ここ数年、泊まりがけで山歩きをしているが、今年は飯豊山に決定。案内役のI氏の計らいで、大日岳まで足を延ばすこととなった。今回は大日杉小屋から登り、地蔵岳経由で切合小屋に泊。翌日は飯豊本山経由大日岳に登り御西小屋に宿泊。3日目に御西から大日杉小屋まで戻るコースを取った。
2010年7月25日8時10分、大日杉小屋を出発。急坂を登り始めるとほどなく鎖場へ。30メートルはあろうかという崖を慎重に登る。鎖場を過ぎても急登の連続。体中の毛穴から汗が噴き出す。途中水分を取りながら、ゆっくり歩く。地蔵岳山頂に着くころは全身汗びっしょり。ここで昼食休憩。地蔵岳を下り、一山越すと分岐に。雪渓コースを下りてみるが、雪渓でルートを見失い登り返す。御沢分岐に戻り、種蒔山分岐を目指し写真を撮りながらノンビリ歩く。チングルマ、コバイケイソウ、ニッコウキスゲ、ヒメサユリ、ハクサンコザクラ、マツムシソウ、イワイチョウなど沢山の花が咲いている。雨がぱらついてきたので、汗でずぶぬれにも拘らず一応傘をさす。雨はほどなくやんだ。途中雪渓が2か所。雪解け水で缶ビールを冷やす。雪渓が融け始め、登山道との接続が悪い。崩れ落ちないところを選んで歩く。種蒔分岐から切合小屋までは直ぐだった。水が小屋まで引いてあり、トイレも水洗。しかも無料。夕食のメニューはカレーライス。冷たいビールや日本酒が旨い。小屋にはござが敷いてあり、空いていたのでよく眠れた。
翌日は4時半に朝食。生卵と海苔の簡素なもの。歯磨きをして出発。花や山の写真を撮りながらゆっくり歩く。一山越して鎖場へ。超ミニ剣ヶ峰といったところ。ガレ場を登ると飯豊山神社へ。山行の安全を祈願。ほどなく飯豊山頂へ。天気はいいが、ガスっていて視界不良。御西に向かって歩きだす。飯豊を下り、駒形山、御西岳を登り、ここで昼食休憩。御西岳山頂は平らな平原といった趣。しばらく歩くと御西小屋へ。管理人さんに熱いコーヒーを頂き、サブザックで大日岳へ。小屋の裏側から下り、しばらく歩くと上りに。ガスで山頂付近が見え隠れしている。花を撮りながらゆっくり歩く。登り始めるが、登れど登れど山頂に着かない。そこかと思えばまだ先がある。頂上付近は急登に。風も強い。見通しも効かない。早々に山頂を後にする。小屋に戻り、水場に水を汲みに行く。少し遠いが、冷たい地下水。ビールを冷やしたり、顔を洗ったり。御西小屋の夕食もカレー。サトウのごはんとレトルトカレーを温めて持ってきてくれる。ガラは持ち帰るように言われた。朝食は中華丼とのこと。小屋は空いていて、2階には7人ほど。佐賀や山口からの遠来の客も。登山談議に花が咲いた。1階には高校生の団体が10数人雑魚寝状態。
3日目は一路登山口へ。下山とは言いながら途中には山があるので、アップダウンの厳しい道中。朝方はガスっていたこともあり、写真もそこそこにひたすら歩く。飯豊本山でガスの晴れるのを待って待機したが、あきらめて下山。切合でラーメンを食べ、荷物を減らす。水を補給して歩き出す。振り返ると飯豊山頂が見え始める。地蔵岳山頂で熱いコーヒーをいれる。急坂を下りるうちに太ももや足指が痛くなってきた。ガッテンを見て歩幅を小さく歩いたつもりだったが・・・。最後の鎖場は慎重に下りる。登山口に戻った時はほっとした。
参考記録 7月25日 大日杉小屋8:10-鎖場8:33-御田9:25-地蔵岳11:14-御坪13:30-御沢分かれ13:37-13:53ー種蒔山分かれ15:23-切合小屋15:30 7月26日 切合小屋5:20-草履塚6:00-姥権現6:26-御秘所6:34-御前坂7:13-一ノ王子7:42-本山小屋8:04-飯豊山頂8:36-駒形山山頂9:18-玄山道分岐9:37-御西10:29-御西小屋11:00-大日岳12:52-13:12-御西小屋14:58 7月27日 御西小屋5:00-御西5:13-玄山道分岐5:49-駒形山6:07-飯豊山頂6:27-本山神社7:14-一ノ王子7:21-御前坂7:44-御秘所7:59-姥権現8:12-草履塚8:33-切合小屋9:06-9:31-種蒔山分かれ9:45-御沢分かれ10:31-御坪10:39-地蔵岳12:34-13:00-御田14:09-長之助清水14:17-鎖場14:38-大日杉小屋15:10。
追記
飯豊山頂前の鎖場はこんな感じ。 地蔵岳登山道の鎖場はこれ。 飯豊山系はこんな感じ。 おまけにイイデリンドウをアップ。 飯豊は深い山で、どこから登っても厳しい山。それでも人を引き付けるのは、手つかずの雄大な自然と多くの花々なのだろう。キャッチフレーズ、「飯豊は良いでーっ。」の言葉どおり。また行ってみたい山だ。