への次郎が行く

カメラと地図を片手に気ままに出かけます。

名古屋刀剣博物館に行きました

2024年11月05日 | 鑑賞

今年最後の三連休、孫が一人で来ていました。

 

ただ初日は雨、二日目は熱が出て自宅待機に。歴史好きの孫、どこかお城を見学に行こうと考えていましたが、叶いませんでした。

 

帰宅する三日目。名古屋に出たついでに、名古屋刀剣博物館に寄ってみました。

ここは名古屋の繁華街にあります。

が、地下鉄栄、伏見、大須観音、矢場町の各駅から歩いて9~13分。ちょっと、あります。

 

お土産が並んだ受付から入って行くと、

 

展示会場に、たくさんの人が来ていました。

女性や若者が多いのに、ちょっとびっくり。

 

展示会場は2階から4階。やはり目を引いたのは、数えきれないほどの刀剣

 

さらに甲冑

この3人、外国の方。研究者なのか解説をしながら、時間をかけ丁寧に鑑賞していました。

 

弓やたくさんの鉄砲などの武器もありました。が、

 

孫が一番喜んだのは、これ。

真田の甲をかぶり、陣羽織を羽織って武士になりきり、太刀を振り回していました。

 

帰り際、1階の受付のところで土産を買ってもらい、

気持ちよくここを後にしました。

 

 

その後、栄のデパートでランチをしたあとJR名古屋駅に移動。ちょっと時間があったので、駅構内の人をかき分け、駅西地下街のМLBグッズ販売店に行ってみました。すると、

 

 

奥さん  「ここじゃない?

への次郎 「客がいないなぁ・・・

商品を手に取って、理由が分かりました。例えばキャップ、1万円台~3万円台!

 

値段を聞いた孫、ねだることもなく、

おとなしく新幹線に乗って帰って行きました。

                                          


平山郁夫の作品を鑑賞しました

2024年11月02日 | 鑑賞

元同僚に貸していた本を受け取りに行った日、ランチのあと、お礼にと美術館に連れて行ってもらいました。

 

やって来たのは長久手市にある名都(めいと)美術館。元同僚は招待券を持っていました。

駐車場に着いて見上げると、秋の空らしく青空に鱗雲。

 

美術館の入口は、向こうのようです。

小径を通って行くと、

 

表に回って来ました。

次々と来る来館者の後について、我々も入って行きました(館内撮影禁止)。

 

 

今回の展示は「没後15年 平山郁夫ー久遠の理想を追うー」。平山郁夫の没後15年にあたる今年、全国屈指の平山コレクションを誇る佐川美術館から借りてきた作品を前後二期に分けて展示します。

 

今回の前期は、48作品が展示されていました。印象に残ったのは、これ。

永平寺の森

一面の緑色です。ただ、一口に言って緑ですが、いろんな緑色が使われていました。他の作品でも、使われた多種類の緑が印象的でした。また全体は、平山郁夫特有のぼやっとした描写ですが、左下の寺だけはくっきりと描かれていて、この対照が印象的でした。

 

そして一番印象に残ったのは、『月明の砂漠』。

月明かりの中、砂漠を行くラクダの隊列です。この何とも言えない青が、月明かりに照らされた夜の砂漠をうまく表現していますよね。この作品は、名都美術館所蔵です。

 

 

見ごたえのある48作品を鑑賞し、美術館の外に出てきました。

 

への次郎 「どれが良かった?

元同僚  「チラシの、これかな

敦煌莫高窟

シルクロード沿いのオアシス都市敦煌(とんこう)にある石窟の莫高窟(ばっこうくつ)です。石窟寺院のすぐ近くまで、風に吹かれた砂山が押し寄せてくる緊張感が伝わってきます。

 

敦煌はかつて、日本人にとって人気の観光地でした。でも今日、ここを訪れる日本人は、研究者を除きほとんどいません。対中感情悪化が要因です。やがて平山画伯のこの作品を見ても、ピンとこない人ばかりになるんでしょうね。

                                           


リサ・ラーソン展に行きました

2024年07月08日 | 鑑賞

梅雨が去ったあとのような猛暑が続いています。

 

この日、朝から陶器展にやって来ました。

ここは、岐阜県多治見市にある岐阜県現代陶芸美術館です。

 

開館直後だというのに、来館者が多数いました。

近づくと、

 

今回の展覧会の大きなポスターが貼ってありました。

リサ・ラーソン展、来館者の目当ては、これです。

 

その先では、駐車場と美術館の間に架かった

屋根付きアーチがありました。

 

実はこの日、瀬戸の陶器屋さんでもらった招待券を持っていたんですね。

橋を渡って、トンネルを抜けると、

 

お~っ! 見晴らしがいい

美術館は山の斜面に建っていました。

 

突き当りが入口です。

建物に入って、エスカレーターで下におりていくと、

 

 

焼き物販売コーナーがあったので、ちょっと寄り道。

この色は、茄子紺。確かこのメーカーのこの色、ヨーロッパで人気だったような・・・。

 

盃の上には、地酒がずらり。

この地域、酒蔵がいくつかあるんだなぁ・・・

ふと見上げると、天井から垂れ幕が下がっていました。

そうそう、こっちが目的だった

 

 

会場入口は、ここです(会場撮影禁止)。

 

リサ・ラーソンは、今年春に亡くなったスウェーデンの陶芸家です。

素朴でかわいらしい動物の作品が有名ですが、今回は、学生時代の初期の作品や建物を題材にした作品など、あまり知られていない作品もありました。

 

展示されていた251作品の中で、強く印象に残ったのは、やはり、これ。

ライオン

顔の大きさは、約30センチ。館内をひと通り見た後、もどって、もう一度、鑑賞しました。

 

 

展示会場を出たら、このライオンがあったんですよ、作品販売コーナーに。

税込み11万円かぁ・・・

 

芸術作品が、急に卑近な物に思えた瞬間でした。

                                        


歌川豊国の浮世絵を鑑賞しました

2024年05月05日 | 鑑賞

岐阜県瑞浪市の中島醸造で、「春の宴2024」に参加したあと、恵那市に向かいました。

 

ほろ酔い気分の老兵二人、JR中央線の瑞浪駅で電車に乗り、恵那駅で下車。

駅から少し歩くと、中山道広重美術館がありました。

 

奥さん 「あっ! 今日は無料なんだね

への次郎 「そう。フリー・フライデー

 

受付で、地元企業の協賛により入館無料の説明を受けたあと、展示会場へ。

 

広重神社にまつられた、耳の大きい広重像に仁義を切り、

 

会場入口に向かうと、

上目づかいの役者絵が待ち構えていました。中に入ると、

 

三代歌川豊国の『木曽六十九駅』の展示。今回は前期として、日本橋から薮原(やぶはら)までの37枚がありました。

 

たとえばこれ、『板橋』です。

どの絵もこのように、背景に街道風景、手前に人物が描かれていました。

 

いつものことながら、絵にかぶりついて、じっくり鑑賞したあと2階へ。

 

上がってすぐの部屋では、

映像による浮世絵の学習ができます。

 

その隣の部屋は人気ですよ。

「ん?」。この日は、人おらず。

 

人気の理由はこれ。奥さんも、さっそく摺りに挑戦です。

はい、できました。

 

への次郎 「自信作は、掲示してもらえるようだよ。ほら

奥さん 「・・・

 

奥さんは返答もせず、次の部屋に向かいました。

こちらの部屋には、豊国と広重の二人による『双筆五十三次』が展示されていました。

 

たとえばこれ、『藤沢』です。

どの絵もこのように、風景を広重、人物を豊国が担当しました。

 

 

この日、日本を代表する浮世絵師二人の70作品を無料で鑑賞できました。

 

への次郎 「午前は美酒を仰ぎ、午後は美術鑑賞

奥さん  「ほんとうにいいゴールデンウィークだったね

 

奥さんが摺ったあの写楽、美術館に残されることはなく、ひっそりと持ち帰られました。

                                       


人間国宝の遺作を鑑賞しました

2024年04月07日 | 鑑賞

ネットニュースを検索していたら、陶芸展の記事がありました。

 

への次郎 「加藤土師萌(はじめ)さんの遺作展をやっているって

奥さん  「加藤さんって、人間国宝でしょ。じゃ、行かなきゃ

 

ということで、岐阜県多治見市にある現代陶芸美術館にやって来ました。

前を行く女性の後をついて進むと、

 

美術館につながる屋根付きアーチ橋がありました。

 

アーチ橋から下をのぞくと、谷に沿って、

白い花のシデコブシミツバツヅジが咲いていました。

 

橋を渡ってさらに進むと、美術館の入口があり、

入って地階に下りると、

 

焼き物販売コーナーがありました。手前が作家物で、

奥には、各窯元の製品が置かれていました。一通り見て、奥に向かうと、

 

ありました。作品展の入口です。

一人430円を支払って入ると、中には(作品は撮影禁止)、

 

美濃陶芸界の若手実力者、重鎮、六人の人間国宝の盃、抹茶茶碗、大皿・花瓶など九十数点が展示されていました。

 

作品群の最後に展示されていたのが、ネットニュースで紹介された加藤さんのこの作品。

                (「朝日新聞デジタルニュース」より)

黄地金襴手菊文蓋付大飾壺(おうじきんらんできくもんふたつきおおかざりつぼ)」。 高さ1.5メートル、胴径73.5センチ、重さは約120キロの大物です。

 

じつはこの作品、皇居に上納されたもえぎ色の「緑地金襴手飾壺(りょくじきんらんでかざりつぼ)」と色違いの姉妹品でした。

 

加藤さんは宮内庁から作陶の依頼を受けた際、大壺を50個作り、できがよい3個に緑地の色をつけた。さらに最上の1個を加藤さんの没後、家族が仕上げて皇居に上納。残り2つは、京都国立近代美術館などに収蔵されたそうです。

 

この時、家族が一つ、色違いの姉妹品を作っていたんですね。それが、この作品。

               (「朝日新聞デジタルニュース」より)

ガラスケースに収められることもなく、むき出しに展示されていました。大壺の回りを二人で、何度も回り鑑賞しました。

 

への次郎 「迫力あるね、この作品

奥さん  「美術作品でこの大きさ。あまり見ないね。来てよかったわ

 

 

美術館を出て、屋根付きアーチ橋まで戻ってきました。谷の反対側をのぞくと一面に、

への次郎 「ミツバツツジ、すごい数!

奥さん  「今年も、花の季節が始まったね