はたかおりと羽太雄平、なな、むっくのおうち 2

ここは栃木県日光市。時代小説を書いている夫の手作りログハウスに住み、かわいい2頭のヤギと田舎暮らしを満喫中!

一水四見

2022年12月01日 | Weblog
一水四見(いっすいしけん)というのは仏教の言葉だそうですが、
一つのものでも見る者の立場によって見方が違ってくる。
みたいな意味です。人それぞれだよね、ということですよね。

物理的にも、
一つのものでも、あなたとわたし、
同じように見えているとは限らない。
ということは、よく言われます。

最近、わたしはこれを自分の中で体験しました。

もう治ったのですが、ひと月ぐらい前、
シャンプーを洗い流したときに、耳の中にお湯が入り、
左耳に閉塞感があり、耳鳴りがしていました。

健康な人でもよくあるキーーンという耳鳴りではなく、
ブーンという大きくて低い音でした。
夕方や寝る前など、かなり鳴っていてイライラしました。

そんな状態の中、ある会社に問い合わせの電話をしたときです。

ハッキリとは覚えていませんが、
別の担当者にお繋ぎいたします、
みたいなシチュエーションだったと思います。
別の部署への電話の呼び出し音に切り替わりました。
「トゥルルルル、トゥルルルル・・・・・」
右耳で応対していたのですが、腕が疲れたので、
受話器を左耳に切り替えました。

そのとたん、音が変わったのです!

え!?

右耳で聞いた呼び出し音が「ド」だとすると、
左耳では「ミ」ぐらいの音に聞こえたのです!

えーー!?

慌てて右に戻すと「ド」。
左に戻すと「ミ」。

救急車のサイレンが、こちらに向かってくるときと通り過ぎるときで違うのと同じぐらいの差で、聞こえるのです。

衝撃的でした。

左耳がおかしいのはわかっているのだから、
良く聞こえないのはさほど問題ではありませんが、
同じ音のはずなのに、こんなに違うふうに聞こえているなんて!!

ところがところが、要件を済ませて電話を切り、
再現してみようとしたのですが、できないのです!!
スマホで自宅電話に電話をして呼び出し音を聞いてみたり、
反対に自宅電話からスマホにかけたり、
Youtubeの音楽をスマホで再生して、両方の耳で聞いてみたり・・・。

いろいろやってみたのですが、なぜか再現できませんでした。
左耳がその場で治ったわけでもありません。

同じものを見ても、見え方が同じとは限らない・・・
ということは、わかってはいましたが、
自分の中の、右耳と左耳で、こんなに違うことがあるなんて、
本当に衝撃でした。

これを機会に「天の声」とか聞こえちゃうんじゃないかと、
ちょっと期待したのですが、残念ながらそれもありませんでした(笑)。

見えるもの、聞こえるもの、
世の中のどんなことも、
自分が感じているのと同じように、
他の人も感じているとは限らないんだ。
ほんとにそうなんだ。

と、納得してしまいました。



そのうち左耳は徐々に治っていって、
いつのまにかブーンという耳鳴りもしなくなり、
左右の聴力もほぼ同じになりました。

でも、もう一度経験してみたいような気も・・・します^^


うーーん。そうなのかー。

え? ななちゃん、それ違うだろ???





あっはっは。
そうよ、おかーさん。
今頃わかったの?
だから同じチモシーでも、
むっくやらんまるが食べているのは、
なぜか自分のより美味しそうに見えるのよ。

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