放射線量の目安が様々あるので、自分なりに大雑把な整理をしてみた。
1 国際放射線防護委員会(ICRP)の2007年勧告
- 平常時:年間1ミリシーベルト以下に抑える(0.11マイクロシーベルト/時間)
- 緊急事態期:事故による被ばく量が20~100ミリシーベルトを超えないようにする
- 事故収束後の復旧期:年間1~20ミリシーベルトを超えないようにする
2 電離放射線障害防止規則(労働安全衛生法に基づく労働省令)
?放射線管理区域 3ヶ月間で1.3ミリシーベルト超(0.6マイクロシーベルト/時間)
?労働者の被曝限度
男性 5年で100ミリかつ年間50ミリ(5.7マイクロシーベルト/時間)
女性 3か月で5ミリ(2.3マイクロシーベルト/時間)
3放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律
第三条 放射性同位元素の使用をしようとする者は、文部科学大臣の許可を受けなければならない。
第四条の二 放射性同位元素によつて汚染された物を業として廃棄しようとする者は、文部科学大臣の許可を受けなければならない。
原子炉が爆発して大量の放射性物質が全国にばらまかれるなどということは想定外だったので、除染等の法制度も不備だ。予算化もこれからだ。
福島市が市内全域の除染に乗り出したことは評価したい。2年間で1マイクロシーベルト/
時間という目標や、除染土の仮置き場、除染作業を住民自身にやらせることの是非等、これから詰めるべき様々な問題はある。しかし、有効な除染は喫緊の課題であるので、知恵を絞って解決しなければなるまい。
写真は花見山公園付近の花。蜂が一生懸命働いていた。蜂の遺伝子に障害を起こさせないためにも、東電等は一生懸命除染する責任があるだろう(笑)。