前回のブログで紹介した上記の画像は
「太陽熱温水器」と呼ばれ
発電のシステムは搭載されていません。
太陽光発電
太陽熱発電
ともに太陽に光を利用しますが
こと発電となると
エネルギー変換効率は
太陽熱発電が格段に上回っています。
そもそも
発電システムの多くは
「タービン発電機」
の運動エネルギーから得られる回転力を
電力へと変換するために用いています。
一般的に
水力、火力、原子力などが用いられ
タービン発電機と言った場合
蒸気タービンで駆動される発電機を指します。
水力発電で用いられる、
発電用水車で駆動される発電機は
「水車発電機」
と呼ばれています。
タービン発電機も
水車発電機も
どちらも
水の持つエネルギーを変換したものです。
つまり発電には
水の介在が欠かせない
ということです。
ちなみに
原子力発電は
ウラン原料が核分裂する際に発生する
膨大な熱によって蒸気をつくるしくみです。
お湯を沸かすために
核分裂のエネルギーを使うという
とてもリスクの高い発電方法です。
実は
原子力発電は
もともと発電が目的ではありません。
原子力発電所は
端的に言えば原子爆弾などの核兵器の原料である
プルトニウム
を取り出すための軍事施設です。
いわゆる副産物と呼ばれる
高レベル放射性廃棄物が
実は果実に他なりません。
したがって
以下のような記事に象徴されるような
懸念をもたれても仕方ないのかも知れません。
東京新聞 2014年3月21日
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安倍晋三首相が二十四、二十五両日にオランダ・ハーグで開かれる第三回核安全保障サミットで、原発の再稼働を前提に、使用済み核燃料から取り出した核物質プルトニウムを再利用する「核燃料サイクル」の推進を表明することが分かった。核燃料サイクルを「推進する」と明記した政府のエネルギー基本計画案に対しては、与党内で反対論が根強く、まだ閣議決定がされていない。政府・与党の意思決定前に、世界に向けて日本が将来も原発を維持する方針を発信することになる。
プルトニウムは核兵器の材料となるため、利用目的がはっきりしないまま大量に保有していれば、テロや核拡散を招くとして国際社会から疑念を持たれる。日本は長崎に落とされた原爆の五千発以上に相当する四十四トンものプルトニウムを保有している。
大量のプルトニウムを消費するのに何年かかるかの見通しは立っていない。再利用を名目に長年にわたって原発を動かし続けることになりかねない。
核燃料サイクルに関しては、取り出したプルトニウムを利用するはずだった高速増殖原型炉もんじゅ(福井県)はトラブル続きでほとんど動いていない。通常の原発で使用済み核燃料のプルトニウムを使うプルサーマル発電も、通常の核燃料に比べて二倍の高レベル放射性廃棄物が発生するなど問題が多い。
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▲プルサーマルイメージ図
お湯を沸かして蒸気をつくるのに
どのような方法を選ぶのか。
科学的、総合的に勘案しても
命がけでお湯を沸かすなんて
ナンセンスですね。
◎感謝
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