12月18日は東京駅の日です。
1914(大正3)年の今日(12月18日)、東京駅の完成式が行われました。
1889(明治22)年7月1日に神戸まで全通した官設鉄道の新橋駅と、私鉄・日本鉄道の上野駅を結ぶ高架鉄道の建設が東京市区改正計画によって立案され、1896(明治29)年の第9回帝国議会でこの新線の途中に中央停車場を建設することが可決されました。施工は大林組が担当し、駅本屋は辰野金吾と葛西萬司が設計しました。
実際の建設は日清戦争(1894年7月25日から1895年4月17日)とその後の日露戦争(1904年2月8日から1905年9月5日)の影響で遅れ、建設工事は日露戦争終了後の1908(明治41)年から本格化し、6年半の歳月と280万円の費用をかけて1914(大正3)年12月18日に完成して、同時に「東京駅」と命名され、12月20日に開業しました。 ちなみに、開業年である1914年の1日の平均乗車人員は、5,423人でした。
東京都千代田区丸の内一丁目にあるこの東京駅は、東京の表玄関ともいうべきターミナル駅で、1日当たりの列車発着本数は約3000本もあり、全国の新幹線網における最大の拠点となっています。 そして、プラットホームの数は日本一多く、在来線が地上5面10線と地下4面8線の合計9面18線、新幹線が地上5面10線、地下鉄は地下1面2線を有しており、面積は東京ドーム約3.6個分に相当します。
2018(平成30)年度の1日平均乗車人員は467,165人で、JR東日本のみならずJRグループ全体での駅別乗車人員においても、新宿駅、池袋駅に次いで第3位です。
また、この東京駅は2003(平成15)年に国の重要文化財に指定され、「関東の駅百選」の認定駅でもあります。