兵庫県加東市上滝野にあるJR西日本の滝駅は、山陽本線の加古川駅と福知山線の谷川駅とを結んでいる全線単線の加古川線(34.6km)の駅です。
もともとは播州鉄道の仮滝野駅として1913(大正2)年8月10日に開業しましたが、その後、播丹鉄道を経て国鉄加古川線の駅となりました。
谷川方面に向かって右側に配置された単式ホーム1面1線のみを有する無人駅で駅舎はなく、直接ホームへ入る形になっています。
2018(平成30)年度の1日の平均乗降人員は102人で、これは起終点駅を除く加古川線の全19駅中12位です。
滝駅が属する加古川線は、兵庫県の中央部を流れる加古川に沿って山陽本線と福知山線を結んでおり、パークアンドライドの普及とともに、神戸市や大阪市への通勤輸送が増加する一方、地域輸送も担っています。 また、この加古川線は1995(平成7)年1月17日に発生した阪神・淡路大震災の際には、JR神戸線が寸断されたため、東海道・山陽本線(JR神戸線)の迂回路線として非常に重要な役割を果たしました。
<滝駅の年表>
・1913(大正2)年8月10日:播州鉄道の旅客駅である仮滝野駅として開業
・1913(大正2)年8月28日:停留場に格下げされて滝停留場となる
・1914(大正3)年1月1日:営業休止
・1914(大正3)年5月1日:営業再開
・1921(大正10)年5月9日:臨時停留場に格下げされる
・1923(大正12)年12月21日:播州鉄道が播丹鉄道に譲渡され、同鉄道の所属となる
・1943(昭和18)年6月1日:常設駅に昇格して滝駅となる
・1943(昭和18)年6月1日:播丹鉄道が国有化されて国鉄加古川線となり、同線の駅となる
・1949(昭和24)年8月1日:駅の無人化
・1987(昭和62)年4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる
・1990(平成2)年6月1日:加古川鉄道部の発足により、その管轄となる
・2009(平成21)年7月1日:加古川鉄道部の廃止に伴って神戸支社管轄へ変更され、加古川駅の被管理駅となる
・2010(平成22)年12月1日:組織改正により、近畿統括本部の管轄に変更される
・2013(平成25)年8月1日:駅構内終日全面禁煙化
・2016(平成28)年3月26日:IC乗車カード「ICOCA」の利用が可能になる
(駅 名 標)
(谷川方面を望む)
(滝 駅)
撮影年月日:2015(平成27)年12月29日