緑眩く-奈良県吉野町：吉水神社

Yoshimizu Shrine, Yoshino Town, Nara Pref.

さてさて、吉野山にある吉水神社を訪れたワタクシ達は、書院の中に入っていきました。


この書院は 日本最古の書院なんです。初期書院造りの傑作といわれる書院建築と言われています。
後醍醐天皇の玉座の間や、源義経が潜居したと伝えられる間がある歴史豊かな建物なんですよ。


ここが後醍醐天皇の玉座の間です。鎌倉幕府を倒した後、足利尊氏と対立。吉野へ向かい、南朝を開いたのが後醍醐天皇です。
その際に皇居とされたのが、この建物なんですね。


役行者（えんのぎょうじゃ）の像がありました。役行者とは奈良時代に活躍したとされる伝説的な修行者です。
現在の奈良県御所市の生まれと伝えられていますが、日本独自の山岳宗教である修験道の開祖としても知られています。
役行者は吉野の山中に籠り、厳しい修行の末「蔵王権現」の姿を感得しました。
その後、蔵王権現を桜の木に彫り金峯山寺の本尊として祀ったことから、吉野山では桜がご神木として手厚く保護されるようになったとのこと。
このように役行者は吉野と深い所以があるのですね。


吉水神社からは北西の方向に金峯山寺の蔵王堂を見ることが出来ます。離れた場所から見ると、改めて蔵王堂の大きさを実感します。


吉野といえば桜。もちろん吉野山の桜の素晴らしさは、誰もが知るところです。
しかし、新緑や紅葉もなかなかいい場所なんですよ。桜だけが吉野の魅力じゃないと、ワタクシは声を大にしたいのです。


そして、この吉野を彩るのは数多の歴史遺産であり、歴史にまつわるエピソードです。
歴史散策の地としても、ここ吉野は価値ある場所だと思うのです。


吉水神社を後にして、さらに吉野山を登っていくとこんな郵便ポストがありました。
「吉野山 こぞのしをりの 道かへて まだ見ぬかたの 花をたづねん」とありますが、
これは西行法師が詠んだもので、「新古今和歌集」に収められていますね。

使用したカメラ：4枚目はFUJIFILM X-T30、他はFUJIFILM X-Pro2


後醍醐天皇が在位した「南北朝時代」ですが、その時に活躍した武士の一人に楠木正成がいます。
楠木正成は私が暮らす市からほど近い場所にある、大阪府千早赤阪村が生誕の地と言われています。（諸説あるようですが）
地元では英雄的存在なのですが、私はいまだに南北朝の内乱に関しては、あまり詳しく知らないんですよねぇ。


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