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「カーボンニュートラルCN・TCFDとトランジション・ファイナンス」シリーズ㉒

2023-04-03 15:53:39 | SDGs・CSR・環境経営

「カーボンニュートラルCN・TCFDとトランジション・ファイナンス」シリーズ㉒

7月に開催した環境経営士対象フォローアップセミナーのテーマは「カーボンニュートラル

CNに向けた日本の政策」副題として2050CN実現に向けた金融施策-TCFD-トランジション・

ファイナンスでした。講師は国の政策立案者の講演からです。

環境経営士Ⓡのホームページは「環境経営士」で検索をお願いします。

又はhttps://www.compact-eco.com/ で検索をお願いします。

 

「クライメート・トランジション・ファイナンスに関する基本指針」のポイント

⚫ 「基本指針」は、トランジション・ボンド/ローンとラベリングして、商品化するために考慮

 すべき、基本的な考え方をまとめた手引き

⚫ トランジション・ファイナンスでは、脱炭素に向けた企業全体のトランジション戦略が重要で

 あることを明記。

⚫ また、脱炭素に向けた経路が、科学的根拠に基づいたものであることも必要。

ポイント

⚫ 脱炭素に向けた企業の「トランジション戦略」やその戦略を実践する信頼性・透明性を総合的に

 判断。

⚫ トランジション戦略は、科学的根拠に基づいたものであるかを示す必要が

ある。

⚫ 本指針では、国際的に認知されたIEA等のシナリオに加え、パリ協定と

整合的な各国のNDC、業種別ロードマップ等を参照。

 

(参考)鉄鋼分野①|技術ロードマップ

   省エネ・高効率化技術:AI/IoTの活用/排熱・副生ガス回収/廃棄物の燃焼利用(プラ、タイヤ等)

 /スクラップ活用/次世代コークス/効率性向上のためのコークス炉改修/高効率発電設備 等

(参考)鉄鋼分野②|技術ロードマップ

    高炉法 連鋳・圧延 電炉 直接還元法

     それぞれに 研究開発 実証 実用化・導入に具体的スケジュールあり

     実証は2025~2030 導入は2050年となっている。

(参考)鉄鋼分野③|科学的根拠/パリ協定との整合

⚫ 本技術ロードマップは、2050年カーボンニュートラルの実現を目的とした我が国の各政策やパリ協定と

 整合している。

⚫ 我が国鉄鋼業の競争力を維持・強化しつつ、着実な低炭素化と革新技術の実現・導入により、2050年

 カーボンニュートラルを実現していく。

2020~2030

既に我が国鉄鋼業は世界最高水準のエネルギー効率を達成しているが、引き続き、

高炉法の省エネ等による着実な低炭素化を図っていく。また、需要が見込まれるエコプロダクツ等、競争力の

源泉である高級鋼を生産。その収益をもとに、将来的な脱炭素技術の研究開発・実証に取り組む。

2030~2040

更なる省エネ・高効率化に加え、COURSE50等の新技術を導入。

また、研究開発・実証を継続し、脱炭素に向けた革新技術の確立を目指す。

2040~2050

水素供給インフラやCCUS等が整備されることを前提に、水素還元製鉄等の革新技術の導入により、2050年に向けた

CO2の大幅な削減により、カーボンニュートラルを実現。