空襲を逃れた町並み-大阪市北区：中崎町

Nakazaki-Cho, Kita Ward, Osaka City

さてさて、大阪市北区にやって来て中津界隈の下町風景を楽しんだワタクシは
同じ北区にある中崎町という町に向かったのでありました。

大阪市は終戦間際の1945年3月から8月にかけて、実に八度にわたって米軍の大空襲を受けました。
大阪市の中心部、あるいは工場が立ち並ぶ沿岸部は空襲によって壊滅的な被害を受けています。
そんな中、梅田からほど近い中崎町の一帯は運良く空襲の難を避けることが出来、戦前の町並みが残ったんですよ。
戦前の町並みが残っている地域は大阪市内では数少なく、ワタクシはこの中崎町をこれまでも何度かブログで取り上げさせていただきました。
http://blog.goo.ne.jp/harigatake1961/e/11d1520e3c0c5f7cbe11a4619b18d2b6
http://blog.goo.ne.jp/harigatake1961/e/3b01633b8c0e435da73f06389e54fb48


ここ中崎町も中津と同じく、梅田からの徒歩圏内です。中崎町から西側を見ると、梅田の高層ビル街が見えるんです。


ただ、中崎町と中津には大きな違いがあるんですよ。というのは、中津はいかにも「寂れた下町」という雰囲気でしたが
中崎町は若い人たちが古民家や長屋を改築し、カフェやレストラン、雑貨屋さんや工房などにリノベーションし
そういったお店を訪ねて若い人たちが訪れるようになったんです。


これは女性のイタリア人シェフが経営するレストランですが、こういうお店が突然路地裏にあったり
長屋の中にあったりするんですよ。雑誌などを片手にお店を探す若い人たちが、この日もたくさんおりました。


一方で、このような「昭和」を感じる光景を、町の至る場所で見ることが出来るんです。
ワタクシのような世代には懐かしい、そして若い人たちには新鮮な光景がこの町には残っているんですね。


そんな光景をカメラに収めようと、カメラを片手に街を歩く若い人も少なくはありません。
ワタクシのようにカメラを片手に歩くオジサンは多くはありません。


ワタクシが子供だった頃は、こういうアパートが近所にも数多くありました。
今の若い人は隣の部屋の声が聞こえてきて、部屋にお風呂も無いようなこんなアパートに住みたいとは思わないでしょうね。


大阪の下町には必ずお好み焼き屋さんがあります。そしてお好み焼き屋をきりもりしているのは、たいていがオバチャンです。
そして、かなりの確率でそういうオバチャンの体型はポッチャリ、もしくはデップリしているのです。
そういうオバチャンの方が、焼くお好み焼きが美味しそうに見えるんですよね。
ここのお店の名前は「晴美」というお店でしたので、オバチャンの名前が晴美さんなのでしょう。


「今日はええ天気ですなぁ」「ええ天気やなぁ。せやけど、暑うてかなわんわ」…
お店のオバチャンとお客さんの会話が聞こえてきました。うちのオカンもこういう会話が好きですねぇ。


ではでは中崎町の街を散策するとしましょうか。大阪の下町の風景を楽しんでくださいね。

使用したカメラ：FUJIFILM X-T1


私は大阪で生まれ大阪で育ち、今も大阪で暮らしているにもかかわらず
このブログは大阪よりも京都や信州の方が記事が多いんですよね。
もっと大阪のいいところを見つけていきたいな…そう思った一日でした。


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