への次郎が行く

カメラと地図を片手に気ままに出かけます。

信州温泉旅 ⑤松本

2022年06月29日 | 旅行

中町通り

なわ手通り」から、「中町通り」に出てきました。

 

一方通行の道路の左右に、バリアフリーの歩道が整備されています。まず東に向かって、あの大きな木のあたりまで行き、そこから引き返すことにしました。

 

行ってみると、今では珍しい手押しポンプがありました。と、ここで、

あっ!! ここ、さすらい署長がチャリで走っていたところだ!

セリフまで覚えているこの記憶力、間違いはありません。

 

家に帰って確認したら、

ほら、この通り。

 

引き返してきました。

なわ手通り」から、橋を渡って出てきたのは、右のナマコ壁の家のところです。

 

この通りはかつて、酒造業や呉服などの問屋が集まり栄えていたところ。たびたびの大火から守るために土蔵が造られ、それが現在でも残っているんですね。

 

こちら、酒蔵ですか?

 

違いました。酒蔵の建物を移築し、かつての商家のたたずまいを無料で見学できる蔵シック館でした。中に入ると、

吹き抜けになっていました。

 

上がって部屋を見学させてもらっていたら、

中庭にアジサイ。この日も松本は夏の暑さ、アジサイも弱り気味でした。

 

見学を終え、通りに出てきました。

このあと駐車場にもどり、そこから少し南に移動しました。

 

 

深志神社

「中町通り」から、深志(ふかし)神社にやって来ました。

朱色の鳥居をくぐると、

 

菅原道真の子供の頃の像がありました。

右の石碑には、11歳になった道真が詠んだ「月夜に梅花を見る」と題した五言絶句が刻まれていました。

 

ということは、ここは学問成就のご利益があるということですね。

への次郎 「じゃ孫のこと、頼んどこ

奥さん  「ちょっと、ここ! 『白線流し』のロケ地じゃない!?

 

奥さんから、思いもよらない単語が出てきました。帰って調べたら、確かに。七倉園子たちが集まっていた神社でしたね。

 

 

大信州

そろそろお昼です。今回の信州温泉旅、締めのランチもそばにしました。

せっかくそば処に来たんだから、変わったところに行くかぁ

ということで、山の中に数軒のそば屋が集まっている唐沢そば集落に行くことにしました。

 

そこをめざしていたら、「大信州」の文字が目に飛び込んできて、急停車。

やっぱり! 酒蔵だ

 

番外品」と書かれた赤ラベル、やけに目につきました。

 「別囲い純米吟醸 番外品生 大信州かぁ」  

期待できそうな文字が並んでいました。

これ、ください」                                  

                                     つづく

                                        


信州温泉旅 ④松本

2022年06月27日 | 旅行

2日目(2022/6/20)朝食

バイキングではなく、御膳形式の和食でした。ここは、年配の利用者が多く、バイキングは不向きのようです。

われわれは若手だったね

 

部屋に帰り窓を開けると、すがすがしい朝風が吹き込んできました。

への次郎 「あっちの方向が松本市街だね

奥さん  「今日も暑くなるのかしら

 

このあと朝ぶろをいただき、もうすぐホタルが飛び始める浅間温泉を後にしました。

 

 

松本の中心部に近づくと、前方に銀輪部隊!

信州大学の学生さんたちでした。

 

さらに進むと、松本城。近くにコンビニがあり、ちょっと止めさせてもらって近づくと、

奥さん  「さすが国宝! 風格あるわ

への次郎 「白壁に黒漆、品格を感じる

 

堀に沿って周囲を歩くだけなら、無料でした。

 

お城から出て来ました。

この先に、趣のある二つの通りがあります。

 

女鳥羽(めとば)を挟んで、北側になわ手通り(赤線)、南側に中町通り(青線)です。そこをめざして車を進めました。

 

 

なわ手通り

駐車場に愛車を止めたあと、「なわ手通り」の入口にやって来ました。

奥さん  「えっ!? このオブジェ、ちょっと

への次郎 「東京芸大が寄贈したんだって

 

通りを東に歩いて行くと、ちょろちょろと水が流れ落ちていました。

若返りの水」というプレートを見た奥さん、走り寄って手のひらに水を受けてごっくん。

おいおい、水質は大丈夫?

 

のどを潤したあと、向かいを見ると神社。

四柱(よはしら)神社といい、明治初頭の創建です。長野県最強のパワースポットとか。さっそく両手を合わせました。

 

四柱神社の先を見ると、長屋風のお店はどこも閉まっていました。

ちょっと来るのが早すぎましたようですね。

 

この通り、江戸時代はお城の濠と女鳥羽川の間にあった細長い土手でした。その「縄のように長い土手」から、「繩手(なわて)」という地名が生まれました。

 

その先に行くと、また神社。

蛙大明神だって

 

この通りの横を流れている女鳥羽川に昔、カジカガエルが生息していたそうです。それにちなんでこの通りには、カエルのキャラクターがたくさんあるんですね。

 

その先のお店の軒下、

えっ!? カエルじゃなく、シャケ?

 

通りを抜けると、マスクをしたカエル像がありました。

 

女鳥羽川に架かったこの橋を渡って、向かいの車両進入禁止の標識のところを通り抜けると、「中町通り」です。このあと、そちらに行ってみました。

                                     つづく

                                         

 


信州温泉旅 ③浅間温泉

2022年06月25日 | 旅行

安曇野から走ること30分。松本市の北東に位置する浅間温泉にやって来ました。

この温泉、「信州松本の奥座敷」といわれているそうですよ。上高地松本城にも近く、ホテルなど30軒近くの温泉宿があります。

 

 

あるぷす

温泉街を散策する前に、まずは腹ごしらえ。

ということでやって来たのは、浅間温泉街にあるこちら、あるぷすです。

ここは、さすらい署長風間昭平北大路欣也)が松本中央署に赴任したあと、部下の女性刑事とそばを食べに来た店です。

 

署長たちはここで、水そばを注文しました。

刑事 「そば本来の味が分かるのがこの水そば、と父が言っていました」

署長 「うん! 確かに。イヤ、いける。イヤイヤ、いけますね~」

 

署長たちと同じものを注文し、同じセリフを言おうと、店先のメニューを確認したら

なぬ!? 水そばが、ない!!

 

十割も売り切れていました。仕方なく、まぼろしの奈川産地粉を使った二八と、佐久平産そば粉を使った二八、さらに野菜天ぷらを注文しました。

 

出てきました野菜天ぷら(660円)

 

への次郎の奈川産地粉そば(1230円)

まぼろしの奈川産か、久しぶりだなぁ

 

奥さんの佐久平産そば(1030円)

そばの切り方、きれい! 芸術的

 

味よし、見た目よし。ただ残念なのは、署長のセリフが言えなかったこと、でした。

 

 

浅間温泉街の散策

腹を満たしたあと、地図を片手に温泉街を散策しました。

 

こちらは、日帰り入浴施設のホットプラザ浅間です。

ここでは、温泉街の情報収集もできますよ。

 

ここは、蔵の通り。趣がありました。

このあたりを通って、松本藩のお殿様が温泉に行ったようですよ。

 

ここは2008年、さすらい署長のロケ隊が18日間宿泊した梅の湯です。

この高い、塔のような建物が特徴的でした。

北大路欣也さんも来たんだよね、きっと

 

ここは、ゆけむり公園。ただこのあたり、湯けむりが上がている訳ではありません。

かつて松本駅から伸びていた路面電車の終着駅が、この公園にあったそうです。

 

こちらは、松本藩のお殿様が使っていた湯殿枇杷(びわ)の湯です。坂道を上って行くと、

大きなサルスベリの木が長屋門のような建物にかかっていました。ここは現在、日帰り入浴施設になっています。

 

この日、松本は30度超えの真夏の暑さ。散策はここで打ち切り、ホテルに向かいました。

 

 

みやま荘

この日の宿泊場所は、ここ。

丸みを帯びたホテルだね

 

チェックインをしたあと、さっそく温泉に。

群馬の小野上温泉以来、3年ぶりの温泉だな

 

入ってみると、誰もいませんでした。おかげで30分程度、天然温泉を独占、満喫しました。泉質は、少し硫黄のにおいがしていて、体に流すと、ぬるっとしていました。

 

温泉から出てきたら、お楽しみの夕食

一品一品出てきたので、とても載せられません。HPの映像を代用しました。

実際には少し違いますが、食材を少し落としていましたね。最近の物価高騰に対応したものでしょう。これは仕方ないとしても、ほとんどの料理が冷たかったのは、工夫がほしかったですね。

 

美味しいものを食べ、ゆったり温泉につかり、いい一日でした。

                                     つづく

                                         


信州温泉旅 ②安曇野

2022年06月23日 | 旅行

じてんしゃひろば」に向かって走っていて、急停車!

真っすぐな、一本道だ

 

横の田んぼを見たら、広い田んぼの向こうの麦畑の中に、一軒の家。

奥さん  「ポツンと一軒家じゃない

への次郎 「まさか。農機具を収納している倉庫だよ

 

「でも、人が住んでいるような」と見ていたら、目の前の自転車専用道路を親子が自転車で疾走して行きました。

じてんしゃひろばは、あっちのようだ

親子を追いかけることにしました。

 

 

じてんしゃひろば

親子は、この橋を渡ったような

 

橋のたもとで、上流方向を見ました。

鏡のように映ってる

 

下流方向は。

北アルプスの方向に流れていました。写真では分かりませんが、かなり速い流れでした。

 

この水路、拾ケ堰(じっかせぎ)といって、江戸初期に農民によって造られた農業用水路です。水運としても利用されたそうですよ。

今でも、長野一の米どころ安曇野を潤しているんだなぁ

 

橋を渡り切ると、

ありました、「じてんしゃひろば」の看板。親子は、この先に行ったのでしょうか。

 

先に進むと、

公園になっていました。親子の姿はありませんでした。

 

水路を見ると、

ずっと先まで続いていました。

よし! われわれも水路の先に向かって出発だ

 

と、駐車場にもどったら、人の声。

このコスモス、安曇野で一番早く咲くんですよ

声の方を見たら、ほんと! 6月にもう、咲いていました。

 

地元の人でしょうか、数人の女性でした。

そこで、あの麦畑に咲いていた花について聞いてみました。そしたら、麦畑を指さして、

「一面茶色の麦は食用の麦、花が咲いているところは飼料用の麦。飼料用の麦の種の中に、花の種が混じっていて、あのようになると聞きましたよ」と。

 

「うん??」と思いましたが、地元の人が言うんだから、間違いないでしょう。そう納得し、水路に沿ってさらに東に進みました。

 

 

北アルプスの展望

大糸線をこえてカインズホームにやって来ました。ここの屋上駐車場から、北アルプスがよく見えるんですね。で、上って行くと、

 

ありゃ!  残念、見えない!

この日は蒸し暑く、雲が出ていました。

目の前の雲に隠れているのが常念岳(2857m)、その右に見えているのが横通岳(2767m)です。

 

その右側を見ると、

富士山に似ている右の山は、有明山(2268m)。

 

さらにその右側は、

う~ん??

もやっていて、はっきりしませんでした。

 

急にお腹が空いてきました。

時計を見たら、もうお昼。今日のランチはそば。前もって調べていたそば屋をめざし、浅間温泉に向かうことになりました。

                                     つづく

                                        


信州温泉旅 ①安曇野

2022年06月21日 | 旅行

この日、朝から中央道を一路北上、長野県安曇野をめざしました(2022/6/19)。

途中、駒ケ岳サービスエリアで一服。雪が少し残っている背後の山は、中央アルプスです。

 

諏訪湖の手前で長野道に入り、松本インターで下道におりました。その後、北アルプスの方向に向かって西に走ると、

 

一面に、真っ白な小さな花が咲いていました。

えっ!? もう、そばの花?

車を止めて確認したら、間違いなくそばの花でした。早生品種でしょうか。

 

さらに走ると、

記念碑」と刻まれた記念碑がありました。

その周りの木は、リンゴの木。すでにピンポン玉大の実がついていて、色は少し赤くなっていました。

 

そば畑とリンゴ園が続く道をさらに走って、安曇野みさと温泉近くの室山池にやって来ました。

 

 

室山池

池の近くに車を止めて、下の池をのぞくと、

おっ、すでに先客がおいでだ

 

池に下りて行くと、

池の手前、一面に赤いスイレンの花が咲いていました。

 

桟橋に行って、近くから見ると、

白い花もありました。

 

スイレンを見ながら、桟橋の奥まで行きました。

お客さんが少しずつ増えてきたので、ここらで撤収。

 

と、桟橋を帰っていたら、

あっ!! カメ

アカミミガメでした。

何度も何度も、スイレンの葉に上がろうとしていました。結末は想像できたので、カメのチャレンジを見届けることもなく、室山池を後にしました。

 

 

大庄屋山口家

スイレンの花を見たあと、10分程度、北に走り、アルプス安曇野公園の近くまで来ました。

すると前方に、白壁の塀に囲まれ、太い杉の木が生えた大きな旧家が見えてきました。道端に車を止めて近づくと、

 

青モミジの枝が垂れ下がった奥に、りっぱな門がありました。

門の前の水路、すごい水流だね

 

説明書きがあったので読むと、ここは大庄屋(おおじょうや)の山口家。江戸初期からこの地の庄屋を束ねていたそうです。現在もお住みですが、邸宅内にある日本庭園は見学できるそうですよ。

われわれは先を急ぐ旅、今回は門先で失礼しました。

 

 

このあと、進路を東にとり、じてんしゃひろばをめざしました。

道の左右は、こんな光景。

茶っぽいのは、収穫まじかの麦だね

田植えが済んだところもあれば、まだ麦が残っているところもありました。

 

じてんしゃひろばに近づくと、こんな光景が。

えっ! これ、何?

麦畑の中に、花が咲いていました。下車して近づいて見ると、ヤグルマソウでした。

 

実はこの光景、安曇野のいたるところで見られました。

安曇野の人! これは何ですか? 教えてくださーい!

聞こうにも、近くに人はいませんでした。

                                  つづく