野点-奈良県宇陀市：室生寺

Murouji Temple. Uda City, Nara Pref.

さてさて、奈良県宇陀市の室生寺の参拝も、そろそろ終える時間となりました。


この日は長谷寺、そして室生寺とワタクシが好きなお寺を参拝することが出来、
天気は快晴とは言いませんが、なんとか薄日が射すような天候でいい一日でした。


仁王門のそばまで戻って来ると、野点の準備が出来ているようでした。


野点傘の赤い色が、新緑の緑色と相まってすごく綺麗に見えました。
野点傘は豊臣秀吉が北野大茶湯において、丿貫という茶人がが朱傘を立て葦垣で囲んだ茶席を設け、
主催した秀吉を大変喜ばせ諸役御免を許されたという記録が残っているそうです。


秀吉と茶というと、すぐに千利休が頭に浮かぶのですが、千利休の「侘び茶」という考え方からすれば、
秀吉が作った「黄金の茶室」なんていうのは、全くの対極に位置するものでしょうなぁ。


『夏の思い出』という唱歌があります。その歌詞は誰もが知っていると思います。
♫夏がくれば　思い出す　はるかな尾瀬　遠い空
霧のなかに　うかびくる　やさしい影　野の小径
水芭蕉の花が　咲いている　夢見て咲いている水のほとり
石楠花色に　たそがれる　はるかな尾瀬　遠い空♫


ワタクシはこの歌の「石楠花（シャクナゲ）色」というのが、一体どんな色なのだろうと思ったものでした。


そういえば、尾瀬にも一度は行きたいと思いながら、なにせ関西からは遠いので、まだ行ったことがありません。
なんとか一度は尾瀬に行き、水芭蕉が咲く湿原はもちろんですが、尾瀬を取り囲む至仏山や燧ヶ岳にも登りたいのです。


室生寺の外に出て、門前にあるお店で「きのこそば」をいただきました。

使用したカメラ：１、4枚目はFUJIFILM X-T1、他はFUJIFILM X-Pro2


小学校の時、音楽の授業が嫌いだったくせに、唱歌や童謡の歌詞をよく覚えています。
今になって思うのは、どの歌の歌詞も格調が高い美しい日本語だなぁということです。
最近は小学校でも唱歌や童謡をあまり歌わないと聞きます。残念でなりません。


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