です。



3.「雪海堂」は清代末期の建築で、前庭に白梅が植えられていたのでこの名前が付けられました。



4.民国元年の西暦1912年12月27日に孫文が松江を訪れ、ここで講演を行いました。



5.上海の革命軍が武装蜂起したのが前年の11月3日、翌4日には松江の学生軍が武装蜂起し松江造幣局を攻撃しました。



6.孫文が酔白池を訪問したころの写真でしょうか。



7.孫文が残した足跡は松江の誇りです。


酔白池の魅力をもう少しご紹介しましょう。

撮影:CANON EOS5DIII + EF24-105mmF4 IS

上海ライブ2014:「雕花亭」-松江区「酔白公園」(2)

2014年02月08日 06時00分00秒 | 上海観光
1.公園西側の正面玄関を入り最初に見れる建物です。

2.江南の伝統的な建築スタイル。


中庭を囲み東西南北に4つの部屋があります。

3.何気に置かれている椅子。座ることもできます。



4.扉や窓枠にもびっしりと彫刻が施されています。



5.天井の梁にも彫られています。



6.中庭奥の正面の部屋には三国志の赤壁の場面が飾られています。幅は約1.5m程のここ一番の大作です。


他の三国志場面にはアクリル板が張られていますが、これは手で触ることもできます。

7.炎に逃げ惑う曹操。



8.中国の伝統的な宝物ですね。


国立博物館に行かなくても郊外の公園で中国の宝物を見ることができます。

撮影:CANON EOS5DIII + EF24-105mmF4 IS

ただ今「デジタルオーディオ」入門中:上海ライブ2014年ダイジェスト(10)

2014年02月07日 06時00分00秒 | 生活
1.写真のミニステレオは10年ほど前に仕事関係で購入しましたが、カセットテープとMDの録音再生、CD、ラジオの再生が可能です。
当時は語学学習のために購入したつもりですが、ほとんど使っていませんでした。

ネットで調べてみると、最近のオーディオセットはCDすらも使わないで、スマフォや携帯MP3などでネットからのダウンロードが主流のようですね。
しかも部屋のオーディオセットにはブルートゥースかWi-Fiで飛ばす「AirPlay」。

ミニステレオの操作説明書を読んで今初めて分かったのですが、我が家のミニステレオは当時としては先端で、PCと接続してMP3の再生だけができます。
アナログ接続をすればPCからMDに録音もできます。

2.問題は音楽ソースです。


中国の音楽ネットを調べ探し出しました。
ダウンロードは有料(1曲0.8元)ですが、再生だけはタダです。
ダウンロードの課金は銀行振り込みの方法が選べます。Amazonなどと同じように携帯電話にパスワードが贈られる方式です。

さっそく家にあったミニジャックのオーディオケーブルでPCとミニステレオを接続し、余っていたMDに録音に成功しました。
この方法だと、PC側でMP3データのデジタル→アナログ返還が行われ、音声データがMDに録音されますし、音楽の再生時間と同じ録音時間が必要です。

3.やはり、大量に録音し音楽ライブラリーを創るにはMP3のダウンロードが必要です。


MP3ソフトにはSONYのX-アプリを試してみました。音楽CDも作成できて便利です。

これで美しいピアノ曲を聴きながら朝食を頂けるようになりました。
「AirPlay」の構築は帰国してから検討します。

撮影:(1)CANON EOS5DIII + EF24-105mmL F4 IS
   (2)(3)Printscreen

上海ライブ2014:「ムーンゲート」-松江区「酔白池公園」(1)

2014年02月05日 06時00分00秒 | 上海観光
1.ムーンゲート
「酔白池公園」は上海五大古典園林(豫園、曲水園:青浦、古掎園:南翔、秋霞園:嘉定)の中でも一番歴史のある園林です。
元来、明代の画家「董其昌」の所有でしたが、清代1650年、工部主事「顧大申」が園林部分を改築したものです。
建国後の1959年に修理、増築を重ね公園として一般開放されました。
また、文革終了後の1983年にいくつかの建物が新しく増築されています。

「豫園」は伝統的中国建築が見られる上海ではもっとも有名な場所ですが、歴史的に当主が没落した後に人手に渡り建築物が次々と増築されたので邸宅としての統一性が取れていません。
「酔白池公園」では蘇州まで行かなくとも江南の名邸宅を十分に楽しむことができます。

2.西側人民南路にある公園正面入り口。


地下鉄「酔白池公園駅」3号出口を上がってすぐにあります。

3.園内案内図


西側園林地区の「外園」と東側建築物のある「内園」に大きく分かれます。

4.入り口の「照壁」


入り口を入った正面にある伝統的な「照壁」。清代の酔白池と付近の風景が彫られており、清代の様子を垣間見ることができます。

5.江南の伝統的な石橋


運河に架かる石橋は小舟が通れるように高さが保たれています。樹木も石橋を中心にデザインされているようです。

6.回廊と東屋


梅雨もあり雨が多い江南地方ですが、雨の日でも回廊で建物を回れます。

7.酔白池大門


清代江南建築の特徴が残る酔白池の正門。

8.糸巻きのような入り口。


壁で遮蔽された庭の景色を色々な形をした門から垣間見ることで空間に変化と広がりが生まれます。

9.ツボの形をした入口。



10.回廊と東屋


回廊を巡り、雨の日も庭を楽しむことができますね。

11.蝋梅


花弁の形は不揃いですが、強い甘い香りが春の音連れを予感させます。

12.再びムーンゲート。


入り口から見える風景は計算されつくしています。

13.扇方の窓。


扇の形は縁起の良い末広がり。中国では「八」も縁起の良い数字です。

各所に江南園林芸術の粋が込められています。写真は平面芸術なので、美しい風景を切り取る「構図」の練習にはもってこいです。
時間をかけてゆっくりと園内を回りましょう。

撮影:CANON EOS5DIII + EF24-105mmF4 IS

上海ライブ2014:豫園商城の灯会(2)

2014年02月03日 06時00分00秒 | 上海街角スナップ
1.夜景の岳飛像

2.西遊記の中で三蔵法師が乗る馬「玉龍」


龍神の子でしたが過ちを犯して罰を受けているところを三蔵法師が助け、馬となって共をします。
中国古典「西遊記」も詳しく読むと面白い逸話が沢山あるようです。

3.「紫気東来」


東方から函谷関に牛に乗って「老子」がやって来たと言う「史記」にある故事から。最近は中国の自信を表しているようです。

4.毎年登場する鳳凰と天女


鳳凰は龍と同じ聖なる架空の動物。

5.「Lucky dolls celebrate the Chinese New Year」


中国語で赤ちゃんや幼児、人形を「娃娃:wawa」と言いますが、「Lucky dolls」と訳してありました。

6.龍を従えた今年の干支「馬」


題目は「龍馬精神」:精神旺盛だそうです。

7.全体の高さ10m、重さ10t、馬の高さが6m長さは10mもあります。



8.「年年有余」漁船が帆を上げ、漁に出かけます。


「魚」の中国語発音は「余:yu」と同じなので、縁起が良い「魚」は正月飾りに必ず登場します。

9.全体の規模がお分かり頂けるでしょうか。




撮影:CANON EOS5DIII + EF24-105mmF4 IS

上海ライブ2014:豫園商城の灯会(1)

2014年02月01日 06時00分00秒 | 上海街角スナップ
1.上海老飯店の左手の北側入口から商城へ入りましょう。

2.両側に土産物店が並ぶ狭い通りの上に飾られた馬の提灯。



3.伝統的な形の提灯が中国らしいです。


馬が持っているのは中国式「金塊」です。

4.色々な形の提灯が灯ります。



5.湖心亭茶楼のある荷花池に架かる九曲橋の入口です。


橋を渡りながら池の中の飾りものを見ます。

6.入口前、右の第一景


アダムとイブの「エデンの園」です。初めて見る洋物飾りです。

7.第二景「鳳求凰」。もともとは漢代の琴の楽曲ですが、同名の小説が後世にできドラマ化もされているようです。


場面は主人公の「司馬相如」(右端)がお目当ての美女「卓文君」(左から2人目)を食事に招き、彼女の気を引くめに琴の演奏を聞かせているシーンでしょうか。

8.第三景こちらも中国古典の恋愛小説「西廂記」の一場面。


山西普救寺に寄宿する書生「張珙」が相国の娘「崔鶯鶯」と偶然出会うシーン。この後二人は恋に落ち結婚します。

9.第四景「牛郎織女」


有名な七夕の物語ですが、二人には子供が生まれたようですね。

10.天の川を渡る織姫と彦星の出会い。


人形が電動で動く大仕掛けです。

11.第五景ディズニーの「白雪姫と七人の小人」


子供たちは上海ディズニーランドの開園を待ち焦がれています。

12.第六景「牡丹亭」


有名な明代に書かれたロマンチックな戯曲。主人公の「杜麗娘」は夢の中に出て来た「柳夢梅」に恋をします。
すべて京劇などで語り継がれてきた名場面ですね。

中国古典に造詣が深ければ興味も倍増しますが、ディズニーの場面が登場するのも昨今の事情でしょう。

撮影:CANON EOS5DIII + EF24-105mmF4 IS