ハローツアーの添乗員はとても優秀でした。そう、優秀なんです。彼女の名前は高橋優子さん。バス内で名前の話になった時、どなたか(男性)が「優しい優子さん」と話されましたが、私はバスの後ろの方から「優秀の優子さんではないの?」と言ってしまいました。彼女はそれが不愉快だったのか、しばらく恐かったです(*_*)。私は「優しい人」と言われるより「優秀」と言われる方が嬉しいと思うけど(^O^)。最初の日に駐車場の係り員と言い合っているのを見て優秀だけど恐いかも、って思いました。
現地の人と現地の言葉でケンカが出来るほどの語学堪能な優子さんは、帰国子女だそうだとどなたかが教えてくれました。なるほど、そりゃ堪能なはずだわ(^_^;)。滑舌もよくわかりやすい話し方でしたが、語尾が無声化にならないのが気になりました。例えば「~です」「~します」などの「SU」が無声化しません。極端に言うと「~しまっす」とさえ聞こえます。私には聞き慣れない発音でしたが、後々の海外旅行国内旅行バス旅行の添乗員やガイドがほとんどこの発音なのに気付くことになります。きっとこんな発音になるように訓練しているのでしょう。確かに語尾まではっきりします。気に入ってしまい、今では私も意識してこの発音を真似することがあるくらいです。
優しいことと言えば、今回高齢者は母の他にもう1人いらっしゃって、この方は私と同年代の娘さんが2人両側から付き添っていたので、母のように一人で観光されることはありませんでしたが、私たちが、ノイシュバンシュタイン城やモーツアルト記念館を観光する間、添乗員が母やこのおば様と一緒に館外で過ごしてました。また、私達家族が構わなかったマイペースの母の話相手になってくださってもいました。この旅行を最後に寿退社をされ、結婚してニューヨークに行かれるとか、そこでガイドの仕事をされると、そんなことまで母は聞いたようです。
「この旅行はドイツですが、食事にハムやソーセージが付くことはありません。召し上がりたい方は自分で買って召し上がってください」と旅の最初に宣言されていました。私はハムに関心がないので気付きませんでしたが、ドイツってハムやソーセージがおいしいんですね。確かに旅行中一度も出ませんでした。肉は絶対食べられない私も、肉と魚が交互の食事はバランスがよく、今まで食事が心配で海外に出られなかった私は、大満足。
パンが好きになったのもこの旅行でした。主人が家では食パンしか食べなかったことと、小学校の給食以来溶けていないマーガリンが苦手だったこともあり、トーストしか食べなかった我が家。しかも主人の好みで夕飯にパンを食べることなど皆無、朝食でさえ、ご飯が足りないときの非常食。だから食パンは買ってきたらすぐに冷凍。私も娘もおやつに食パン以外のパンを食べていました。このドイツの旅行ではずーっとパンです。夕食は他の家族とテーブルが一緒でしたし、テーブルに出るパンは限られていましたが、朝食はだいたいバイキング。おいしいパンが食べ放題でした。特にカイザーロールと言う初めて食べるパンがおいしいし、マーガリンを溶かさなくてもおいしいと初めて思いました。それからカイザーロールを日本で探しますが、見つかりません。インターネットで見つけ、通販がやっと。冷凍です。近くのパン屋さんにカイザーロールがあればいいな~と今も思っています。
ドライバーは紳士的で、もちろん話は出来ませんが、インスブルックのヨーデルコンサートに深夜迎えに来てくれるなど親切でした。母は、ロマンチック街道で、ちっともロマンチックではないトイレの事で迷惑をかけたわけですが、トイレの掃除はドライバーの仕事だから本当は使用しないと、添乗員に聞かされた母は、ドライバーにお金を包み添乗員に渡してもらうつもりでした。でも、添乗員にはそんな橋渡しは絶対出来ないと断られたので、ドイツ語はもちろん英語さえ、いえいえ、ローマ字さえ読めない母は困ってました。どうしたかは知りません。