こんばんは、白黒茶々です。
話は私と箔母さんが結婚する以前の、今から15年半ほど前にまでさかのぼります。
お城好きという共通の趣味を持ったその男女は、岐阜市を見下ろす標高329mの金華山の山頂にそびえている岐阜城を目指していました。
かつてその山は「金華山を制する者は美濃を制す」と言われるほど戦略的にも防御的にも重要な拠点でした。
斎藤道三の頃は稲葉山城と呼ばれていて、彼の孫の代に織田信長が攻略しました。さらに信長はお城と城下町を整備し、それにともなって地名のほうも「岐阜」と改めました。
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さすがにデートで300m以上もある山を登るのは大変なので、その時の私たちは金華山ロープウェーを利用しました。そいつに乗れば、約5分ほどで楽々山頂部に到着することができるのですよ。
さらに、着いてすぐのところにリス村なるものがあるのも、楽しいですね
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また、そこから難なく行けるようなところに、昭和31年(1956年)に建てられた模擬天守があります。私たちはそこから麓の岐阜市内や長良川、遠方の伊吹山などの眺望を堪能しました。そしてその帰り道、体力的にも余裕があったので、私は「風景を眺めながら、歩いて山を降りてみませんか?」と提案。「いいですよ」箔母さんも了解してくれました。
最初は真冬の山の中、森林浴をしながら歩く余裕もあったのですけど、その時季の夕暮れどきは陽が沈むのが早いからなのか、みるみる帰りの道が見えなくなっていくではありませんか
もちろん、その時の私たちは懐中電灯やモバイルライト付きの携帯などは持ち合わせていませんでした。
まさか、このまま帰れなくなるのか
ポパイ……… じゃなくて、誰かタスケテ~
それでも、なんとかして下山することはできました。ただし、その恐怖は箔母さんの心に深く残り続け、というか根に持ち続け、今に至っています。
そして最近になって、私は「箔の足腰がまだしっかりしているうちに、一緒に金華山を登りたい」と思うようになりました。そうしたら、いつ登るの?今でしょ
………いや、そのことを決断した平日の夜に登るワケにはいかないので、11月初旬の日曜日に実行することにしましょう。
もちろんその企画には、家族も誘いましたよ。たつぴは乗ってきたのですけど、箔母さんは「あそこは遭難しかけた思い出があるからイヤ」と拒否しました。
彼女にとっての金華山の印象は、リスとの戯れや岐阜城模擬天守からの眺めが1割で、残りの9割が帰りの山道での日没騒動ってトコでしょうか?もう1度、今度は安全に下山することができれば、金華山のトラウマから解放されるというのに。
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そして、いよいよ金華山に登る当日となりました。その日は曇りのち雨の予報でしたけど、夕方まではなんとかもつでしょう。
ちなみに、今回私たちは車で目的地に向かっていました。
その座席にはたつぴや箔だけではなく、なんと箔母さんの姿も
ついに、金華山にリベンジする気になったのか
「名古屋のほうに遊びに行きたいから、通り道にある駅にでも降ろして」
そう言うのなら、無理強いはしないで、希望通りに致します。
途中、東名高速道路の上郷SAに寄ったり、JR木曽川駅で箔母さんを降ろしたりしつつ………
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正午過ぎには金華山の麓の岐阜公園入口に到着。
こちらには、以前に来たときにはなかった立派な城門や、移設された「若き日の織田信長像」がありました。しかし、そこまでの道が混んでいたこともあって、予定より大幅に遅れてしまいましたよ。
とにかく、岐阜公園にはここから入っていきます。その公園は、斎藤道三や織田信長の居館があったとされている場所につくられていて、園内には岐阜市歴史博物館や名和昆虫博物館などがあります。以前は、オオサンショウウオなどがいる入場無料のミニ水族館もあったのですけど、前回私たちが訪れてから間もなくして閉館となってしまったそうです。
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その入ってすぐのところには、武士の館を模したような外観の岐阜公園総合案内所があります。その中身が気になるところなのですけど、次にいきます。
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さらに正面には金華山の全容が広がっていて、その頂上には岐阜城の模擬天守が見えます。今から、あそこまで登ろうというのですよ
皆さん、覚悟はいいですか?
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しかしその前に、岐阜公園のほうでちょうど菊人形・菊花展をやっていたので、そちらのほうもちょっと見ていくことにします。
まずは、こちらの池に浮かぶ舞台の中にいるのは、織田信長と濃姫でしょうか?
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さらにこちらには、美男子系小姓とされている森蘭丸や、黒人系小姓の弥助もいるではありませんか
みなさん、菊で飾られていて華やかですね。
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その菊人形・菊花展の蚊帳の外に追いやられるような形で、板垣退助の銅像がありました。
私が「ボーイズ ビー アンビシャス」と言いながら、その銅像の写真を撮っていたら、たつぴが「確かにクラーク博士と似ているけど、いやいやいや、似てない似てない
」と、突っ込んできました。
彼は、明治時代初期に自由民権運動を推し進めたことで知られています。また、なかには彼が描かれた百円札に、昔お世話になったという方もいるかも知れませんね。その板垣退助は、のちに岐阜公園となるこの地で講演したあとに暴漢に襲われ、刃物でめった刺しにされてしまうのですけど………
「そこで致命傷を負ったの?」と、たつぴが聞いてきました。「致命傷だったら、死んじゃうじゃん。いや、板垣はまだそこでは死んでなくて、あの有名な『板垣死すとも自由は死せず』というセリフを言ったのだよ。しかし、そのような緊迫した場面で、そんな気の効いた名文句を言えたかどうか」
ちなみに、先日放送されたNHK大河ドラマの「八重の桜」で、彼は「板垣が死んでも、自由は死なんぜよ
」と、お国言葉の土佐弁で言い放っていました。確かに、こちらのほうが史実に近いような気がします。
「それでも、板垣は痛がっただろうね」「板垣がいたがる
、く、くはぁ~
」まさかたつぴがこの様なところで、こんなにキレのあるダジャレを言うなんて、思ってもいませんでした。
彼は将来、有望な親父ギャグ家になるに違いありません。
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その板垣像からほど近いところに目をやったら、門の上の城兵までもが菊盛りになっていましたよ
その特設の門に覆い被されてしまって、今は存在感の薄くなっている冠木門をくぐっていくと………
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信長の居館跡があります。発掘調査の後に、通路の石組みなどが整備されていますね。
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さらに、こちらのほうも。かつてこちらには、きらびやかな殿舎や、四階建ての楼閣があったそうです。
そうしたら、ここから気合い入れて金華山の山登りを始めることにしましょう
私たちはロープウェーを尻目に、登山口を目指していったのですけど………
「あれっ?昔はこのあたりから登ったような気がするんだけど………」私が自分の足で金華山登山をしたのは、箔母さんとのデートからさらにさかのぼること2年ほど前のこと。つまり今から17年も昔になるので、忘れてしまってもムリはありません。
それにしても、かなりの決意をして挑んだ山登りが、いきなりこのようなところでつまずいてしまうなんて………
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「絶対、自分たちの足で登ってみせる
」かなり時間を喰ってしまったのですけど、私たちはなんとか「瞑想の小径」という登山口にたどり着くことができました。迷走しただけに?いやいや、本来目指していた「七曲り登山道」とは違うのですけど、今回は山頂まで2300mのこちらのコースを歩んでいくことにしましょう。
………と、せっかくいいところなのですけど、………はい、その「まさか」です。
箔日記の悪しき必殺技の「いいところで次回に続く」を、ここで適用させていただきます。できることなら登山の様子もまとめてお伝えしたかったのですけど、あまりに長くなってしまうので、次回ゆっくりとレポートさせていただきます。
果たして、私たちは無事に金華山を登りきることができるのか?箔は途中でダウンしたりしないのか?それらの様子については、気長にお待ちくださいませ。
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箔母さんと一緒になって私をお仕置きしたい方は、こちらに投票してやってください。
話は私と箔母さんが結婚する以前の、今から15年半ほど前にまでさかのぼります。
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かつてその山は「金華山を制する者は美濃を制す」と言われるほど戦略的にも防御的にも重要な拠点でした。
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さすがにデートで300m以上もある山を登るのは大変なので、その時の私たちは金華山ロープウェーを利用しました。そいつに乗れば、約5分ほどで楽々山頂部に到着することができるのですよ。
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また、そこから難なく行けるようなところに、昭和31年(1956年)に建てられた模擬天守があります。私たちはそこから麓の岐阜市内や長良川、遠方の伊吹山などの眺望を堪能しました。そしてその帰り道、体力的にも余裕があったので、私は「風景を眺めながら、歩いて山を降りてみませんか?」と提案。「いいですよ」箔母さんも了解してくれました。
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それでも、なんとかして下山することはできました。ただし、その恐怖は箔母さんの心に深く残り続け、というか根に持ち続け、今に至っています。
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そして最近になって、私は「箔の足腰がまだしっかりしているうちに、一緒に金華山を登りたい」と思うようになりました。そうしたら、いつ登るの?今でしょ
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そして、いよいよ金華山に登る当日となりました。その日は曇りのち雨の予報でしたけど、夕方まではなんとかもつでしょう。
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正午過ぎには金華山の麓の岐阜公園入口に到着。
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その入ってすぐのところには、武士の館を模したような外観の岐阜公園総合案内所があります。その中身が気になるところなのですけど、次にいきます。
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さらに正面には金華山の全容が広がっていて、その頂上には岐阜城の模擬天守が見えます。今から、あそこまで登ろうというのですよ
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まずは、こちらの池に浮かぶ舞台の中にいるのは、織田信長と濃姫でしょうか?
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その菊人形・菊花展の蚊帳の外に追いやられるような形で、板垣退助の銅像がありました。
私が「ボーイズ ビー アンビシャス」と言いながら、その銅像の写真を撮っていたら、たつぴが「確かにクラーク博士と似ているけど、いやいやいや、似てない似てない
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彼は、明治時代初期に自由民権運動を推し進めたことで知られています。また、なかには彼が描かれた百円札に、昔お世話になったという方もいるかも知れませんね。その板垣退助は、のちに岐阜公園となるこの地で講演したあとに暴漢に襲われ、刃物でめった刺しにされてしまうのですけど………
「そこで致命傷を負ったの?」と、たつぴが聞いてきました。「致命傷だったら、死んじゃうじゃん。いや、板垣はまだそこでは死んでなくて、あの有名な『板垣死すとも自由は死せず』というセリフを言ったのだよ。しかし、そのような緊迫した場面で、そんな気の効いた名文句を言えたかどうか」
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その板垣像からほど近いところに目をやったら、門の上の城兵までもが菊盛りになっていましたよ
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信長の居館跡があります。発掘調査の後に、通路の石組みなどが整備されていますね。
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さらに、こちらのほうも。かつてこちらには、きらびやかな殿舎や、四階建ての楼閣があったそうです。
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「絶対、自分たちの足で登ってみせる
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………と、せっかくいいところなのですけど、………はい、その「まさか」です。
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