「カーボンニュートラルCN・TCFDとトランジション・ファイナンス」シリーズ⑳
7月に開催した環境経営士対象フォローアップセミナーのテーマは「カーボンニュートラル
CNに向けた日本の政策」副題として2050CN実現に向けた金融施策-TCFD-トランジション・
ファイナンスでした。講師は国の政策立案者の講演からです。
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TCFD賛同機関数の推移
⚫ 我が国のTCFD賛同機関数はTCFDコンソーシアム設立を境に世界最多となり、その後もTCFDサミット
(グリーン投資ガイダンス公表)等、各種施策により着実に増加。
2022年6月 日本997社 アメリカ418社 イギリス456社
2050年ネットゼロの実現に必要な投資額
⚫ IEAによれば2050年ネットゼロ排出の実現に向けて、2050年までに2020年から世界全体(累計)で
約140兆ドル(1.67京円)の投資が必要と試算。
⚫ 世界規模での地球温暖化対策に対して、どのように資金供給をしていくかが課題
サステナブルファイナンスを巡る動向
⚫ パリ協定実現に向けて、世界全体でCO2削減のための莫大な投資が必要。政府の直接支援だけでは
不十分であり、サステイナブルファイナンスの役割は重要。ESG投資への関心の高まりを背景に2020年
には投資総額が35.3兆ドルまで拡大。
⚫ ESGの中で、気候変動にかかるグリーンボンドの発行額も2,699億ドルまで拡大。ただし、グリーンボンドの
発行は、エネルギーや建設分野等が主流となっており、CO2多排出の産業分野での発行はわずか。
⚫ 2050年カーボンニュートラル宣言の実現に向け、様々な分野で気候変動対策を行うためのファイナンスは
重要な政策課題