僕らはメロンパンが好きだった。
あの頃からずっとずっと。
あの頃―――
ある暑い夏の日、僕らは秘密基地で遊んでいた。
虫取り、魚釣り、おいかけっこ、かくれんぼ、色々やった。
遊びつかれてヘトヘトだった。
仲間の一人が、空を見上げて何か叫んだ。
みんなが上を見た。
強烈な光だった。
太陽を真っ直ぐに見たせいかもしれない。
信じられない光景を目にした。
メロンパンが世界を喰っていたのだ。
それは天空より現れ天空の彼方に消える巨大な巨大なメロンパンだった。
僕は金属バットで殴られたような――いや、実際何かに殴られたのだ。
ふと気が付くと、そこには眠りこけて横たわっている仲間と人数分のメロンパンがあった。
メロンパンは変な形にへこんでいた。
後頭部がジンジンした。
頭のネジが何本も取れたような気がした。
僕はぼんやりしながら、とりあえずメロンパンをかじった。
気が遠くなるほどうまかった。
僕は今でもあのメロンパンの味を覚えている。
あの頃からずっとずっと。
あの頃―――
ある暑い夏の日、僕らは秘密基地で遊んでいた。
虫取り、魚釣り、おいかけっこ、かくれんぼ、色々やった。
遊びつかれてヘトヘトだった。
仲間の一人が、空を見上げて何か叫んだ。
みんなが上を見た。
強烈な光だった。
太陽を真っ直ぐに見たせいかもしれない。
信じられない光景を目にした。
メロンパンが世界を喰っていたのだ。
それは天空より現れ天空の彼方に消える巨大な巨大なメロンパンだった。
僕は金属バットで殴られたような――いや、実際何かに殴られたのだ。
ふと気が付くと、そこには眠りこけて横たわっている仲間と人数分のメロンパンがあった。
メロンパンは変な形にへこんでいた。
後頭部がジンジンした。
頭のネジが何本も取れたような気がした。
僕はぼんやりしながら、とりあえずメロンパンをかじった。
気が遠くなるほどうまかった。
僕は今でもあのメロンパンの味を覚えている。