12月25日はクリスマスです。
クリスマスは、イエス・キリストの誕生を祝う祭ですが、今日では一般的年中行事としても楽しまれ、ジングルベルなどのクリスマスソングは多くの人に親しまれています。
キリスト教圏では、クリスマスには主に家族と過ごし、クリスマスツリー(常緑樹で、一般にモミの木)の下にプレゼントを置くそうです。
クリスマスツリーの習慣は、中世ドイツの神秘劇でアダムとイヴの物語を演じた際に使用された樹木に由来しており、またクリスマスツリーに飾りつけやイルミネーションを施す風習は、19世紀以降のアメリカ合衆国で始まったものです。
日本では、1552(天文21)年に周防国山口(現在の山口県山口市)において、カトリック教会(イエズス会)の宣教師であるコスメ・デ・トーレスらが、日本人信徒を招いて降誕祭のミサを行ったのが、初めてのクリスマスであるとされています。 しかし、その後江戸幕府の禁教令によってキリスト教は禁止されたことで、明治の初めまでの200年以上の間、隠れキリシタン以外には全く受け入れられることはありませんでした。 そして、 日本でクリスマスが受け入れられたのは、1900(明治33)年に明治屋が銀座に進出し、その頃からクリスマス商戦が始まったことが大きな契機でした。
大正時代になると、児童向け雑誌や少女雑誌の12月号には、表紙をはじめとしてクリスマスにまつわる話や挿絵がたくさん導入されるようになり、1925年(大正14)年に日本で初めてクリスマスシール(結核撲滅の寄付切手)が発行されました。
昭和初期の頃には、銀座、渋谷道玄坂から浅草にいたるまでの多くのカフェや喫茶店においてはクリスマス料理の献立を用意し、その店員はクリスマスの仮装をして客を迎えました。