谷根千 桜と気まぐれ!

1日1回は感動しよー!をモットーに本音と建前を織り交ぜながら書くぞー!

夜想庵

2007年02月24日 22時14分17秒 | 人から広がる
今年頂いた年賀状があまりに素敵だったので僕の紹介プロフの画像にする事にした。
年賀状を出した方の本職はイラストレータなのだが、お酒と料理をこよなく愛し、谷中で「夜想庵」というバーを開いている。

僕はお酒飲める方だが、特に大好きという訳でもないので、酒があれば十分幸せという人の気持ちは分からない。
けれど、お酒の持つ力は好きだ。お酒は人との距離を一気に縮める。時には言葉を介さず語り合う事も出来る不思議な力を持っている。酒は空間や時間と共に楽しみたいと僕は思う。ここは心が乾いていると感じた時に行くとなぜか落ち着く場所。

「夜想庵」のマスタはプロのマスタではない。
プロの仕事を期待するなら行かないほうがよい。
大きすぎない店内、趣味で固めた内装、照明、置物、音楽。全部マスタの自室のつもりで作ったそうだ。
お店が忙しい時、マスタは時々注文忘れる。そんな時に腹を立てるような人は来て欲しくない。暇になるのを見計らって注文する位の思いやりが欲しい。
客だから何でも許されると考える人、もてなす心を忘れた店主、どちらも嫌いだ。

ここに来る人は、常連さんもいる、1年ぶりに来る人もいる、はじめて来る人もいる。マスタは誰が来ても分け隔てなくやさしく迎え入れてくれる。

谷中の人は優しい人が多い。
普段何している人かは知らないが、隣にたまたま座った人に話しかけてみると心豊かに生きようとしている人達のなんと多いことか。
この町で知り合った人達は、僕が過去に出会って来た人達とはまるで違う。
いや、きっとここで出会う人達も普段は全く違う顔を持っているのだろう。
この空間が人を素直にさせる力をもっているのだと思う。

僕の現在の豊かな暮らしは、この店から始まった。

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