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「パリ協定とSDGs」シリーズ①

2019-05-21 09:49:17 | 地方創成

  日本経営士会発行の「環境CSRニュース」で配信した記事の一部です。

日本経営士会 環境CSRのホームページはこちらへ。  http://www.compact-eco.com 

 

今回のテーマ:「パリ協定とSDGs」シリーズ①

-  ■最初に「京都議定書とパリ協定」についておさらいをします。

 

京都議定書

 

 

 

パリ協定

 

・1997年にCOP3(京都)で策定

・地球温暖化について数値目標を決められた

 

 

・先進国のみが対象

・CO2削減目標を決め、先進国で努力する

・対象の先進国に義務

・達成できなかったら罰則

 

・2015年にCOP21(パリ)で策定

・気温の上昇を産業革命時と 比較して2℃

以下に抑えることを目標に

 

・国連に加盟しているほぼすべての国

・各国が目標を定め、自国で努力する。

・全ての国に義務

 

□京都議定書とは

[第3回気候変動枠組条約締約国会議(地球温暖化防止京都会議、COP3)]とは、地球温暖化問題について初めて数値目標を

設定した国際条約です。1997年のCOP3で採択されました。

この条約の大きなポイントは

•先進国のみに義務を課している

•罰則があるなどでしょうか。

 

□パリ協定とは

2020年以降の温暖化対策について定めた国際的ルールのこと。2015年の21回目のCOPで決定されました。

1980年代と比較して気温の上昇を2℃以下、できれば1.5度以下に抑えようというものです。そのために各国が

目標を決め、それに向かって努力することが求められています。

この協定に参加しているのは、国連に加盟しているほぼすべての国。但し、トランプ大統領がパリ協定を脱退して、

世界に激震が走ったように、環境問題は現代の最も重要な問題の一つです。

 ■次に「IDGs>MDGsとSDGs」についておさらいをします。  

「地球サミット」1992年

持続可能な開発委員会(CSD:Commission on Sustainable Development)

1972年に開催された国連人間環境会議開催から20年たった1992年、リオデジャネイロで、国連環境開発会議

(地球サミット)が開催された。

同会議で採択されたリオ宣言とアジェンダ21の実施状況を監視するために、経済社会理事会の下に機能委員会

として設置されたのがCSDで、53カ国の政府代表からなる。

  □国際開発目標(IDGs:International Development Goals)

  経済協力開発機構開発援助委員会(OECD/DAC)(8)によって1996年5月に策定された「21世紀に向けて―

開発 協力を通じた貢献(DAC新開発戦略)」に盛り込まれ国際開発目標(International Development Goals以下

「IDGs」 という)には、期限付きの数値目標が設定された。これがMDGsの直接の基礎となったと考えられている。  

ミレニアム開発目標(MDGs)→2000年〜2015年

 2000年9月に開催された国連ミレニアム・サミットで189か国によって採択された国連ミレニアム宣言には、

「平和、安全および軍縮」、「共有の環境の保護」、「人権、民主主義および良い統治」、「弱者の保護」、

「アフリカの特別なニーズへの対応」、「国連の強化」とともに、「開発および貧困撲滅」が世界の主要課題の一つ として掲げられている。

MDGsが、8つのゴール、付随する18のターゲット、進捗状況を測定するための48の指標という形式で示された のは、

ミレニアム宣言採択の1年後、国連事務総長の報告書「ミレニアム宣言の実施に向けたロードマップ」の付録 においてであった。

  □持続可能な開発目標(SDGs)→2015年〜2030年

持続可能な開発目標(SDGs)、通称「グローバル・ゴールズ」は、貧困に終止符を打ち、地球を保護し、すべての 人が

平和と豊かさを享受できるようにすることを目指す普遍的な行動を呼びかけています。

これら17の目標は、ミレニアム開発目標(MDGs)の成功を土台としつつ、気候変動や経済的不平等、イノベーショ ン、

持続可能な消費、平和と正義などの新たな分野を優先課題として盛り込んでいます。ある目標を達成するために は、

むしろ別の目標と広く関連づけられる問題にも取り組まねばならないことが多いという点で、目標はすべて相互接続的といえます。

SDGsは、パートナーシップと実用主義の精神に基づき、いま正しい選択をすることで、将来の世代の暮らしを持続可能な

形で改善することを目指します。すべての国がそれぞれの優先課題や、全世界的な環境課題に応じて採用で きる明確な

ガイドラインやターゲットも設けられています。SDGsは包摂的なアジェンダとして、貧困の根本的な原 因に取り組むとともに、

人間と地球の両方にとってプラスとなる変化の実現に向け、私たちを団結させるものとなっています。アヒム・シュタイナー

UNDP総裁は「2030アジェンダの支援は、UNDPにとって最優先課題のひとつで す。SDGsは貧困、気候変動、紛争など、

私たちの世界が抱える喫緊の課題のいくつかに取り組むための共通の計画 とアジェンダを私たちに提供しています。

UNDPには、前進の原動力として、各国が持続可能な開発に向けた道を歩 むための支援ができる経験とノウハウがあります」と

呼びかけます。

次回は

「SDGs8項目のアクションプラン(SDGs推進本部発行)」シリーズ②