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【SONY】わたしのカメラ使用遍歴(α99Ⅱ)【果たされた約束】

昔からカメラ(写真撮影)が趣味だったわたしの、カメラ使用遍歴の昔語りです。
歴代の使用カメラは、ソニーのカメラばかりです。

それはなぜかといえば、単純にソニーが好きだからです。
いつもチェックしているブログ「ソニーが基本的に好き」と、同じ心境です。

ソニーが基本的に好き
https://kunkoku.com/

2008年10月に出た α900 以降、ソニーの「α」は大きく様変わりしていきます。
最も大きく変わったのは、光学ファインダーと可動式ミラーを捨てて、
EVF とトランスルーセントミラー(TLM)の採用に踏み切ったことでした。

しかし、EVF の利便性は広く受け入れられたものの、TLM については拒否反応が少なくなく、
中堅機種の α77α77Ⅱ は伸び悩み、2012年10月に出たフラッグシップの α99 が孤軍奮闘する状況が、延々と続いていきます。

2012年10月26日 α99(SLT-A99V)

一方、α900 が出たのと同時期の 2008年12月、ミラーレスの NEX シリーズ(Eマウント)の開発が始まり、「α」と「E」の併存の時代へ入っていきます。

そしてその流れは、あっと驚くフルサイズの α7 シリーズ誕生に繋がり、
消費者にとっての「E」マウントは、サブカメラからメインカメラへ昇格します。
ソニー自身も「E」の方に力を注ぎ始め、「α」との逆転現象が生じてしまいます。

2010年06月 NEX-3、NEX-5
2011年11月 NEX-7
2013年11月 α7、α7R
2014年02月 α5000
2014年03月 α6000
2014年06月 α7S
2014年12月 α7Ⅱ
2015年08月 α7RⅡ
2015年10月 α7SⅡ
2016年03月 α6300

まるで我が世の春を謳歌せんばかりに、「E」がラインアップを次々と拡充していく半面、
α99 以降の「α」の動きとしては、α58α68(海外のみ)の2つが廉価版として出た他は、
α77 の後継として久々の高性能機 α77Ⅱ が 2014年に発売されました。

2014年6月6日 α77Ⅱ(ILCA-A77M2)

しかし、α77Ⅱ が出てからも、ソニーの「E」重視の姿勢は変わりませんでした。

「α」はこのままフェードアウトしてしまうのでは? という不安。
ルモアサイトの情報に一喜一憂しながら、吉報を待つ忍耐の日々。
価格.com や 2ch で、他社マウントのユーザーから馬鹿にされる屈辱(笑)


 


「α」ユーザーにとっては、長く苦しい受難の時期が続きましたが、
フォトキナ2016で α99Ⅱが発表されたことで、それも終わりを告げました。

2016年11月25日 α99Ⅱ(ILCA-A99M2)




2005年11月 DSC-R1
2006年06月 α100
2007年11月 α700
2008年10月 α900
2011年10月 α77
2012年10月 α99
2016年11月 α99Ⅱ

こうして、わたしの α 史にまた1つ、α99Ⅱの名が刻まれることになりました。

2011年の震災のとき、計画停電が実施され、その不公平さをネタにした AA が当時出回りましたが、それを用いて例えるとするなら、↓こんな感じになるでしょうか(笑)
それくらい、「α」ユーザーはあの当時、精神的に凹んでいたと思います。



α99Ⅱ 発表の第一報は、価格.com の α99 スレに書き込まれました。
そこを見ていただくと、当時の我々の感激振りが分かっていただけると思います。
(2ch の方は割とあっさりした感じでしたがw)



裏面照射型 4,240万画素 Exmor R CMOS センサー。
79点専用位相差 + 399点像面位相差のハイブリッド AF システム。
AE/AF 追従で秒12コマの高速連射。

α99Ⅱの基本性能は、当時の「E」のフラグシップ機 α7RⅡ を部分的に凌いでいました。
α77Ⅱでは省かれた GPS 機能に対応してくれたのも、わたしとしては嬉しいポイントでした。

もう1つ、α99Ⅱで大きく変わったのはシャッター音でした。
それはもう、明らかに変わりました。

α100 シャコン
α700 チュキュッ!
α900 バッコン!
α77 ズリッ(←電子先幕シャッターオンの場合)
α99 シャコンカチャッ
α99Ⅱ カシャッ!

α99Ⅱ でシャッターを切ると、文字通りの「カシャッ!」という音がしました。
Nikon や Canon のカメラのシャッター音のカッチョ良さと肩を並べたと言って差し支えない、あの小気味良いシャッター音が、撮る楽しさを倍加させてくれました。

その快音を聞きながら、α99Ⅱで年末恒例の観音様試し撮りに出掛けた 2016年暮れの思い出を、
今改めてなぞっているところです。



2013年10月に α7 シリーズが出た際、「α」と「E」の統合が発表されました。
つまり、今後「α」と言ったらそれは E マウントの一眼カメラを指すので、よろしく。
ソニーからそのように直々に発表された時点で、コニカミノルタから受け継いだ「α」は、
実質的に幕を下ろしました。

ミラーレスによる小型化・高性能化の流れは、時代の要請であり止めることは出来ない。
そのことは、「α」を愛するファンも理解していると思います。
その現実を受け入れる心の準備は、出来ていたと思います。

そんな矢先の 2016年11月、α7 が登場して3年も経ってから α99Ⅱ を出してくれたソニーに対して、わたしも含めてあのとき歓喜に沸いた「α」ファンの人たちは、おそらく今でも感謝の気持ちを持っていると思います。

コニカミノルタから「α」を受け継いだときの約束を、ソニーは忘れていなかった。
「α」の名称を残し、その文化を継承すること。
その約束を、最後の最後に最高のかたちで果たしてくれた。
わたしはそう思います。
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