木曽路は、山の緑が濃さを増していました。
国道19号を一路北上、道の駅日義木曽駒公園の駐車場に入りました。
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奥さん 「あの山、高そうだね」
への次郎 「中央アルプスだからね。一番高いの左の木曽駒ケ岳だよ」
トイレ休憩を済ませて出発。奈良井宿の手前で右折、
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中央アルプスに向かって、どんどん高度を上げて行きました。
標高1162メートルの権兵衛トンネルを抜け、下って行くと眺望が開けてきました。
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ここは長野県伊那谷の中心地伊那市。向かいの高い山々は南アルプスです。
伊那市の市街地を通り越し、やって来たのは桜の名所・高遠です。
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高遠の町中から、山一つ東にずれた山道を北に入って行きました。
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やがて集落が見えてきたところに、13世紀創建の古寺がありました。信州のぼたん寺です。
これが遠照寺(おんしょうじ)の山門。ぼたん祭りの期間は、参拝料500円です。
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山門の右奥に、たくさん植わっていました。40年前に植えた3株が、今では2000株に!
日の当たるところは、傘を付けてもらっていても、弱っていました。
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「日陰は?」と思ってのぞくと、しっとりと咲いていました。ほら、
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「あっちに行ってみようか」
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見上げると、崖の上に建物の屋根。上がってみると、
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立派な本堂がありました。本堂に上がって、
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仏様に手を合わせ、江戸初期の日本庭園を鑑賞していたら、
「えっ!? セミの鳴き声??」
本堂から参道に出てきました。両側にたくさんのぼたん!
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「建物が見えるよ、ほら、参道の上」
のぼって行くと、反った屋根をもったお堂がありました。
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15世紀に建てられた釈迦堂です。堂内には多宝塔も見えました。ともに国重要文化財。
釈迦堂の左手には茅葺の朝師堂。眼病にご利益があるそうですよ。
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2つのお堂近くの木の上で、何匹ものセミが鳴いていました。セミの音の下では、
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ここでも、しっとりと咲いていました。
じつはこの日、探し物がありました。江島の墓。ただ、ぼたんを鑑賞しながらだから、なかなか見つかりませんでした。
で、探していたら、こんなものが。これが気になって、気になって。
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への次郎 「う~ん…」
奥さん 「手を合わせているね」
この地蔵が見ている方に行ってみました。注意深く探し、墓と墓の間に江島の分骨墓発見!古い小さなお墓、なんとか絵島と読み取れました。
奥さん 「分骨墓?」
への次郎 「墓は近くの蓮華寺にあって。江島が信仰した日蓮宗の縁でここにもあるんだ」
大奥で権勢を誇った人の墓としては小さいものでした。罪人として流されたからでしょう。政争に巻き込まれたという説もあり、本人としては、さぞ不本意な終焉だったと思います。
江島の墓に合掌。
再びぼたんを見ながら、参道を下りて行きました。
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つづく