谷根千 桜と気まぐれ!

1日1回は感動しよー!をモットーに本音と建前を織り交ぜながら書くぞー!

12人の怒れる男

2009年05月01日 00時16分16秒 | 美から広がる
1957年シドニー・ルメット監督

法廷が舞台となる映画はたくさんありますが、私の知っている限り陪審員が主役の映画はこれだけです。
リメイクは何度もされていて、ロシアで舞台を現代に変えてリメイクされたのは去年でした。

私はこの作品好きでリメイクされたTVドラマもチェックしました。
オリジナルでキーマンを演じたヘンリーフォンダが別の陪審員役でTV版に出ていたのを覚えています。
三谷幸喜もパロディ「12人の優しい日本人」を撮っています。
オリジナルでは有罪から無罪へ徐々に意見が変わってゆくのですが、この作品では無罪から有罪に徐々に意見が変わってゆきます。
これが撮られた当時はまさか日本に陪審員制度が導入されるなんて夢にも思わなかったでしょうね。
私はこの作品のあまりの面白さに三谷幸喜という名前を初めて覚えました。
オリジナル作品を知っていなくても単品でも上質な作品です。

去年公開されたロシア版ですが、オリジナルを越えたかも知れません。
基本のあらすじはオリジナルと同じように有罪から無罪へ変わってゆく過程での陪審員たちの人間模様が描かれるのですが、ラストでひとひねりあります。
法の正義に従う事が場合によっては被告の不幸につながる事がある、というひねりです。
単なるオリジナルの焼き直しじゃないのがよかったです。

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