ロシアが
ソチ五輪終了後にウクライナ領クリミア半島を武力併合したのが2014年2月23日でした。今から4年も前のことですが、併合の5ヶ月あとには、国家ぐるみで薬物使用を隠ぺいしていたことが暴露され、ロシアが関与を否定する中で世界中がロシア制裁を始め、4年経過してもまだ制裁は終わっていません。
クリミアで飲料水が不足か:2014年4月16日 レオニード・ベレス
4年前併合直後の記事ですが、冬場の天然ガス問題の次には、飲み水の問題です。
先日NHKBS1の国際報道(2018/8/24)でもクリミア半島の農業用水のほとんどが使えなくなっていての農業が壊滅的だという報道がありました。当初ロシアの締め付けがあったので言えなかったようですが、ようやく発言できるようになったとのこと。
ロシアの想定外? クリミアの苦境に海外紙注目:インフレ、物資不足、産業の斜陽化…:Feb 25 2015
併合されたクリミア半島に住む200万人の人たちは、ロシアからの投資を指定していたが、スペイン紙によると、それからほど遠いという。クレジットカードは使えないし、企業が撤退するし、ロシア高官もクリミアを訪問するときは現金をたくさん用意しなければならないとのことです。ロシア企業の進出が期待はずれなのは、進出すればEUや米国から制裁される恐れがあるからでしょう。
ウクライナによる制裁でインフレもおこり、食糧と物資が不足し、ロシアからフェリーで搬入されるのでしょうが、それでも追いつかないようです。
スペイン紙によると、「昨年、世界で一番高いインフレはベネズエラの68.5%であったが、クリミアのインフレ42.5%は、それに次ぐ」と言います。
産業は斜陽化し、ロシアの法律に従っているとまったく利益が上がらなくなり廃業する企業が多いらしい。
一部の親ロシア派におだてられて併合してしまうと、とんでもないことになるようです。まさかここまで衰退するとはプーチンも考えてはいなかったでしょう。
ウクライナにも多くの問題がありますが、だからと言ってロシアの実力行使を正当化できません。
併合1周年クリミアの惨状
外国企業は背を向け、交通サービスは止まり、反対意見は許されないロシア支配下の悲惨な生活:2015年3月31日
ロシア各地で祝賀行事があっても、現実には、経済が破綻し、政治的な弾圧が続いているようです。クリミアで、ウクライナは悪、ロシアは善という意見が横行し、これに反論するとたちまちのうちに拘束され、まるで中国のようですね(笑)。
弾圧の意味で、ロシア ≒ 中国
露とクリミアを結ぶ橋が開通 プーチン氏が自ら先導:bbc 2018年05月17日
クリミア大橋またはケルチ海峡大橋は、ロシア連邦クラスノダール地方のタマン半島とクリミア共和国のクリミア半島の間を結ぶ、全長18.1km(道路橋は16.9km)の鉄道道路併用橋である。:Wikipedia
この大橋が完成してからもう3ヶ月。
物流もよくなるとは思われますが、肝心の物資が搬入されるかどうか。
ウクライナのポロシェンコ大統領は「ロシア政府が国際法を無視した最新の証拠だ」と言っております。
クリミア半島の併合や国家ぐるみで薬物使用を隠ぺい工作でロシアは世界各国から経済制裁されており、踏んだり蹴ったり状態です。こうなればロシアは東へ進出するしかありません。
そう北朝鮮や日本です。弾圧国家ロシアが狙っていますが、口車に乗せられないようにしましょうね。
さてさて、皆様はどう思われますか。