上海下町写真館2010

上海より半年ぶりに帰国しました。マイペースで故郷の風景や歴史などをご紹介します。

上海ストリート:「モラーヴィラホテル」はやっぱり夢のお城だった。(2)

2013年01月18日 06時00分00秒 | 上海優秀歴史建築
玄関を入って入り口を見たところ。

正面の受付。


大理石の柱がふんだんに使われています。

レストランは入り口を入って左手になります。


海運国だったスエーデンの船大工が内装を担当したのでしょうか。

レストランからは緑の庭が見渡せます。


船の内装にも使われる、強くて腐りにくいスエーデン産の木材がふんだんに使われているそうです。



手洗いに行くにも道に迷ってしまいます。



南側には庭を見渡せる、気持ちの良いサンルームがありました。



サンルーム上部のステンドグラス。



伝説の「娘が見た夢に出てきたお伽のお城をデザインした」そのDidoと愛馬。


彼らは6人兄弟だったそうです。

当主のEric Mollerの持ち馬が勝利を収めた写真。

日本が英米仏に宣戦布告をし、第二次世界大戦が始まり、上海の外国人移民(ユダヤ人)は強制収容所へ送られることになり、新築間もない城を後に家族は上海を離れざるを得ませんでした。

その後、城は日本軍将校倶楽部となり、戦後は国民党に受け継がれ、中国解放後は共産主義青年団上海委員会本部として半世紀使用されました。

家族は中華人民共和国成立後、英国に戻りましたが、1952年にEricはシンガポール空港の飛行機事故で亡くなりました。
子孫は英国で父親の事業を引き継ぎ成功したそうです。

撮影:CANON PowerShot S100


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