上海下町写真館2010

上海より半年ぶりに帰国しました。マイペースで故郷の風景や歴史などをご紹介します。

中山東一路13号:海関大楼

2010年08月15日 07時27分53秒 | 上海優秀歴史建築
初代の税関は中国風の建物でしたが、1893年に英国人設計で5階建ての鐘楼を持った3階建ての建物でした。

現存の海関は3代目で1927年12月に落成、占地面積は5,722m2、黄浦江側は8階建てで屋上に3階建ての時計台があり、建築面積は32,680m2あります。


玄関ホール中央の天井には8角形のドームがありますが、8枚の歴代帆船が描かれており、第一級の工芸美術品と評されているそうです。


もう一つ特記すべきは、屋上の三階建ての時計台に4面あるアジア第一と言われる英国製の機械仕掛けの大時計です。

それぞれの時計は直径が5.3mあり、長針は3.16mで重さ60kg、短針は長さ2.5mで36kgもあり、内部の72個の電灯で夜間でも遠くから視認できます。

機械仕掛けの時計内部には3個の錘が156mのワイヤーで吊るされており、最大の錘は2tもあり、毎週3回、4人の保守員が1時間かけて操作しているそうです。

英国ロンドンの国会議事堂の大時計ビッグ・ベンと同じ構造で、今でも当時と同じ音色で15分間隔の四半時鐘と、1時間毎に大鐘の時鐘を外灘に鳴り響かせています。
外灘へお越しの際は、是非その音色を聞き、往時の外灘の繁栄の姿に思いを偲ばせてください。


1893年竣工の2代目江海北関<黄浦江人文熱線>


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Tajiri)
2010-08-15 10:48:03
こんにちは。
かつては列強の租界があった地で、てっぺんに国旗を翻らせて、今は中国経済の繁栄を誇っているかのようですね。
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tajiriさん (haichaolu)
2010-08-15 12:19:35
今日は。
経済発展した後、中国がどのような道を選択するのか、興味深く見ています。
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