への次郎が行く

カメラと地図を片手に気ままに出かけます。

紅葉と四季桜の共演 小原①

2021年11月30日 | 

愛知県豊田市小原

この時期、ここでは四季桜紅葉を一度に見ることができるんですよね。ネットで検索したら、今年は「四季桜まつり」をやっていました。で、3年ぶりの訪問です(2021/11/26)。

 

小原では、昭和50年代に四季桜が地区の木に制定されてから植樹が増え、今では地区内で1万株を超えるそうです。ここの四季桜は、春も咲きますが、秋の方がより多くの花をつけます。

 

川見地区

小原では、地区内のどこでも四季桜を見ることができます。が、規模が一番大きいのは川見(せんみ)地区です。ちょっと離れたところに車を止め、歩いて近づきました。

 

正面に四季桜が植わった川見の山、そのふもとには川が流れています。

まだ満開ではないような

 

向こう岸に渡る橋のたもとで、山全体をパチリ。この山に1200本の四季桜が植わっているそうです。

やはり、ちと早かったな

 

山の上の方をアップで見ると、

紅葉と四季桜の共演だ!

 

山の下の方では、

 

桜に近づくと、こんな感じ。

これで七分咲き?

 

花は一重の白、または淡紅色ですね。

小さく、かわいい花

 

カメラを左に振ると、山の上に黄葉したクヌギ?が見えました。

確か、あのあたり、山寺があったような

 

近づくと、石段がありました。

 

石段を上ると、薬師寺本堂です。

 

軒下に、りっぱな龍の彫り物。

ケヤキの龍の一本彫りでは、日本一だって

 

薬師寺を見たあと、坂道を下りていたら、きれいな裏モミジ

天然のライトアップだ!

 

下まできたら、モミジの向こうに、散ったモミジの小山です。

 

と、その時、ぷ~んといい香り。

地域の人たちが出しているお店、本日の営業開始です。への次郎、お汁粉を買ってベンチで小休止。

 

体をあたためていたら、近くに、はっぴを羽織った小学生が

平日なのに、何だろう??

話を聞いたら、近くの本城(ほんじょう)小学校の5年生7人でした。

総合学習の時間の一環でやってきて、来訪者に篠笛の演奏を披露し、小学校の水田で育てたミネアサヒというお米を配っていました。

                                   つづく


たび先ランチ 円芯(まるしん)

2021年11月28日 | ランチ

半田運河を散策し、赤レンガの建物を見学したあと、遅いランチになりました。

 

運河沿いに、しゃれたお食事処が多数ありますが、今回はスルー。かつて半田に住んでいたころ、何度か行ったことのあるJR半田駅前のいわし専門店です。

行ってみると、看板。古びた知多繊維会館で、ちゃんと営業を続けていましたよ!

感激!

 

ビルの中に入ると、以前と同じ店構え。

 

店内に入ると、

こんな感じだったのかなぁ。カウンターがあったような

 

テーブル席に座り、メニューを見て注文。

奥さんはいわし弁当(税込1100円)、への次郎はかつて食べたことがあるいわしフライ定食(税込880円)。

 

店内の壁に、たくさんの色紙や新聞記事。地元テレビ局の旅番組『旅してゴメン』のウド鈴木さん、ノーベル賞を受賞した…。

 

それらを見ていたら、出てきました、いわし弁当。

丸かごの中は、いわしの煮つけ、天ぷら、刺身、しらす、いわし味噌。それに、米沢から取り寄せた豆腐、茶碗蒸し、漬物、ご飯とみそ汁です。

 

つづいて出てきました、いわしフライ定食。

こんがりときつね色に揚がったフライ。そのほかは、奥さんと同じ。

 

料理は奥さんと分け合って食べました。で、思わず大きな声で、

いわしは、やっぱりフライだな!

 

お会計に行って、店の奥をひょいと見たら、ありました!

やはり以前は長いカウンターがあったんだよ。そう思ながら、暖簾をくぐり外に出てきました。

 

JR半田駅を見ると、駅舎がなくなっていました。どうも高架工事をしているようでした。

駅の南端を見ると、日本最古の跨線橋がぽつんと残っていました。

これも取り壊すのかなぁ

 

その近くにある日本一低いガード下

高架になると、これもなくなるなぁ

 

新駅舎が完成したら、駅前周辺も再開発され、古くなった知多繊維会館はなくなるかも。今日が見納めかぁ。

そうと思った瞬間、への次郎、思わず合掌しました。

 


運河と赤レンガのまち 半田②

2021年11月26日 | 遠出

半田運河の界隈を散策したあと、少し北に移動しました。

ハウジングセンターがあって、その隣りに古い赤レンガの建物がありました。明治時代につくられた、カブトビールの工場跡です。明治の建造物としては、日本で五指に入る規模だそうですよ。

 

北側の駐車場から近づくと、イギリス積みされた赤レンガの高い壁。

年代を感じるなぁ

 

建物の東面です。高いところは5階建てです。

うん!  上の方に、くっついていた建物の屋根の跡がある

 

その先は、2階建て。壁と木の柱からなるハーフティンバー構造です。

ヨーロッパの建物みたいだ

 

南側から見ました。

このアングル、雑誌などでよく使われている

 

ちょっと西に移動すると、

左奥の建物の壁、何か絡んでいる

 

アップで見ると、ツタでした。

葉っぱの一部が紅葉している

 

ハーフティンバー構造の部分に入ってみることにしました。

 

ドアには早くも、クリスマスリース。

 

中に入ると、大きなクリスマスツリーです。

屋根裏がむき出しだ

 

その奥には、お土産物の販売コーナー。

瓶入りのカブトビールや、味噌・醤油・のり・せんべいなど地元知多半島の名産品が並んでいました。

 

さらに奥は、レストランでした。

 

ほかに、有料の常設展示場や、クラブハウス、企画展示室がありました。

 

建物の中を見て歩いていたら、「昭和20年に米軍機に銃撃された」との話し声が。

そうだったのか

 

弾痕が残っているという北面の壁の上の方。望遠レンズでのぞいたら、

確かに!

斜め左から銃撃されていました。

 

これも、この建物を語るエピソードの一つなんだろうな、そう思いながらここを後にしました。

 


運河と赤レンガのまち 半田①

2021年11月24日 | 散策

高速道を乗り継いで、愛知県知多半島の中心地・半田市にやって来ました(2021/11/20)。

40年近く前、ここに半年住んでいたなぁ。懐かしい

 

半田運河

やって来たのは、JR半田駅半田市役所に挟まれた、川沿いの一角です。この川、半田運河といいます。

この一帯は江戸時代、酒や酢などの醸造業で発展したところで、現在でも多くの蔵が建ち並んでいます。運河と蔵を観光資源に、「蔵のまち」として整備が進められています。

 

無料の観光駐車場に車を止めて、酢のミツカン本社の近くに歩いてきました。

後ろのビルが、ミツカン本社の社屋。その手前の和風の建物は、ミツカンミュージアム日本で唯一の酢の博物館です。酢づくりの工程が理解できますが、新型コロナの感染予防のため休館中でした。

 

振り向いて後ろを見ると、

運河の向こうにミツカンの大きなロゴが入った建物。つや消し黒の倉庫群です。

ナンキンハゼが真っ赤!

赤と黒とのコントラストです。

 

このあと、地図を片手に、運河をさかのぼって行きました。

                         (『いいかも半田』 より)

運河の左岸に黒壁の建物が見えました。

 

近づくと半六庭園の看板。中に入ると、和風の庭園と建物がありました。

半六とは、江戸時代にここで海運業・醸造業を営んでいた中埜半六だそうです。

 

半六邸の前を通ったら、お料理のいい香り。中はフレンチレストランだそうですよ。

 

半六庭園のお隣は、半田の酒造メーカー中埜酒造酒の文化館でした。

かつての酒蔵を活用した建物だね

 

2階に上がると、酒造りの工程の説明や、酒造りにかかわる道具の展示がありました。

 

出口に近いところでは、やはり、お酒の販売が。ずらった並んだ國盛のラベル。

で、「ここ限定販売」にひかれ右端の國盛彩華大吟醸あらばしりを買いました。

 

半田運河を下流からさかのぼってきました。

ミツカン本社の運河沿いと、酒の文化館近くの運河では、遊歩道をつくるなどの工事が進められていました。

半田運河界隈、さらによくなりそうですよ。

 

                                    つづく

 


国宝と紅葉 永保寺

2021年11月22日 | 散策

臨済宗の禅寺永保寺(えいほうじ)にやって来ました(2021/11/19)。ここは岐阜県の紅葉スポット。ちょうど見頃だそうです。

 

多治見市街から、車で北東に進むと、まもなく高台に着きました。虎渓山(こけいざん)といいます。もともと、ここに建てられた永保寺の山号でしたが、いまでは地名として使われています。

 

駐車場から歩いて近づくと、行く手を阻む寺告。

 

その横に地図がありました。

永保寺のほかに、いくつか寺があるんだ

 

境内に入る前に、山の上から境内を俯瞰することにしました。

左に大イチョウ、右に国宝観音堂の屋根。土岐川が向こうの山と境内の間を流れています。

 

左は観音堂。写っていませんが、右の方に国宝開山堂があります。土岐川は境内の向こうを右に流れています。

 

散策は、大イチョウのあたりから始め、時計回りに池の周りを右の開山堂まで移動します。そのあと土岐川に出たあと、再び境内にもどり、帰りはルートを変えて、土岐川沿いを駐車場に戻ることにしました。

 

大イチョウの前に来ました。左の建物は庫裏(くり)という台所です。

今でも左右で、枝ぶりが違う

 

庫裏の左は大玄関、さらに左は本堂です。

残念なことに、この三つの建物は平成15年に焼失し、そのご再建されました。火事のさい、大イチョウの建物側半分も焼けました。

 

臥龍池(がりゅういけ)という池の岸を進むと、向こうに観音堂と夢際橋(むさいきょう)という太鼓橋が見えました。

 

正面から見た観音堂です。鎌倉時代の創建だそうです。

桧皮葺の屋根が反り返っている

 

観音堂の左に大きな岩。

梵音岩(ぼんのんいわ)といい、上に千体地蔵がまつられた六角堂があります。境内を俯瞰したのは、六角堂のすぐ右横からです。

 

池の岸をさらに進み、反対方向から庭園を見ました。

 

さらに進むと、奥まったところに、ひっそりと開山堂が建っていました。

 

開山堂から、モミジの下を土岐川に向かいました。

 

火野正平さんが自転車で来て、手紙を読んだのは、このあたりです。

 

土岐川沿いを境内に戻ると、

ワンちゃんが、モミジの下にたたずんでいました。

 

境内の瓦土塀沿いを、右に迂回して進みました。

赤と黒のコントラスト!

 

向こうからやってきて、この黒門をくぐり、駐車場に帰りました。

 

そしたら、駐車場の近くに小さな花。四季桜です。行くときには、気づきませんでした。

 

駐車場の脇に「田楽」とかかれた旗を見つけました。ここで小休止です。

 

五平餅を注文。

 

永保寺は、入山料も、駐車場も無料でした。

貴重な文化財を見学し、きれいな紅葉を鑑賞し、小腹も満たされました。

満足、満足